トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「日常に潜む謎」

2019-05-09 | 小父のお隣さん
 「こんなところにこんなトンボが・・・」とTV番組が作れそうな謎多き出会いだった。歯科検診のため、池の造成を早めに切り上げて駐車場に向かった際に発見したのだ。シオカラトンボやアサヒナカワトンボの類なら珍しくもないけれど、どうも見慣れない種の様でシオカラトンボより小型のトンボである。それは翅の長さからも推定できる。

 少なくとも小生には見た事が無いトンボで、そのうえなんでこんな姿勢で干乾びているのかさえ推理も出来なかった。
 「下手な考え休むに似たり」とも言うけれど考えようにも取り付くしまさえ無い。とりあえず写真判定で謎のトンボを白日の下に晒したい。

※ 後日、S先生の写真と標本の鑑定で「シオヤトンボ」とわかった。小生は未記録の初物と期待していたけれど、出現期終盤になってのシオヤトンボの初見である。シオヤトンボはシオカラトンボ並の白粉風とだけしか頭に無くてメスの存在など眼中にも無かったので「未記録の初物」の観念から離れられなかった。
 「木を見て森を見ず」では木aワーカー気取りも面目丸つぶれ、意気消沈である。

こんな作業を誰がする!

2019-05-09 | 小人閑居して憮然
 水路を保全しつつ水辺を増設するための護岸材を伐採しに尾根の斜面に入った。見下ろせば水辺増設中の棚田跡なので落として済めば運搬の労は各段に減る。下から見上げた限りでは林内に小灌木も少なく作業しやすいように見えた。

 林内斜面に立ち入って「ゾッー!」としたのはマムシや山姥が出たからではない。すでに小生、山爺一匹と数えられる立場なのだからで、早い話「地獄の針山」どころの騒ぎでは無く「地獄の槍山」だったのだ。
 もう十年も昔になるが雨後、山域の被害を巡回していた時、竹林で同じような竹槍状態の場所に出会った。「危険だ!」と避けて斜面を下ろうとした刹那、スリップして後方に転倒した。その折、20㎝ほど切り残した竹が肩甲骨の下に当たり「痛い!」よりも先に音を聞いてしまった。
 直感的に大怪我と言うのは理解して「刺さったかどうか」が最初の心配事だった。打ち当たった竹の先は水平に切断されていたから命拾いしたと思ったものだ。それでもその衝撃で肋骨は完全に骨折し乖離してしまい、食い違ったままで接合されているから、そこだけクランク状になっている。

 そんな経験がなくとも、この危険な処理の仕方を里山保全の作業で行っているのは驚愕に値する。「いい大人が・・・」である。高さはまちまちだが30~40㎝程度で袈裟伐りが多く少数だが水平伐りもあるのだが、どちらにしても地際で処理はせず地上に突き出ている。
 このような処理をされると刈り払い機での作業や造林鎌での刈り払いはまず無理で、はてまた今回の様な林内作業に大きな支障と命の危険をもたらす処理である。
 何に寄らず「イロハ」や「ABC」すら承知せず結果の考慮も出来ない、まあ道理や常識すら逸脱した大人が増えたといえるのだろうて。そんな日常が国家の中枢さえ普遍的であるとは情けない…。