トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ハンノキの整枝剪定

2023-07-01 | 今日は真面目に
 昨年に定植したハンノキ3本が早春にはまだ背丈未満だったのに若葉を展開させてからは「あれよあれよ」とばかり伸長して既に背丈を越えている。こうなると心配なのは軟らかな生頂部にテッポウムシが侵入食害される事である。まだ苗木と言って良い頃合いでテッポウムシ(S先生の見立てではテッポウムシではなくコウモリガの幼虫だった)が主幹成長部に侵入させられるとほとんど成頂部が枯れるか折れるかして大事な先端部を失ってしまう。
 先端でなく根元に食害を受けるとそれまでに育った本体が枯れる。どういう訳か脇枝に侵入する事はまず無くて主幹部の被害がほとんどであって普段は穏やかなS先生がこの事にだけは立腹するのが不思議である。

 樹木の生育の為には光合成をおこなう葉数が多い方が望ましいと理解しているからこそ幹元の横枝は選定せずにいたけれど1本の幹に数カ所もの侵入部を数える現状ではそうも言ってはおれなくなった。体験的に幹元が植生で覆われているような環境だと更に侵入され易く、いわゆる「坪刈り」しておく事で被害を減らす事が出来る傾向があった。
 樹種としてはハンノキは食害されやすく腕の太さまで成長し「これで安心!」と思う間もなく今度はテッポウムシに食害されて今までに植栽したハンノキは1本たりとも形跡も無くなっている。

 小生らが活動する頃合いまで隣り沢の一画にハンノキの木立があったそうなのだが今は消えてしまい周囲には無くなった。当時にはミドリシジミが利用していたと分布生息状況から推測しているのだが食樹が消えているフイールドでは記録出来てはいない。
 そんな事で失いたくは無いので坪刈りも行い、更に下枝も整枝剪定して地上高40cm程度までの枝を切除した。これで侵入を防ぐ事が出来るのではないけれど若齢幼虫は周囲の植生から移ってきて食害する習性のようだから少しは遠ざける事が出来よう。さて九段の靖国神社いいえ、くだんの侵入部には糞溜まりを排除して穿孔部に殺虫剤を注入。数日して糞が観られなくても再度の噴霧を行い幹部全体にも噴霧しておいた。月に1回程度噴霧しておけば今期の被害は防げるだろう。


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