無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自給自足Lifeスクール12月(鶏の解体・精肉、薪ストーブ)

2017-12-12 06:44:28 | 自然菜園スクール

現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。


本日、の予報。

先週末に今年度最後の『自給自足Lifeスクール』を開催しました。

1泊2日の日程は、以下の通りで盛りだくさんで、持続可能な暮らしをテーマに、半農と衣食住を学ぶ2日間です。

12/9 1日目(土曜日)
13:30~開場、チェックイン(鶏の解体準備)
14:00~15:30 鶏の解体・精肉
15:30~お茶
16:00~17:00 餅つき準備(道具を出す、鶏肉のミンチ、ロケットカマドの試験)
大岡温泉
19:30 夕食
20:30 親睦会
 
12/10 2日目(日曜日)
6:00 起床 
6:30活元会(飯炊き、大なべカマドの火入れ)
7:00 朝飯準備
7:30朝食
8:30~10:00 餅つき準備 (大豆煎りきな粉作り)、薪づくり
(10:00お茶)
10:30~12:00 味噌作り、餅つき、
12:00 お昼(お餅)
13:30~15:00 薪づくり、コンポストトイレ塗装・仕上げ(柿渋)
15:00お茶 1年の振り返り、ビジョンクエスト
17:00 解散






昨日のブログの続きですが、部屋に設置後の薪ストーブの取り扱いや、塗装、空炊きについて、火事にならないようにするためにどのようにしたらいいのか薪ストーブの基本を学びました。

煙突から出てくる煙の色で、薪の燃焼状態を判断します。




前回みんなで作った薪小屋もほぼ完成しており、窓から薪が取り出せて、部屋が汚れない工夫や、
一年に一度しか使わないはざ足、今後はタマネギの保存場所になります。


トイレ型ミミズコンポストも最終調整に入ってきました。

トイレットペーパーの位置や、カーテンレールの改善、塗装の準備を行いました。










断食していた鶏たちは、細心の注意で、ストレスを最小限に、命に感謝して
放血⇒湯漬け⇒毛取り


脱毛チェック、産毛焼き




解体後、精肉を行いました。

精肉の際は、衛生面を最大に重視して、内臓は最後にまとめて行いました。

鶏の自然養鶏や解体については、拙著『完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』(宝島社)に詳しく書いてあります。参考にしてみてください。

鶏がいる生活は、生ゴミゼロで、卵も肉も自給できますよ。


外で冷えた体を熱いお茶と薪ストーブの温かい部屋で、柿ティラミスを食べてから、温泉でゆっくり温まりました。

みんなが温泉に行っている間に、精肉を進め、調理を行いました。


鶏さしに


名古屋コーチンのモモの焼きシャブ、焦がし鶏ネギ油がけ、胸肉団子を








鹿の生ハム

みんなで味わい鶏たちに感謝しました。

肉を育て、食べるまでの道のり、解体など生命をいただくことを学びました。


手羽先などは、圧力鍋で柔らかく調理してから、薪ストーブの上でコトコト煮詰めました!

うちで最低3年以上飼われた自然養鶏たち。思った以上に脂肪が多く、日頃食べている野菜やくず米、残飯など豪華だったこと、
肝臓は健康だったので、ストレスなく元気に生きていたこともわかりホッとしました。


つづく


新著『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』2018年1月末に新発売の予定です。

つまり、現在校正祭り(地獄?)で、さすがアマゾンさん、どこよりも早くすでに予約販売しているほど。
是非、地元の本屋さんで立ち読み、気に入ったら、購入いただければと思います。

今回は、「とことん解説!」とあるように、最新の自然菜園技術の公開だけでなく、
各野菜の簡単な自然育苗の方法、市販苗からの方法、栽培ポイントなどが今までわかりにくかった点を改善して解説させていただいております。

お楽しみ~


次回のみ第2水曜日の1/10(水)です。ご注意くださいね。


2018年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~冬編~」

◆次回以降の予定
【今月のテーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2017-12-17 06:53:59
おびなたさんへ

そうですか。よかったです。

また講師業は行っておりますが、先生というがらでもなく、先生といわれると緊張するので、竹内さん、竹さんでお願いいたします。
返信する
ご回答ありがとうございます。 (おびなた)
2017-12-16 20:29:24
先生から頂いたアドバイスを参考に、菜園を立ち上げて行きたいと思います。

本当にありがとうございました。
またよろしくお願い致します。
返信する
ご質問ありがとうございます。2 (竹内孝功)
2017-12-16 18:22:39
おびなたさんへ

そうですね。
まずは、信用を積み重ね、人とも生き物野菜たちとも、自分の身体とも会話からだと思います。

①以下半面の緑肥作物に関してですが、土壌分析した結果の過不足を補った後に、生き物が棲みやすい増えやすいベースに緑肥作物を育てます。

資材=肥料であれば、野菜が育つ場所のみ必要でしょうが、私は、資材=生き物の住処、エサ、微生物環境と思っているので、土壌分析という化学的な味見をして調えてから味噌(堆肥)などを加えて、緑肥作物でさらに野菜が育つ生き物が喜ぶ場所を調えます。

