トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

流木ダムの排水路

2025-01-17 | 今日は真面目に

 災の河原で取水堰を掘り出そうと四苦八苦してみたものの成果が見えるはずもなく四日目にして気分転換作業に変更した。掘って掘ってまた掘っての地堀り労働者も「飽きが来た来た飽きが来たーさのよいよい」ともなるのである。取水堰より100mほど上流の支流合流部に流木ダムが出来て砂礫堆積が3mほどになっている。貯水とはことなるから決壊で下流部は大きな被害とはならないものの更なる砂礫堆積で取水堰が地下深くになるのは御免被りたい。現状だと自然堤防となっているヒノキ林内に増水流が流れ込めば取水堰付近を直撃する位置関係なので、流路の制御は外せない。

 まずは流木ダム上部大量に堆積した砂礫の河床に誘導路となる排水路を整えた。現状、出水時に排水されている狭い流路の流木などを切断しながら排除する。幸いにも大人一人は楽に通れる切通し状の排水路を作る事が出来た。これで通常降水量なら排水可能なのだが昨今の集中豪雨を考慮するとオーバーフロー部も用意しておかないと林内に溢流されかねない。整えた排水路の横が元の流路なのだが大木3本が重なり合ってこれを排除するには大手間作業になる。

 右岸に排水路を整備する ➡  流路面を整えたが写真では判り難い

 そこでつらつら考えて重なり合った直径40cm以上もある流木は後回しにし、灌木や根っ子の残渣物を取り払って整理すればなんとかオーバーフロー部になりそうだった。幸いにも上部の砂礫の河床より水平面が低いのである。もともとの流路だったこの位置でオーバーフローさせておけば下流部の河床流路は安定する。整えた排水路底幅はチェーンソーの長さ程度だけれどとりあえずは役に立つだろう。広げたくても両横に大木が立っているのでどうにもならない。とは言えこの日の作業はここまで。肩と腕の痛みを無視してバリバリ作業をするような歳ではないので「今日の日はさようなら、また来る明日・・・」てなもんや三度笠。


タフドライバーだとか…

2025-01-15 | 小人閑居して憮然

 古いフライパンの柄が緩んで使い難い。動く量は少ないのだがしっかりと締まっていないのがなんとも不愉快なのだ。新しい有名メーカー製のフライパンはあってフッ素樹脂加工もしっかりして軽いのだが、軽さは薄さに通じて加熱して薄さのせいで熱の不均等が気に食わない。その上熱で歪むのでこれはもっと気に入らない。

 結果として古くて重いフライパンを多用するのだが柄の緩みを何とかしたくて六角を差し入れた見たが役立たず。プラスのドライバーもマイナスのドライバーも用立たずだった。大きめのマイナスドライバーはわざわざ購入したのに、である。結局、思い余ってメーカーのホームページを見たら「タフドライバー」が適用品とあった。「マイナスドライバーでも締め付けられます」とあり溝も見えるのだが小生、これを信用したばかりに無駄なドライバーを購入してしまったのである。再利用など全く無いであろう役立たずのドライバーに食費一日分相当を支出したのだった。

 さてタフドライバー、ホームセンターには陳列されない「フランスの規格品」らしいのだがホームセンターでなく工具専門店に行ってみたら該当品が見つかった。早速、使ってみたのだが一向に効かない。「待てよ…」と潤滑剤をスプレーし、しばし待ってから反復回転させていたら動いてくれたのだった。これで漸く気持ちよく使用できる。このドライバーを使う前は「国際輸出商品のネジ類を自国の規格で輸出するもんではないだろう!」と思って憮然としていたのだが使ってみて考えが改まった。「ビスの溝が滑らない。潰れない」のである。周囲に氾濫するプラス・マイナスドライバーの窪みとはしっかり度が全く異なったのだ。形状を観察すればビスの頭に加工するのは難しそう、つまりコストが掛かりそうなのだ。捨てても良い様なフライパンなのだがこのメーカーを見直したのだった。さすがである座布団一枚チヂミは二枚三余のおやつに巻き卵・・・。

 


災の河原の砂礫掘りはもう嫌!

