人形本体二作目は完成した。残りの操作盤も多少の改良が必要なのだが、人形の腕の可動性が良くなったので、この動きを操作盤で表現するにはちと工夫がいる。
操作盤の基本形状は試作品に同じだ。飛行機の翼に見える頭部の操作部は二軸式で頭部を傾げる量を決めるストッパー形状は最初から切り出せたので出来上がり感は向上した。プロペラ風に見える先頭のレバーは脚の操作レバーである。
試作品も同じなのだがコンセプトは「両手同士、両脚同士の共調運動と単独操作」だ。
大きく構造変更を行ったのは腕の操作部で、これは肘関節を増やした事での可動性を活かせるだろうと工夫した「両腕共調機構」だ。
最初は加工が面倒なので歯車式を止め写真左端のようにプーリーをたすき掛けで連結し共調運動を出そうとしたのだが輪ゴムをベルト代わりに使ってみたら駆動させるプーリーより追従するプーリーが輪ゴムの弾力で遅れてしまう。これでは「共調運動」はおろか動かすたびに両腕の位置がずれて使い物にならなかった。
結局、歯車式に変更したのだが、パーツは二枚とも同じ形にして、これも失敗。歯車は噛みあってこそ動くので同じパーツだと歯一枚分だけ左右のずれが生じてしまう。切り出して初めて、この当たり前の道理を思い知らされた。
そこで新たにパーツ1枚を写真中央の様に作りなおした。歯車は半ピッチだけずらした設計で一件落着である。右の青いパーツは下敷きから切り出した安全カバーで、歯車の噛みあう部分を覆って指の挟み込みを防止するためである。
出来上がった全てのパーツを搭載した2作目改良型の操作盤、試作品より脚の操作レバー位置は前に出ている。こうしないと脚の釣り糸に手先が接触して操作に支障をきたすからだ。後は糸でつないで試し操作をするだけ。

試作品も同じなのだがコンセプトは「両手同士、両脚同士の共調運動と単独操作」だ。

最初は加工が面倒なので歯車式を止め写真左端のようにプーリーをたすき掛けで連結し共調運動を出そうとしたのだが輪ゴムをベルト代わりに使ってみたら駆動させるプーリーより追従するプーリーが輪ゴムの弾力で遅れてしまう。これでは「共調運動」はおろか動かすたびに両腕の位置がずれて使い物にならなかった。
結局、歯車式に変更したのだが、パーツは二枚とも同じ形にして、これも失敗。歯車は噛みあってこそ動くので同じパーツだと歯一枚分だけ左右のずれが生じてしまう。切り出して初めて、この当たり前の道理を思い知らされた。
そこで新たにパーツ1枚を写真中央の様に作りなおした。歯車は半ピッチだけずらした設計で一件落着である。右の青いパーツは下敷きから切り出した安全カバーで、歯車の噛みあう部分を覆って指の挟み込みを防止するためである。
