立春に黄色き花よ栗畑
おおさぶと首をすくめて豆をまく
ダウン脱ぐ氷を見たはつい昨日
雪便り失せて立春寂しけり
風花のしぐれたばかり日も置かず昨日も今日も春の雨降る
苗植えてまた樹を倒すうらはらの日々を重ねて今日も暮れゆく
竹伐れば禿山となる山肌に立ち枯れ大樹墓標のごとし
倒木も枝も落葉もあるがまま児等の前にはただ玩具なり
水泥地の改修作業の前に見回りをしたらアメンボが一匹浮いていた。この春になって初見である。
アメンボなど、初見だからどうだと言う事もないのだけれど、「水温む」なんて言葉が浮かんでくる。小生は年中浮いているのだから、言わば「親分」に当たるだろう。だからと言ってアメンボが敬意を払うわけでも無い。
浮いているより「沈んで」いたほうが世の中の関心を引きそうだが、小生的には「浮いている」方が性に合う。
水泥地の水路の改修をする。土の凍結もなくなって、ようやく作業適期が巡って来た。
水泥地から水路に水を放出する部分は塩ビ管を埋設していたのだが、増水時に排水制限がかかってしまい越流の原因になっていた。幼子達が歩くには安心な構造なのだけれど、越流すると堤の崩壊を招くので撤去することにした。
あわせて水路下手側の堤に土を盛り上げ、高さと幅を補強して溢れるのを防ぐ。今は痛々しい裸地だが、一年も立てば植生が復活して地表を覆ってくれる。