トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

災の河原の砂礫掘り・・・

2025-01-11 | 水辺環境の保全

 この日から災の河原で取水升掘り出し作業を開始した。しかし林道終点のどうにかUターン出来る所までは倒木処理がなされておらず入れない。仕方が無いので倒木直前までバックで入ったのだが右腕が痛くてハンドル操作に遅れが出る。河原に転落事故も嫌だからアイドリング状態でのバックだ。

 さて故事によれば賽の河原では童は石積みをしているそうなのだが災の河原では二度童が砂礫掘りを止むを得ずやる羽目になった。賽の河原でも災の河原でも頼みの綱は自分だけなのである。石を積み上げケルンを作れば鬼が来て蹴散らす。砂礫を掘り取れば流れが砂礫で埋め戻す。まあ、どちらの世界でも苦労は報われないのであろう。だからこそ時は永遠なのである。とまあ、年明けから耄碌言っても始まらないので膝小僧、腰娘、肩倅にそれぞれ飴玉をしゃぶらせて出かけた。長丁場になるし途中で「バックレてやるぅー!」なんて臍を曲げられては水域には干上がりしか待っていない。

 ツルハシで砂礫層をほぐし三本鍬で掻き出してみたが、やはりスコップで掬い取る方が確実だった。しかしこの作業は右腕に辛い。痛くなる直前で動きを止めての作業なのでなかなか進まないけれどそれでも少しばかり掘り下げられた。水があった方がスコップの入りが良いのだけれど、そうすると掘り取った窪みに砂礫が戻りやすい。こんなことの繰り返しではあるが少しだけ窪みが出来た。

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 スコップを靴底で押し込んでも剣先すっぽりとまだ入っていく。ツルハシを打ち込んでも固い構築物らしい存在は感知できていない。確実な位置と深さも不明なので行き当たりばったり、成り行き次第の鶏頭作業なのである。それでも砂礫の上に突き出ていた垂木材は取水堰の上側に固定した材の様な記憶があるから、とりあえずそこを中心に掘り下げていく。記憶が正しければ直下に取水堰のオーバーフロー部があるはずなのだ。この日は砂礫を流動化させるために水流を通したが次回からは水の流れを遮断して頑張ろう。老躯一体、困難辛苦であろうとも自ら行うしか水域の保全はありえないのであるわい。

     


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