トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水商売に終わりなしの自転車操業・・・

2023-04-05 | 小人閑居して憮然
 泥水池に砂泥や大量の水が入らない様に設えた取水分水部、まだⅤ字侵食溝だった当時に丸太ダムと土嚢で堰き止めて沈泥と分水路の設えをしたのだが二昔も経つと泥浚いした砂泥で堤の高さも幅も広がり、丸太ダム材も腐食し痩せて漏水するようになって丸太を撤去して土砂と置き換えたのが昨年以前の事だった。
 しかしながら土嚢に詰めた土も積み固めた土も元はと言えば泥浚いで上げた泥土なのである。であるからして水の圧力が加えられれば容易に流動化する。このために漏水は絶えないのだった。まあ、いつも言う通り「水商売の自転車操業」であるからして手入れを怠れば水域崩壊は白日の事となる。

 子どもの頃の記憶の話なのだが「オランダの干拓地の堤堤から漏水しているのを見つけた少年が自分の腕を穴に押し込んで発見されるまで漏水を抑えた」という事実か作り話なのかは記憶に無いけれどいまだに覚えていて年老いて自分がその立場になるとはお釈迦様の慈悲でも言ってくれなかった・・・。

 この沈泥・分水池にもメダカやヤゴやオタマジャクシが生息したり流れ寄ってきたりするから取水の塩ビ管の位置を上げて水深を保とうと思ったまま数年経過した。昨秋の15号台風の豪雨出水で漏水部が拡大して補修もせざるを得ない状況でもあって一旦は決心したけれど掘り上げて突き固めなければならない土の量が半端ではないのだった。
 あわせて掘り上げた土で埋め戻しても所詮は「元泥土」でしか無いので固着度は弱い。ここは山腹崩壊土を運んで突き固めるのがベストと思っても腰の不具合に負け取水管を上げずエルボを取り付けて水深を保とうとしてみたのだ。早い話が横着・手抜きで「その場しのぎ」でしかない事はまだ認識できている。
  
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 うまい具合に40mm近くの降雨があってエルボ装着の具合は確認できたけれど泥水池側の漏水部からパイプから流出させている水量に負けない漏水が確認できた。しかしこの漏水の流入部が不明なのだ。このままでは内部から侵食が進みやがては堤の崩壊に到る事になりかねない。「やはり小細工はこざかしいか…。堤の再構築せねばならない状況だ!」と痛い腰に両手を当てて思案立ちんぼの小生なのだった。
 老いたベルテルの悩み、若きロミオの悩みでも何でもいいのだが夢想だけでは現実は解決しないことを日々突きつけられる酷い高齢者の日々がここにもあったのであった。


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