トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

きょうのトンボ「赤い縁紋」

2021-10-16 | 小父のお隣さん
 赤い縁紋は「好きです」と率直に言える感覚や衝動がある。青春のみぎり、そういう事が出来ていたら・・・まあ、小生の人徳、撃沈間違いなしだったろう。傷を大きくしないで良かったが血の一滴も流さなかった青春は、それはそれで血の涙が滲む。
 それはさておき秋が深まるにつれアカトンボの体色の深みがますます増すように感じるのは小生だけだろうか。気温もひんやりする日も現れて周囲のトンボたちの日向ぼっこも目にするようになってきた。
 こんな時は警戒して飛び立っても静かに立ち竦んでさえおればまた元の位置に戻ってくる事が多い。そんな事から撮影機会は増すのだけれど大部分は常在種で稀に見る機会の種はそうはいかない。

 今回の種はマユタテアカネだけれど体色の赤が殊の外「激しく」感じられて撮影した。撮影時には気付かなかったのだが縁紋も赤だった。縁紋が赤だったり翅端斑があったりする個体差が有るので小生的には種の判別の目くらましになってしまう。これに加え雄雌の体色差が顕著な事もトンボの種別を判断し難くしている一因でもある。こういう事は自分のせいにしないでトンボのせいにしておくのが精神的安定を図れる生き方なのである。
 そうしていさえすれば日々是好日間違いなしで極楽とんぼの生き様が可能なのだ・・・。しかしながらしかしながら再び青春のみぎり、「あのブドウは酸っぱい!」と言い聞かせつつ、そう思えず姥捨て山まで辿ってしまったのは運命か、執着か、はてまた再び相まみえる赤い糸はつながっているのか、それが悶題で小生にもあった「赤い縁悶」!。

         

              たわむれにトンボ写してそのあまり赤きに竦み散歩歩まず   宅僕

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