風害木を処理して寸切りにしたのが大量に出る。細いところは杭にしたり護岸の土留めに活用したりするのだが、太いところは使うに困る代物だ。製材すれば柱や梁に使えるサイズも多い。もったいないことである。
今回、幹元の太い部分を半割りにして、泥水地の排水口の渡し木に使用した。幅は一尺はあるし、耐用年数も10年はあるだろう。泥水地の畦は歩道ではないものの、水を通すために切った部分は渡る場所になってしまう事が多い。そのため踏み削られて崩れてしまうので調度良い設えになる。
切り取られた所を飛び越えるのは大人の足では造作も無いが、おチビちゃんでは少々非力だから、材料があるのを幸いに3箇所の切り通しに渡した。おチビちゃんたちにはちょっとした冒険かも。
水辺は水生生物「小さき者」のために築いたのだけれど、おチビちゃん達も「小さき者」には違いない。幼児期の水辺の活動を通して自然環境を守る人材が育ってくれればこの上ない喜びでもあるが、植樹と同じで成長を確認することは叶わないのだ。