トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「ヤブヤンマの初見は産卵」

2024-06-19 | 小父のお隣さん

 今日のトンボ探しはコシアキトンボだったのだが、数日前にテネラルで視認できた個体探しには空振りしたのである。まあ、羽化に成功したと言ってもすぐに捕食される場合もあるはずでフイールドで発生した個体なので次のチャンスはあるだろう、とイノキ林の水槽を巡った折りに周囲の草本が伸びて水槽も当然水面も定かではなくなっていたから手鎌で周囲を刈り取って露わにしたのだ。

 ところが環境さえ整えばトンボは寄ってくるもので早速あらわれたのは「産卵したげな大型種」なのだ。一見してクロスジギンヤンマとは異なり腹部の黄金色が鮮やかで、その上腹部末節に近い部分の環状色の幅が広く見える。「ヤブヤンマだろうか⁉」と思いつつ産卵のために飛翔を止めるまで「待つ!」気概を持って不動状態でしばし見守った。もちろん、この時点でカメラは構えていたのだが産卵状態に入ると割と状態は安定していてスマホに替えてもマクロに切り替え接近させても逃げなかった。

 挿入した写真はデジカメ撮影のカットだがスマホにも隣接したエノキの幹に生えた苔の中に産卵している場面も捉える事が出来たのだ。デジカメの記録だと日付ごと区切られておらず見難いがスマホだと日付ごとに閲覧できるから記録には最適な事が判り初見などではスマホにも記録しておくように心がけている。この場面に先立ち水槽から新たな羽化体を撮影したのだがクロスジギンヤンマでもなさそうで胸と腹部の接続部が独特なのでサラサかコシボソかと写真判定はS先生に委ねるしかない。


泥水池2の植生調整

2024-06-19 | 水辺環境の保全

 泥水池2の植生調整を実施した。春先にもカサスゲ抜去は行ったもののミソハギが繁殖し過ぎて水面面積が半減してしまい、こうなると大事なミソハギとは言え抜去調整が必要だ。水域内のミソハギはほぼ繁殖するがままに放任してきたもののさすがに水面面積が半減、となると許容は出来ない。

 その上、抜き取りされないミソハギの株の中にヨバイクサが侵入して発生源ともなり、除草困難を更に強化してしまう環境になっている。抜去したミソハギは廃棄せず、カサスゲの抜去が済んだ泥水池4の水際に移植する。現状では周囲の樹木が枝を広げ日当たり不良になった泥水池4であるけれど日照を遮る大元のクワの樹とクルミを伐採する予定でもあるからヒョロヒョロにはならないはずである。水域内の大株をほとんどを抜去した結果はすっきりした空間が出来た。これで泥浚いまで整えられれば夏鳥の塒に相応しくもなり飛び立つときの障害樹も消える。