トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

富士桜咲く

2012-03-25 | 感じるままの回り道

Photo_4  駐車場の周囲に見切りとして植栽した富士桜が開花した。花も樹形も小振りで目立たないし、その上、下向きの開花だから余計鑑賞しにくい。

 大人はともかく、子ども達には手が届くし目の前で見れるから良いかと思うけれど、子ども達には興味が無いようだ。桜の花に思いを寄せるのは何歳くらいからだろうか。思春期を過ぎないと無理なのかどうか、自分でもわかりかねる。

 「桜の苗が大きく育つ頃、僕らはみんな大人になるんだ」と言う歌があったが、何の歌だったか。テレビドラマの主題歌だったか…。富士桜は侘しい桜だ。


そこにある危機

2012-03-25 | 今日は真面目に

Photo_3   Photo_4

 風倒木の状況は様々で、一本たりとも同じ条件で作業は出来ないし、一本でも幾つかの危険要素を孕んでいることも多いのだ。今回の一本は谷を渡って三本の木に挟まれていた。横への反発力も位置で異なるし、その上、下に落ちきっていないから、切り離せば足元も危ない。

 立ち木を盾にして切り詰め事無きを得たが、根返しした部分も急斜面だっただけに、木元で切断したら、更に動いてでんぐり返し寸前になった。その心配があったから木元を長めにしたお陰で支えになってくれた。安全策で木元を更に長くすると、根株が戻らなくなる。今回の根株は正中線を越えているから戻ることはもう無い。転落するだけだ。

 挙動は常に予測しながら作業はするものの、チェーンソーを挟まれ手鋸や楔を使用せざるを得ない局面もあって、地上に落ちていない木の処理は神経が磨り減る。危険を排除するためには危険の渦中に入らないと処理不能だし、綺麗ごとでは済まない。原発の処理に当たっている作業者の葛藤が忍ばれるのである。


*春彼岸

2012-03-25 | 大震災

                  てんでんこ此岸掴めて春彼岸

                  カサコソと鳴る箱胸にかすみ空

                  食べてるよ生きてる証お中日

                  裸木のよう断舎利と剥ぎ取らる

                  山笑むも人見ぬ里の二十キロ