無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

『TOKYOアイヌ』の試写会を見て、自給自足を想う

2010-10-12 07:35:10 | 自然栽培で自給できる想い
本日、

昨日は、先日ので田んぼが水浸しになり、まだどろどろなので稲刈りをお休みにしました。

そんな矢先、シャロムヒュッテで上映する『TOKYOアイヌ』の試写会を実行委員の友人から教えてもらいましたので行ってきました。

アイヌ=(アイヌ語で人間)という意味です。
一見、自然栽培と関係なさそうな日本の先住民族。といっても2010年8月までは、日本政府は日本を単独民族国家であると主張し、アイヌを先住民族と認めなかった歴史があります。


シャロムヒュッテのオーナーの臼井さん。このフリースペースで来月の11月3日「たねの交換会」が行われます。




今回の映画の森谷監督。
『TOKYOアイヌ』http://www.2kamuymintara.com/film/index.htm
は、「アイヌの映画を作って! 私たちの声を残してほしい!」
と首都圏に暮らす五千人とも一万人ともいわれるアイヌたちのその一人のアイヌのフチ(おばあさんの尊称)の一言が、すべての始まりだったそうです。


彼を知ったのは、彼の撮影したドキュメント番組メイナク族からでした。
この写真展は、シャロムヒュッテの2階で常設しています。

メイナク族には「愛」、「幸せ」や「自然」いう言葉がありません。

日常の生活が「自然」と一体で、「自然」じゃない状態がなく。
「幸せ」に暮らし、「愛」することのない暮らしがないため、言葉にないそうです。

つまり、言葉が生まれる背景には、それを失う背景があるようです。
日本にも以前は自然という言葉はありませんでした。「自然芋」を「じねんじょ」と呼ぶことはありましたが。

Naturという英語が日本に入ってきた明治時代に、このネイチャーという言葉をどのように訳したらいいのかという問題に日本人はぶつかったそうです。

今でこそ、自然という言葉は一般的で、農の世界でも「自然農」「自然農法」「自然栽培」などと多く使われています。

自然と切り離され、自然を意識するからでしょうか?

特別な「自然」を作るのではなく、そこにある「自然の営み」を活かして育むところに自然農や自然農法はあると感じています。

今回、アイヌという異なる体験から改めて日本人としてのアイデンティティーが問われました。
試写会を観た方の中に継承文化の薄い日本人として、しっかりした継承文化のあるアイヌに憧れたと多くの感想がありました。

私個人としては、戦後失われた継承文化を復興させたい気持ちと、固有のアイデンティティー以前の人に備わったアイデンティティーの原石のような大切な何かを今この瞬間から大切に育みながら生きていきたいと思いました。

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2 コメント

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Unknown (越前守)
2010-10-13 12:02:19
その映画は普通の映画館では上映されるのでしょうか?いい映画なのになかなか全国公開されない作品が多いのが残念です…。


11日の信濃毎日新聞に竹内さんの記事が大きく掲載されてましたね!!
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2010-10-14 18:00:04
越前守さんへ

本当にそうですよね。
詳しくは、http://www.2kamuymintara.com/film/index.htm
で上映場所が探せると思います。
返信する

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