ホ・オポノポノ 運動の基盤になった教え 平成26年1月10日
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モ―ナ・ナラマク・シメオメ女史は、(*1)女史のハワイ伝統セラピー
の代表者で 女史の影響で拙ブログでこれまで何度か取り上げた
ホ・オポノポノ運動が、はじめられる。
今日は 女史の詩集から、ユニークな考え方が謙虚に顕れている一篇の詩を
ご紹介したい。
”大いなる自然
貴方の中にいるもう一人の自分が、絶えずあなたに、語りかけている。
’私はここだよ、お母さん。お母さんの愛をずっと 待ち続けていた。
これは愛を求めるもう一人の詩(うた)
お母さん、私の声聞こえる?聞いてくれるのを待っていたんだよ。
自分が誰なのか 分からなくなってしまうほど長い間、ず^っと・・・
いろいろなことをお母さんと話したいけど、一番のことはね、
宇宙の宝物のこと。
それってね、お母さんが求めている夢なんかよりずっとすごいものなんだ。
・・・略・・・
お母さんが詰め込むいろいろな荷物を僕はただ、背負って背負って、
こんなに積み重なった
・・・略・・・
お父さんだって、ずっと長いこと、お母さんを呼び続けていたよ。
こっちの静かな心に戻ってきて!ほんとうの自分がいる、家族のところに戻ってきて!
僕とお父さんの声を聴いてくれる?僕たちが一生懸命願っていることは自由
僕は今、背中に背負った荷物が重すぎて、辛い。
何度も繰り返される記憶から 早く自由にさせて!
お父さん
お母さんと僕は僕たちの道に進む準備がもうできたんだ。
今まで 溜め込んで、重く固くなった記憶達とお別れする準備ができたんだ。
思いっきり腕を広げて、広く広く開放してあげるんだ。
お父さんも こっちに来て!一緒にみんなで一つになろう。
ほら、家族が一つになったとき感じることができるのは雄大な自然の静けさと
愛 しかない。
お父さん!
家族が一つになったらみんなが自由になれるんだね。
僕たちは ほんとうの自分 に帰るんだ”(引用以上)
この詩の声は 誰の心にも住んでいる、お母さんと僕とお父さんの
三人家族のことのようだ。
僕 は 早くお母さんに戻ってきてほしいと言っている。
お父さんも僕も、お母さんを呼び続けていたという。
早く戻ってきて!ここに宇宙の宝物があるよ!
皆さんはこの三人がどうゆう メタファ(比喩)で使われていると想像
なさるだろうか?
実はこの詩の前に一篇の詩があり、そこに、三人の役割がきちんと語られている。
お母さんは 私たちの顕在意識(現在の心)
僕 は インナーチャイルド、純粋だけど、顕在意識が
持ってくる、エゴ的な心の記憶が詰まっているもの、
お父さんは、私たちの心の中で冷静に客観的に
見守り、導こうとしている 聖なる自分の神性とも超越意識ともいえる。
女史は私たちの心をこの三つの要素に分類して
この三つの心の要素が調和されて、真の自分になるという。
”小我”がほんとうの自分(父親)を振り回し、
エゴ意識で造りだした環境の独り芝居の中で その時に
ふりまいたマイナスの感情や想念を、
”僕”(純粋な自分)の上にどんどん積み上げていることを
気が付いてほしいと 叫び声をあげている。
気が付かないと ’僕’は さみしい!と
母(現在意識)~愛情~に、訴える。
そして母が その声に耳を澄ましたとき、地層のように
積み重なった過去のエゴ意識に気が付くだろう。
それを手放す、手放せばよい、捨てればよいだけと 女史は 語りかける。
僕とお父さんとお母さんが三身一体になって、混沌とした状態が
調和と完全によって変わる。
それが 宇宙の宝物、何にもまして尊い、”自由という開放感”で
その時、心は至福に満ちるだろう。
自然に返って、愛(Love)という本来の自分の心持ちを取り戻して・・・
緊張もプライドもない、ありのままの自分・・
もう一つ付け加えるのなら、ほんとうの恋愛も家族愛も、自然への愛も含めて、
”愛に目覚める”といえるのは、この3つの要素が一つになったときだけだという。
次の詩の中に そのことがやさしく、表現されていると感じる:
”あなたはいったい何者だろうか?
