絵本のお礼にと孤爺なりの心づくしで幾何回転体を木の玩具として作り揃えて、ようやく脅迫工作症も落ち着いてきたので後は送るだけになった。材を変えたり変則的な動きになるようにとか劣化する思考能力を動員してなんとか数が揃ったのである。贈られる側にしてみれば「有難迷惑」かも知れないが孤爺の唯我独尊爺我自賛は満足されるのであった。
同系統でも動きの差があるので同じグループは色分けしておいた。通常は荏胡麻油を塗付し乾燥させているだけなのだが今回は荏胡麻油にクレパスを溶かし込んで着色し塗り込んでみた。ある程度の濃さを出すためには結構な分量を配合する必要があるのが理解できたけれどそこはまあ、色彩の差が判れば良いのだ。食用色素を混ぜ込んだのは色素が水溶性の為に失敗。食用色素を水に溶いて色付けし乾燥してから荏胡麻油で仕上げる方法もあったものの今回も初めての着色方法の試行だったのである。
色が薄すぎるし桐材ではムラが目立ち見た目が不満ではあったがそこには目を瞑る。直方体に見える「セルト石」は「天邪鬼」とか「へそ曲がり」とか「駄々っ子」と呼んだ方が動きが判りやすい。今回は単品だけれど逆方向のもう一品追加しようかどうしようか思案中だ。ヒノキで作った立体物は動きを再現するのに多大な労力を要したのに円盤形に比べて性能が劣るし、こんなことで脅迫工作症も収まりつつある今、寝た子を起さずに済まそうか、せっかくだから追加しようか…と優柔不断の孤爺は腹が決まらず思案投げ首真っただ中なのだが肩の痛みも影響して投げ首もほどほどにしておかないと睡眠リズムが乱れる元になる。