局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

能と焼肉

2009-04-13 23:57:22 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日は その前の日とうってかわって 能を見に行った。
着物と源氏で師事している先生が体調を崩されて行けなくなってしまい、購入していたチケットが無駄になってしまうので、ぜひ行ってほしいと私にふってきたのである。
「局さんはお能が好きなんですってね。Fさん(食の伝道師)がおっしゃってたので どうぞワタクシの代わりに行ってくださいね。OOさん(地唄舞師匠)に手配してもらったとても良い席なので無駄になったら彼女にも申し訳ないので・・・」

あのう。。。 Fさんてば 私は決して能の鑑賞が好きってわけじゃないんですが・・・

しかし、先生のご好意を無にするわけにもいかない。それに最後の演目が 源氏から題をとった「葵上」だったのでちょっと興味を引かれた。

1時開演だったが 3つも見たくないので 2時半くらいにつくようにした。
宝O流(Oは生です)能楽堂



すぐそばに後楽園遊園地などがある都心のマンションの中に



こんな典雅な空間が広がっているなんて、興味のない人は想像しないであろう。
東京ってのは不思議な街ね。

2題みたのだが 最初の小塩っていうのでは何度か落ちた
在原業平の舞いがあまりにゆっくりでイライラしてしまった。
日本語と認識できない地謡をずっと聴いてるのはツライ。隣の紳士はちゃんと謡本を持ってきて見ながら鑑賞していたが、ああでもしないとワケわかんないもんですね。

葵上は結構面白かった。小袖を舞台に敷いて 病気で伏している葵上として表現するところ とか 六条御息所が嫉妬心が高じて鬼面となるところなど 舞台の上で観客からは見えない約束として衣装かえがなされるところなど 能の様式の一部が目の当たりにできて興味深かった。
しかし六条御息所も可哀想っていえば可哀想だねえ。年下のイケ面源氏に最初は強引に言い寄られて 飽きられて プライドが高いから感情を出せないままにその怨念で生霊になっちゃって なんて 元はといえば源氏のせいなのに鬼面までかぶせられちゃって いい迷惑じゃないか・・・

この日は 夫は半日自主出勤、息子は練習、娘はプロのダンサーたちのダンスのコンテスト(両国のO技館であったらしい)とそれぞれ違うことで過ごしていたが、夜は 合同で誕生会をすることになっていた。私 娘 息子の彼女はみんな4月生まれの牡羊座の女なのである。

息子が自分が食べたかったらしくて近所の焼肉屋を予約しておいてくれた。



似たもの父娘

ここはかつて息子の友人がバイトしていて、その頃はおいしくてボリュームがあってそのわりに安かったのだが、大分かわっていた。
オーダーは間違えるし、タレも置いてないし、それを指摘してもなかなか持ってこないし、ドリンクの御代わりの対応も遅いし、何より肉の味がおちていた。
息子の好意だからあまり文句は言わなかったが 秘かにもう行かないリストに加えた。そう言えばかつてあんなに混み合っていた店内は日曜の夜だというのに人数はまばら・・・ お客は正直だなと思った。

それより何より、その夜はかなり胸焼けしたなあ もう焼肉を楽しむ年じゃないのかもね。
まあ みんなでワイワイ焼いて食べるのは楽しかったけど。

 
コメント (6)
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