’本当の自分’と一緒にいるのだろうか?
あなたの中の三つのセルフが繋がって
一つになって’私’であるときあなたは 初めて他の命を目にするだろう
触れ合ったり、お話ししたりすることができるだろう。
あなたの内に宿る三つの家族が一つであるとき、
この世にいながら、あなたは様々な命と
コミュニケーションすることができる
三にして一(ひとつ)ここにはエゴはない
もうそのままで完璧な’わたし’になったとき
平穏な静けさだけが あなたを包み込む。
三にして一(ひとつ)ほんとうに長い間 人は病気、戦争、貧困、自然災害
に苦しんできた
何故?それは 人がみな自分の真のアイデンティティーを知らなかったから。
あらゆる命の内側にいる ウニヒビリ(純粋な自分、記憶をためる)が
無視され、罵られ、痛めつけられ、傷ついている
エゴから平和を得ることはできない。
ありったけの知能を駆使したとしてもエゴが根ざした大地に 平和の花は咲かない。
何度も言うよ。アゥマクア(母)、ウハネ(父)、ウニヒビリ(子供)
この三つが一つである 私 のもとに平穏がもたらされる。”
この詩を書いた、ハワイ伝統的癒しの第一人者、
カフナ・モーナ・ナラマク・シメオナ女史は、
功績をたたえられて、人間州宝(ハワイ)の栄誉を送られた
最後にもう一つの運命と題された詩をご紹介したい。
” 運命
期待はあなたの排泄機能を妨げる・あらゆる想念(考えや感情)が
自然な流れの中で消化されるのをやめてしまうのだ
リラックスして、流れのままにいよう。
小川が丘を下り やがて広大な海に広がっていくように
流れがひとたび生まれると想念そのものがやがて穏やかで優しい知識を
自ら拾い始める
そして大いなる自然のもとにたどり着くまで
流れ続けていく
頑固でかちかちな思考は川の底に沈んだままに。
どうかあなたは流れの中にいてほしい
あちらこちらに漂う あなたの思考が集まってきても
そのまま流れの中にいてほしい
そうすればやがて大いなる自然の懐(ふところ)にたどりつく
あらゆる命の運命は河が逆流しないのと同じで
いつだって たった一つの方向へ向かっている
あなたが肉体を持って生まれ、その肉体からまた解放されるまで
あなたはその流れに身をゆだねている。
でもあなたはわかっています
いくつも無限にある分かれ道で
どちらに進むのか自分で決められるはず。
見知らぬ道だからといって 進むことを恐れないで。
ほんとうの自分が選んだ道を新たに進むとき
あなたの内側に眠っていた 宝物たちが
美しいエネルギーであなた自身を驚かせるだろう。
あなたの足を前に出して
叡智のしずくでうるおしてみて草木があなたを涼め、大自然のささやきを聞いて・・・
”ようこそ、私のお友達、あなたの足を柔らかく支えてあげる
あなたが歩み続ける限り、私たちは喜んで、あなたの足元で支えましょう!”(引用以上)
日本語でも”流れのままに、自然に”任せましょう という。
頭でっかちになっていないだろうか?考えすぎていないだろうか?
ヒマラヤの大師が教えるように、一度”祈”ったら、
ぐたぐた考えずに、何度もその願いを繰り返さずに時の流れにまかせなさい・
想念(祈り)の種はまかれた。それを発芽させるのは神(大自然)の力なのだから~
という言葉を彷彿とさせる 女史のメッセージのような気がした。
参考書
1) "Zero Limits The Secret Hawaian System for Wealth, Health, Peace and More "
by Joe Vitale and Ihaleakala Hew Len ,20072)
2)"叡智のしずく” カフナ・モーナ・シメオナ
2012 SITHホ・オポノポノアジア事務局発行