トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林接した水辺の創出 3 (流路の保全と堤)

2019-05-14 | 水辺環境の保全
 水辺創出の発端は「オニヤンマのテリトリーとなる流路の保全」だった。加えて水域と湛水量の拡大が送水に頼っている状況下では危機管理上、必要だと考えたからでもある。
 この流路の氾濫原は笹原で、すぐ脇はヤナギの林が続く。この氾濫原に池を設えれば林内環境を好むトンボを呼び込めるかもしれないとの皮算用があるのだ。

 護岸用の丸太を調達する時から作業は始まったものの、その時のプランは流路と池を一体にしての量的拡大だった。資材を用意し護岸部に仮置きしながら確認している過程で「流路は流路で、池は池で独立」が最適の様に思えてきた。池と流路を一体にすると流路の環境が半減してしまうのである。
 これでは流路の保全にはならない。短い流路なだけに100%維持する事が部分最適化と言うものだろう。急ぐ作業でも無いから、度々中断しては頭上のオオルリ様のお告げを聞いて出した確定結論だある。まあ、現実には「孤独主演」の立場なのでどうしようとも構わないのであるものの独断専行の理想形はあるのだ。

 流路となる部分は現行よりやや広めに護岸丸太を敷いた。堤に盛り土はするが出水時に越流しない規模は必要であろう。流路下流部にも2mばかり護岸と盛り土が必要な個所があり、ここにも丸太を敷いて杭で固定し、とりあえずの流路は見えてきた。
 堤となる盛り土は池を掘り下げた土を盛るから池の全貌が見えてこないと堤の全貌は現れては来ない。

   右が流路 ➡  胴突きで固める       下手流路の護岸

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