2025-01-14 | 小人閑居して憮然

 意を決して臨んだ災の河原の取水堰発掘作業だが一向にらちが明かない。拉致が明かないのは拉致被害者家族も同じだけれど小生の件は人権問題では無いので世間様も行政様も関心は皆無だ。そこで溜息粛々昼砂礫を掘るのだけれど単純重作業はつまらない事おびただしい。結局はちょくちょくと小休みを入れながら続けているけれど、その小休みに気分転換のために上流部の流木ダムに寄ってみた。ダムとは言え水は無く砂礫が満杯になった沢である。先端の狭小部は抜根され倒れた大木に多くの流木が絡まり高さは3mほどに積み上がっている。これは昨年8月末の台風10号による集中豪雨の結果だ。決壊によって被害が出るやもしれないので取水堰の掘り出しも含め行政に流木ダムの撤去をも伝え現場視察まで来たものの音沙汰無しで今に至る。

 上流部に立って貯留された砂礫の河原を眺めると既に林の中に流入せんばかりの高さになってしまった。このまま放置すれば増水時には林内に濁流が流れ込み取水堰の在る河床を直撃する。こうなると流路のコントロール、河床安定化作業など意味をなさなく成ろうから砂礫掘りを中断して流木ダムからの水路を創造しなければならないと思えた。まあ、部分最適化の総体が全体最適化であろうと思えば、たとえ砂礫掘りにウンザリして浮気心を出したとて責められる理由は露ほども無いだろう。つまりは全て我が身で処理せねばならない範疇なのだ。

 そうなるとチェーンソーを整備しなくてはならない。分解整備にエアーコンプレッサーは必需品なのだが拠点の発電機は燃料を抜かず使いっぱなしにされた結果、始動できなくなっているままだ。コンプレサーを拠点まで取りに行けば自宅で整備できるけれど帰路、立ち寄るのも面倒でエアーブラシ抜きで整備する事にした。しかしこれが間違いのもとで細かい部分まで入り込んだ油にまみれた切粉は排除し難い。それでも昼食前で日当たりのある時間だったから何とか根気よく清掃・整備出来たのだった。ソーチェーンを新品に変えようかと思ったけれど新品は立枯れの大径木伐採までお預けとして砂礫混じりの倒木ダムには研磨した古刃で対処する。室内や庭の掃除はやる気が無いけれど、こういう掃除は面白い。故にお化け屋敷と化す我が苫屋なのであった。

     


バンビーノ通信はSOSだった…

2025-01-13 | 今日は真面目に

 曇天ながら最低気温が氷点下では無かったから流木ダムの始末を終えて昼食、「さて、30分ほど昼寝するか…」と思っていた折りにスマホが鳴った。何事かと話を聞くとバンビーノガーデンの日当たりを良くするために障壁になっているヒノキを伐採していた所有者のNさんからだった。「道路脇の立ち木が受け口方向に傾かず追い口方向に傾いてきて、現在クサビを打ち込んで止めている状態でなんとかなりませんか!」という緊急事態だった。現場は道路脇だし電力線もある場所で、そんな方向に倒れたらタダでは済まない大きな事故になってしまう事、必至だ。

 てなことでお昼寝は返上、幸いにも牽引器は車載されていたし、車載されたロープだけで牽引できるかどうか不明なものの不足ならフイールド道具小屋まで取りに行けばよいと考えて、とにもかくにも現場に向かったのだった。周囲の立ち木との距離は何とか直線牽引出来る距離なので携行した機材だけで処理する事にした。この直線ラインでの牽引は伐倒されて来る樹木が牽引者を直撃する関係になるから本来の安全作業の手順では「行ってはならない危険作業」に入る方法だ。しかし、道路や電線に傾斜している処理木をいつまでも放置は出来ず、危険作業必至ではあるが安全に十二分に配慮して行う事にしたのだった。

牽引位置と伐採木先端部   牽引伐採出来た

 まずは作業範囲の周囲を片付けて逃げ道を安全に作っておく。直撃必至の危険な牽引は小生が行う事になるのだが腕と肩が痛いのが辛い。牽引するベルトを立ち木の幹、上部に結ぶにも右腕が痛くて締められず結局はNさんに締めてもらった。牽引は小生が行い、指示に合わせてNさんがチェーンソーを入れた。まずは牽引で追い口方向に傾いだ立ち木が戻るかどうかを確かめねばならない。

 打ち込んだ楔が緩くなるのを確認してから牽引力を加えつつ追い込んだ。立ち木の挙動と切り口の音を聞きながら自重で倒れ始める寸前で急遽退避して、とりあえず事なきを得たのだった。結局、この後立ち枯れ木と常緑のヤブニッケイ、ヒノキの大木3本を牽引伐倒して終わる。まだ伐採必要な5本が残っているが、急ぐ事も無いし雨もパラパラ落ちて来たので撤退する。思わぬ大仕事になってしまった。

