トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

美しい木目を出したいオロイドの製作 1

2024-12-06 | 何よりの楽しみ

 円盤の組み合わせではないむくの立体形は既に試作しているのだが、相変わらず腕・肩が痛くて作業が辛い。姥捨て山では水源地の回復作業が待っているのだが結局はブラブラ病みたいになって暇で身が持たない。室内で可能な作業、子供服の縫製もそれが痛みの要因でもあるらしいから控えなければならないし結局は縁台作業を選ぶしかなかったのである。しかしながら腕の使い方は似たようなもので身体の全面で固定して作業する傾向が強い。結局は痛みの要因を温存しながらの作業である。温泉で二~三日保養などよろしかろうが更に孤爺化の傾向を助長するし・・・脚下。

 円盤の組み合わせではない削り出す一体物は木目が美しく出て来る。これが何とも魅力的でヒノキやホワイトシーダーではない木目で得て見たかった。拠点道具小屋の端材を物色していたら廃棄寸前の座卓の脚が出て来た。カツラ材だったと記憶しているが一部腐食も進み傷もあるけれどオロイドとツーサークルローラーの材を取れそうなので自宅に持ち帰った。前回と同じ工程では芸も無いし試行してみたい「ポイントに竹ひごを埋める」方法で行う事にしたのだ。前回までの二回の試作は角材と杭材に製図をして切り出したのだが鉛筆線だけで他に目印も無く、不要部分を切り捨てていく間に消えてしまうのだった。であるから削っても点として残る竹ひご(爪楊枝でも可)を埋め込めば最後まで正確な位置を示してくれるはずだ。

 まずは角材いっぱいの寸法で製図を行い半円孤の始点と終点及び中間点にドリルで穴を開け串を埋める。反対側は90度回転させて同じ作業だ。これで不要な部分の目視が明確になって鋸で切断する範囲がギリギリまで攻める事が可能になった。鋸で大きく粗切り出来る事は次の作業、サンダーでの切削や研磨の手間を大きく減らす事になる。ネット上には切り出しナイフで丹念に削り出す様がアップされてもいるけれど、小生は待てない性分なのでとても無理なのである。

 修行を積んだ仏師のように木材の中に仏様の御姿が浮かぶ小生では無し、やはり要所要所は目にも明らかにしておきたい。鋸で切断するのに今回から道具小屋に放置してあった万力を持ち帰り使ったので大幅に危険は減ったし楽になった。しっかりと固定できると作業も捗るし正確で安全である。しかし最終期の詰め、仕上げ直前からは手持ち作業になる。固定していては微妙な曲面の仕上げが難しい。しかし痛い右手でサンダーを保持しての作業は辛かった。お風呂の低い椅子に腰かけて膝の上に腕を載せ支える事で幾分かは荷重を軽減できたのだった。最初に仕上げしたのは中心間の距離が半径と同じオロイドである。下の写真右の段階は出来上がり直前なのだが実に良く転がり木目も美しい。しかし反対側に鋸目の深い傷があるからバテを挿入して乾燥中でしばらくは養生して、その後仕上げに入る。オイルフェニッシュが待ち遠しい。

      

 加工の勘所は反対側の円弧の中心軸の外ポイントから手前の円弧に延ばした線が直線になるように削り出すのだが中心点は1点だけれど放射状に円弧に延ばした想定線は無数にある。これの連なりで曲面が形成されるので念入りに行うほど動きはスムーズで良く転がるが骨を多くした唐笠の半分と見立てればイメージしやすい・・・という結果だが仕上げは五郎次郎てなもんや三度笠。

 


この記事についてブログを書く
« 二点位置流れ昆虫スコイぜ!... | トップ | 美しい木目を出したいオロイ... »
最新の画像もっと見る

何よりの楽しみ」カテゴリの最新記事