②全面、緑肥作物(エンバク、クリムソンクロバー)を育てるので、ばら蒔き後、浅く耕します。

③土の中から取り出した多年草の根は、土に入るとまた復活するので、通路などに敷きます。
返信する
とても詳しいご回答をいただき誠にありがとうございます。 (おびなた)
2017-12-16 17:17:54
とても参考になるアドバイスをいただき、大変感謝しております。今後機会があれば、菜園教室に参加させていただきたいと思います。
ご近所づきあいを大切にし、他の方の畑との境目は綺麗に保ち迷惑をかけないように、ご心配をおかけしないように努めます。
今日も隣の農家さんがいらっしゃったので、こちらから挨拶をしてきました。

先生のアドバイス通り春は、半面作物、半面緑肥作物という形でスタートさせることに決めました。
欲張って沢山作ろうとせず、緩衝地帯や通路を広めとって畝を立て、まずは小さめの作付け面積で始めて、丁寧に野菜や土の世話をして農家さんから信用していただけるように頑張ります。
土壌分析と資材投入量はセットであり、専門的な知識も必要とされるということが分かりました。今回は分からなさを楽しみながら、手探りで始めてみようと思います(簡易土壌分析は検討しております)。今は経験値がほぼゼロなので、もう少し野菜作りの経験を積んで、壁にぶち当たった際にはコンサルティングの依頼をさせていただくかもしれません。
無肥栽培については、達人のみに許された神業と、今は思っておくことにいたします(笑)
農薬や除草剤によって行き場を失った生き物たちの受け入れ先になるような、豊かで多様性に富んだ畑を目指して頑張っていこうと思います。

ここで、先生のアドバイスに対する私の理解が合っているのかの確認と、質問を再びさせていただきます。

①今回は、半面だけ資材を入れてテコ入れし畝を立て、もう半面は資材を入れずに畝も立てず緑肥作物に耕してもらうという理解で正しいでしょうか?(多年草の根や石は全面取る予定です。)

②緑肥作物(エン麦とクリムゾンクローバー)はすじばらまきで育てようと思っておりますが、条間は80cmくらいで大丈夫でしょうか?

③土の中から取り除いた多年草の根は、畑の表面にまかずに捨ててしまった方がよろしいでしょうか?

今後もご質問させていただくことがあるかもしれませんが、その際はどうぞよろしくお願い申し上げます。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2017-12-15 08:26:31
おびなたさんへ

そうですね。念願かなってよかったですね。

1)予想できること大きなこととしては、
すごくいい条件ですが、2日に1度位の通いだと、近隣農家さんとのお付き合いがとても大切になるので、会う度に「おはようございます」「いい天気ですね」と挨拶を必ずかわしましょう。

お互いの主義「生計を立てる農家」と「楽しみとこだわり」、平たく言えば、農薬・化学肥料栽培と無農薬・草生栽培といった構図なので、まずは挨拶で主義は違えど「信用」を獲得してください。

地主さんが良くても、周辺農家さんとそりが合わず、結局返せ、返却となる場合が良く聞くのでまずは、挨拶ですね。

また、菜園の中の草は刈って敷く、緑肥mixを使うのはいいですが、隣接・共通もしくは公共の畦は、常にきれいに刈って、熊手で集め、通路や畝の上に草マルチとして活用ください。

ネギとブロッコリーは、農薬散布が結構キツイので、きっとびっくりしてスーパーで購入できなくなると思いますよ。そのため、わたしなら、畦から菜園までを緩衝地帯として何らかの手を打ちますね。また、風向きも関係するので、ご確認ください。

2)また、これが有料コンサルであれば、現地視察、土壌分析、栽培プランがセットなので、具体的にご指導アドバイスできますが、ここは無料のみんなの質問boxなので、プライバシーもありますし、一般的なアドバイスをさせていただきます。

3)よく調べましたね。
土は、一般的な関東ローム+耕盤(肥毒層)があるようですね。

私は菜園教室で、もしできるようであれば、必ずテコ入れする前に、簡易土壌分析を行い、過不足を考慮してから資材を選んで投入してくださいとアドバイスしております。

①本によって毎回入れるものが微妙に違うのは、本の出版社や時勢の傾向、そして読者層などによってそれらを考慮している点と、正直その菜園によって入れるものが全く違ってくるので、アバウトにならざるを得ないからです。

痩せていたり、1㎡に深く入れるなら、たくさん入りますし、肥えていて浅く入れるだけなら、半分以下でも大丈夫なのは、ふりかけと同じ原理です。

私の場合、土壌分析したり、生えている草によってどのくらい投資するか決めます。

堆肥であれば、痩せ地の場合、深く入れるなら1㎡3ℓを目安に、畝立て後表面5㎝に堆肥1ℓですね。肥えている場合は、畝の中に2ℓ、表面に1ℓとなります。雑誌や書籍でももっとページがあれば丁寧に載せることができるのですが、1ページ以内なのでいつもざっくり基本しかお伝えできておらず申し訳ございません。

