トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

桃太郎さん、桃太郎さん!

2022-09-04 | 小父のお隣さん
 擁壁の苔の上に居た。横の苔表面が弧状の食み跡にも見えるから苔が食草なのかどうか全く名前も分からない。尾部に角があるから「スズメガ」の仲間だろうと推定したところで役には立たない。たまたまフイールドに来ていた母親曰く「昆虫オタクです」という小学生に話を振ったら「モモイロスズメガ」とスパッと言ったのには驚いたけれど自宅で検索しても出ては来ない。
 以前、使っていた「幼虫図鑑」は表示されなくなっていてネットでも検索できなかった。S先生がいたら一発だったのにと悔やまれるがおっつけ入山されるだろうからそれまではお預けになった。全長150mmに達しようかと言う大きさで太さもウインナー大の立派な体格だ。摘まんでみたら強力なイヤイヤをする。終齢幼虫で蛹化場所を探していたのかも知れない。

  

 頭部に明確なV模様がある。もしかしたら新型の侵攻生物兵器かもしれない⁉。シンデレラ、トンデレラ、レレレ。

温水田のカサスゲ抜去と残置植物

2022-09-04 | 水辺環境の保全
 梅雨前にも調整抜去をしたのだが既に温水田の半分まで増殖している。この周囲から覆っているのがウシノヒタイで、ウシノヒタイそのものは早い分岐増殖をするけれど根は殆ど水中に巡らされているから抜去は簡単であるが占有するスピードは速い。
 カサスゲの増殖も速く地下茎は頑固に地下に巡らされるので抜き取り作業は握力が弱くなるほどで四本鍬を打ち込み緩ませて抜くしかない株もある。てなことで作業を終える頃にはズボンから顔面まで泥だらけの手太楽になる。とはいうものの前向きに分析すれば「お爺顔に美容泥パック」てなもんや三度笠なので、ここは満面の笑みで迎えるのだった。
 自ら行う泥パックでないから「いい歳こいて!…」なんて恥ずかしさも無いのである。最近はやりの全身脱毛美容など小生は頭部だけだが何十年も前に試みており現在がある。

 閑居及第さて、カサスゲは一旦定着するとランナーを伸ばして瞬く間に勢力範囲を拡大し他の植物を排斥してしまう。陸側のカサスゲは抜き取るどころの騒ぎではなく刈り払うしか手立てが無くなっているものの、水域内のカサスゲはトンボの羽化台には利用できるから数株程度は春先の抜去時に残す結果、初秋には写真のごとく増える。
 一方、ウシノヒタイは盛夏に大躍進するタイプで広い面積にはびこっても食料にする生物が見当たらないので「不要!」と断定できるものの水中のマット状の細根は水棲生物の住処にはなろう。とは言え現在はシャジクモの繁殖著しいのでウシノヒタイを拠り所にする理由もない。

 小生が「シャジクモ」と思っていた藻類、S先生のご友人、藻類の専門家によると名前が分からない不思議な藻類なのだとか。最初は水鳥の脚などに付着して運ばれたのだろうが現在は水の接続の無い雨水池にまで分布を広げた。でもまあ水中の環境形成に寄与しているのだと判断できる間は排除の理由も無いし間引きも至って簡単な植物だし現在は放任中。一方オオカナダモは引き続き根絶作業中だ。

 以前、たまたま引き上げた「シャジクモ風」の塊の中に大小さまざまなヤゴが居て「ドロ底だけではないのだ」と感心した事がある。庭の池に繁殖しているマツモにはヤゴの脱皮殻が白く見え隠れしているので差し支えないのは観察出来ていた。てなことで環境植生として残す種は「生息に役立ち席巻しない植物種」と言う事になる。とは言えまあ、どこの社会でも調和と寛容は必須だろう。

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 写真中央あたり茎だけ茫茫に見えるイネ科の宿根種は葉を喰われ丸坊主にされるが株としては10年来定着させてある。その右、水面が濃く見える範囲は名前の不明な藻類のコロニーで右端はセリのコロニーに数本の葦を許容中だ。水域の抜去除草と言ってもかくのごとく全草排除はしない。とにもかくにも「生態学的廃墟」にするような作業は禁忌である。
 このように水面が開くとトンボの飛翔数が増え産卵体も見える。写真では濁っているけれど一晩経過し濁りが収まれば飛翔トンボの数が増えるのは何時ものパターンである。