今日のトンボ探しはコシアキトンボだったのだが、数日前にテネラルで視認できた個体探しには空振りしたのである。まあ、羽化に成功したと言ってもすぐに捕食される場合もあるはずでフイールドで発生した個体なので次のチャンスはあるだろう、とイノキ林の水槽を巡った折りに周囲の草本が伸びて水槽も当然水面も定かではなくなっていたから手鎌で周囲を刈り取って露わにしたのだ。
ところが環境さえ整えばトンボは寄ってくるもので早速あらわれたのは「産卵したげな大型種」なのだ。一見してクロスジギンヤンマとは異なり腹部の黄金色が鮮やかで、その上腹部末節に近い部分の環状色の幅が広く見える。「ヤブヤンマだろうか⁉」と思いつつ産卵のために飛翔を止めるまで「待つ!」気概を持って不動状態でしばし見守った。もちろん、この時点でカメラは構えていたのだが産卵状態に入ると割と状態は安定していてスマホに替えてもマクロに切り替え接近させても逃げなかった。
挿入した写真はデジカメ撮影のカットだがスマホにも隣接したエノキの幹に生えた苔の中に産卵している場面も捉える事が出来たのだ。デジカメの記録だと日付ごと区切られておらず見難いがスマホだと日付ごとに閲覧できるから記録には最適な事が判り初見などではスマホにも記録しておくように心がけている。この場面に先立ち水槽から新たな羽化体を撮影したのだがクロスジギンヤンマでもなさそうで胸と腹部の接続部が独特なのでサラサかコシボソかと写真判定はS先生に委ねるしかない。