局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

人に着つける

2011-03-08 01:06:05 | 着る
昨日、季節外れの雪模様を恨みながらショルダーバッグ入った重い留袖一式を肩に食い込ませながら 着物の会へ行ったわけですが・・・

私の所属する会では 年に一度ずつ「特訓」と称して振袖と留袖の着付け、 長じゅばんから着物を着つけて帯結びまでを会メンバーの半分ずつが みんなと先生の前で発表するという授業がある。
その他に年度末にはその一年で習った変わった帯結びから一つ選んで人に結ぶ帯結びの発表もある。
この会は営利目的でないということを一番にうたっているのでお月謝(教室費)もとても安いかわりに、別に着付け師などの資格が取れるわけでもない。
だけど、この発表だの特訓だのがあるってことで、嫌でも自分の技術が人目にさらされるので、その前には復習や練習をやらざるを得ないし、いつの間にか着付けが身についてしまう。

この会じゃなくて 結婚前に☆道とか ハ☆ビとかで着付けを習ってお免状を取ったけど忘れちゃったし人に着つけるなんてとんでもない なんて人の話も聞くけど、それよりは身に付くのじゃないかと思う。

それに、衆目の中で人に着つけて(20分以内に)仕上げた人が10組くらいずつずらりと並び どの人の着付けのどこが綺麗か、どこを注意した方がいいか などと先生の寸評をうかがうなんてのは、なかなかプレッシャーがかかることではある。

だいたい主婦なんてさ、あまりみんなの前で発表とか その結果を人と比べられたり評価されたりするのって 普通の生活の中ではなかなか機会がなくなるじゃありませんか?
だからたまにはこういうプレッシャーって新鮮ですよ。自分が評価されるって事がたまにないと子供の試験の点数ばっかり気になるおっかぁになるのだ。
な~んて余分な事申しましたが・・・(笑)

特訓の日は 最初にくじを引いて着付けしあうお相手と順番が決まる。

私の今日のお相手は講師もしている大先輩であった。背は同じくらいで私より20歳は上(たぶん15kgくらい上)のとても優しくしっかりした技術をおもちの方。年代、体型に応じて、その場で臨機応変に着付けを工夫し、帯の柄出しを考えなければならない。
順番を自分が先にしてくれたので、直前の復習になったし、私が着つけている時に そ~っと「そこ、後ろからお皺を伸ばしてきてダーツをとるのよ」などささやいてくれたので助かった。

私は案外手が早く 時間内には必ず終わるのだが、細かい所で雑な所があるのよね。
今日は衿合わせや帯結びはうまくいったが、体の前面の帯の下に出るおはしょりの始末がイマイチでどうもモコモコしてシャープにいかないのが気になった。
着物の着付けの終盤の部分なので これから帯を結ばなければという気の焦りからそこをおろそかにしてしまうみたい。
帯を結んでからだとその部分を直すのはとても大変なので、要所要所はきちっと決めてから進まないと出来上がりは完璧にはいかないもんなのだ。急がば回れですね。今日の私のデキは70点だな。


発表が終わり、60名ほどのオバが黒留袖で居並ぶ姿は壮観である。

ご存じのとおり黒留袖ってのは、ミセスの第一礼装だけど、これがドレスだったら何に当たるの?洋装だと昼と夜で形式が変わるから一概に言えないけど、ロングで肌を出した服が似合うっていうのも限られたオバだと思うし、流行もあるし、アクセサリー選ぶのも大変だし、結構洋装の礼装ってのは大変だと思う。
だけど黒留袖っていうのは七難隠すのよね。みんなそれなりに似合うし、日本のオバがその人なりの風格を出せる着物だと思うもの。よく考えられてますねえ、着物って。

こうなると誰かに着付けしてみたくなる。黒留とまではいかないけど(ホテルの着付け師さんの着付けの出来上がりはまた別物・写真撮るための着付けってところもある) ちょっとそこいらに着物で出掛けようなんて人 いないかなあ? 練習台になってくれればタダで着付けにうかがいますよ。











コメント (6)
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