

金輪際、稲作に使わせる訳にいかない。田植え前のエコトーン破壊に始まり5カ月に及ぶ水域侵略がようやく終わったのだ。棚田部周囲の草叢は刈り払われ踏み潰され今期の復活は無理である。ましてや浅い水域・明るい空間として唯一ギンヤンマの産卵環境として維持してきた棚田部の今期終焉である。それに留まらず今期の産卵絶望となった以上、来期の発生は無いので二期に渡り被害は続くことになる。
ギンヤンマに限らず他種のヤゴの生息環境も土用干しに続く稲刈りのための水抜きとかで堰の構造も破壊された結果、貯泥した泥土の流出もバカにならない。泥と共に流出した棲息生物と辛うじて留まっていたであろう泥中のヤゴの多くも踏み潰されたであろうことは泥田の足跡が物語る。
昨期まで水稲は植え付けてはいたけれど「環境植生」であって「稲作」とは全く異なる。この相違を理解できるのは環境や生物・植物に関心と理解を示せる一握りだけなのが現実だ。
棚田部の堰(オーバーフロー部)は落差がある構造ゆえに物理的侵食、生物的侵食で湛水するために苦労を続けていた部分でもあるのだが土用干し、稲刈りのためにいとも気安く破壊されてしまった。
水見回りを欠かせず補修が日常茶飯事として必須な自転車操業で成り立っている水域環境である事など、どだい理解してもらおうと思う方が空想科学の世界にいると言えよう。
15号台風一過の25日、稲刈りと成ったのだが小生はフイールドの被害補修に明け暮れて不参加。水源地の復旧に汗を流したけれど送水が可能になるのかどうかは隣り沢の被害箇所を改めない限り判明しない。断水が長引けば水域の生態系に甚大な被害をもたらす結果に相違ないけれど、隣り沢の排砂バルブの箇所は沢壁浸食で崩落、流木の堆積で怖ろしい場所と化してしまった。それでも入り込んで復旧せねば先は望めないままになる。
「頭上の危険・脚下の大変」それが送水復旧の肝になる排砂バルブの場所なのだ。バルブを露わにし排水できるか確認しない以上、断水理由の確定も出来ないのである。
