泥水地をひとつ設えたまでは良かったのだが、布団に入り寝付くまでに残りの葦原がもったいなく思えて、結局は葦を刈り払い広げることにしてしまった。いつもの事ではあるが、無計画・思いつきで事を進める悪い癖が出てしまった。
そのような性分は褒められたものではないけれど、結果として築かれた環境は小さき者の役に立っているだろうから「まっいいか」としたい。掘り上げ形を整える中でも何回か修正を行うから、労力の無駄使い甚だしい面もあるけれど、総ては自らへ帰する事だから気楽なものではある。
最終局面は「十分すぎる自己満足」、これに尽きるのだ。泥地の地表に葦の若芽が頭を出してきた。不思議なことに葦角はまだ硬いままである。