②「無肥栽培に関する情報」は、プロ向けの場合で、今まで有機農業やいろいろ土づくりした結果で行う場合があり、我々のような素人家庭菜園向きでないこともありますし、大型機械や資材(ビニールマルチ)が必要なのが前提になっていることもあるので、何とも言えません。

ただ言えることとしては、大量に入れた場合は、麦や麦系(イネ科)の緑肥などを育てて、それから耕して畝立て後、表面に上質な堆肥を浅く鋤き込むのが最も丁寧だと思います。そうすると麦などが利用して土を団粒化してくれるので、微生物も増え、入れすぎもこなれ、上品に仕上がります。

堆肥を入れてすぐ育てるのが、つぶあんだとすれば、堆肥で緑肥を育ててから鋤き込むのは、布で餡を濾して一手間かけて仕上げるこしあんのような状態ですね。

③完熟かどうかは、拙著にあるように調べれば一発で2週間以内にわかります。お調べください。成分に関しては、その牧場が市販している場合、袋に各義務があるので聞けば教えてくれるはずです。

④作土層が40㎝もあれば、取りあえず菜園にしても問題ないかと思います。ただ200㎡をすべて畝立てするのも大変だと思います。また、畝立てするには秋口が最も良いので、私なら(現場を見ていませんが)

半分は、春から畝立てして、残り半分は、エンバクとクリムソンクローバーを全面に播き、より上等にしてから、全面鋤き込んで9~10月に残りを畝立てします。

この狙い(意図)は、100㎡はとても広いので、まず半分をしっかり野菜を育て、周囲の農家さんたちから信用を獲得し、しっかり手入れお世話することで土も野菜もよくなります。その間、半分以上は緑肥さんたちに、耕してもらって、土の生き物を増やし天敵も呼び、エンバクとクリムソンクローバーなら、農家さんも草を生やしているのではなく、緑肥だとわかるので安心するからです。

私も長くなりました。本当はその辺を本にしたいですし、菜園教室に来ていただいた方には、土壌分析の結果からどれをどのくらい入れるかなどアドバイスしております。長野市は遠いですが、城山公民館の夜間講座1~3月は菜園プランについてとことんやるので、是非お奨めいたします。
返信する
竹内先生の本を参考に家庭菜園を始めました (おびなた)
2017-12-14 18:42:45
はじめまして。
いつも竹内先生の本を拝読しています。

今年の12月上旬に神奈川県大和市内(県央北部)で農地を借りることができ、
ついに念願の家庭菜園を始めることができました。
先生の本を読んでも解決しなかった疑問がいくつか生じましたので、
ご質問させていただきたくコメントいたしました。

最初に私の知り得る限りの、借りた畑の状況などについて書かせていただきます。

5年ほど前まではプロの農家さんが作物を育てていた土地だったのですが、
その方が亡くなったため、
現在までの期間は、その息子さん(農業従事者ではない)が、
草取りのために耕運機を定期的に走らせていただけという土地です。
両隣や道路を挟んだ向かい側はプロの農家さんの運営している現役の畑で、この地域は江戸時代くらいから代々農業地帯だったようです。
ちなみに両隣はブロッコリー畑、向かいは長ネギ畑です。
地主さんから直接借りているため、特別な事情がない限り半永久的にお貸しいただけるようです。

面積は約200㎡で、2日に一回以上は通える状況です。
全面にスギナが生えており(恐らくステージ1)、土手にはツルや地下茎を伸ばす多年草がびっしりと生えています。
また、畑に深い穴を掘って土の様子を調べたところ、
最初は比較的柔らかい茶色い土の層が約40cm続き、
次に土の色が黒色に変わり、とたんに硬い層が現れ(耕盤?肥毒層?)それが15cmほど続いたのちに、
土の色はそのまま(黒色)で柔らかい層に突き抜けました。

現在、草取りがほぼ完了しましたので、竹内先生の本にある通りに30cmほどスコップで掘り
多年草や石を取り除いた後に、テコ入れ資材を全面に入れようと考えています。

ここで質問です。

1㎡あたりに、どの資材をどれくらい入れるべきでしょうか?
(本によって様々な値があり、どれが今回適切なのか分からなかったため)


無肥栽培に関する情報、肥料の入れすぎや牛糞堆肥自体の抱える問題にいての情報などに触れたため、
そもそも数百リットルの動物性堆肥を一気に畑に入れても大丈夫なのだろうかという不安があり、
その点についてのアドバイスがいただきたいです。


神奈川県内のとある牧場の方が、牛糞、馬糞、鶏糞、おが屑などで作った堆肥(完熟かは不明)を譲ってくださるそうなのですが、牛糞堆肥の代用になりますか?


幅120cmの畝と幅80cmの通路を作り、通路の両脇には緑肥ミックスを播いて、畝では作物を育てようと考えていますが、まずは全面に麦類や豆類を播くなどして硬い耕盤の除去に努めた方がよいのでしょうか?


長くなってしまい申し訳ないです。
何卒ご教授をお願い申し上げます。
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