トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

もうあかん!気が付けばお花畑…臨賜体験

2017-04-30 | 今日は真面目に
 拠点小屋のデッキというか濡れ縁が正しいようだけれど、雨天でもしのげるように屋根をしつらえた。この結果、雨水を貯める浴槽を移したのだが、この浴槽が土台の土留めにもなっていたから新たに土留めをしないと柱の基礎が崩れてしまう。

 そこでツルハシと一輪車を梅畑まで運び、刈り払い時に刃に当たり損傷の原因になっていた玉石を掘り出し運ぼうとしたら空気が抜けている。拠点小屋まで登り空気入れを持ち戻る。
 ようやく運べる状態になったものの石の重みは半端でなかった。結局は宗旨替えし小ぶりの玉石に変更。しかし拠点小屋までは上り一方の道だから、これがめっぽうきつかった。

 石を掘り出し一輪車まで抱えて運ぶのでさえ呼吸が上がったのに、空気入れを取りに小屋まで上がり、今度は石を上げなければならない。状況は「上げ、上げ」だけれど体調は「アゲアゲ」になっている。
 途中、呼吸を整えながら運んでみたものの、一番の急坂で大休止になった。もう視界が真っ黄色になって「黄疸か」と思ったくらいだった。
 幸いにも呼吸が整ってくるに従い黄疸ではなく、視野を横断し広がったタンポポの花だった。一瞬、あのお花畑かと錯覚をしてしまいそうな身体心理状況だったに違いない。

 すったもんだと石を運び上げ柱の土台の周りに据え、留め石は完成した。こんな作業は予定にはなく、芋づる式にやらねばならない事が出てくるのはいつもの事だとは言え、単細胞に近づいたご老体には不測の事態に思える。
 自分で理解でき予定を立てられる日常が幸せと言うものだろうけれど、現状では、その環境は贅沢としか言えず、まずもって手は届かない彼方である。

 視界が黄色くなる ➡   作業前 ➡  土止め完成

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