 立枯れ木、桜、ヤブニッケイも支障木    立ち枯れ木の伐採、当然だがこれも直撃コースだ  


災の河原の砂礫掘り

2025-01-12 | 小人閑居して憮然

 意を決して腹を据えて掘り始めた砂礫の河原。「砂金掘りなら好いのになあ!」なんて鼻歌など出て来ない孤爺の腕・肩・腰・膝には酷い作業になる。スコップを握る左手は支点の役割が強いので負担は感じないけれど痛い右腕は操作する側になるので掘り上げる時点は特に痛みが増してくる。とは言え掘り続けなければ終わりは見えず掘り続ければ痛みでダウンする可能性もあるのだ。他力本願では解決しないのはフイールドを整備し始めた頃から骨身に滲みている事であるものの「天は自ら助くる者を助く」とおもえど「天は二物を与えず」もまた道理であって強靭な肉体と意志は高年齢低年金の孤爺には夢物語なのであった。

 で、ボチボチ作業と相成っているけれどそこは災の河原の砂礫掘り、遅々として進まず先も見えてこない。この日、現場に到着すれば前日に掘り取ったすり鉢状の窪みは平らかになっている。つまりはまたスタート地点から開始するのである。とは言え予想の範囲内で、この日は流路を掘削部から離してから掘り下げを開始した。

 流路からの流入水が無いので掘り下げは順調だけれど地下水位に達すれば水底を掘る事になるのは変わり無いもののすり鉢状の壁の崩れは少なくなるから掘り下げの結果は出やすくなった。ある程度まで掘り下げて更にスコップの剣先の肩まで刺し込んでも構築物には当たらなかった。勿論、掘り下げた付近にある可能性など不明な作業なので仕方がない。飛び出ている垂木周りをすり鉢状に掘り下げてはみたものの結果は出ず、垂木の先端部にも到達していないからまだ掘らねばならないのは明白だった。

 結果の見えない災の河原の砂礫掘り、同じことに嫌気も出て山側をトレンチすれば取水堰端に当たり易いかと掘り下げてみたものの現状は手掛かりはなかった。元より堆積層の厚さだけでなく河原も広がってしまった結果は位置を推定するに根拠など無いに等しい。朝食を食べたかどうかも心もとないカンピューターでは手間暇投じる事だけが道を開く・・・。崩れても崩れてもお憑きの様に孤爺はゆがめてゆがめつ砂礫の穴の中・・・てなもんや三度笠。

     


災の河原の砂礫掘り・・・

2025-01-11 | 水辺環境の保全

 この日から災の河原で取水升掘り出し作業を開始した。しかし林道終点のどうにかUターン出来る所までは倒木処理がなされておらず入れない。仕方が無いので倒木直前までバックで入ったのだが右腕が痛くてハンドル操作に遅れが出る。河原に転落事故も嫌だからアイドリング状態でのバックだ。

 さて故事によれば賽の河原では童は石積みをしているそうなのだが災の河原では二度童が砂礫掘りを止むを得ずやる羽目になった。賽の河原でも災の河原でも頼みの綱は自分だけなのである。石を積み上げケルンを作れば鬼が来て蹴散らす。砂礫を掘り取れば流れが砂礫で埋め戻す。まあ、どちらの世界でも苦労は報われないのであろう。だからこそ時は永遠なのである。とまあ、年明けから耄碌言っても始まらないので膝小僧、腰娘、肩倅にそれぞれ飴玉をしゃぶらせて出かけた。長丁場になるし途中で「バックレてやるぅー!」なんて臍を曲げられては水域には干上がりしか待っていない。

 ツルハシで砂礫層をほぐし三本鍬で掻き出してみたが、やはりスコップで掬い取る方が確実だった。しかしこの作業は右腕に辛い。痛くなる直前で動きを止めての作業なのでなかなか進まないけれどそれでも少しばかり掘り下げられた。水があった方がスコップの入りが良いのだけれど、そうすると掘り取った窪みに砂礫が戻りやすい。こんなことの繰り返しではあるが少しだけ窪みが出来た。

 ➡  

 スコップを靴底で押し込んでも剣先すっぽりとまだ入っていく。ツルハシを打ち込んでも固い構築物らしい存在は感知できていない。確実な位置と深さも不明なので行き当たりばったり、成り行き次第の鶏頭作業なのである。それでも砂礫の上に突き出ていた垂木材は取水堰の上側に固定した材の様な記憶があるから、とりあえずそこを中心に掘り下げていく。記憶が正しければ直下に取水堰のオーバーフロー部があるはずなのだ。この日は砂礫を流動化させるために水流を通したが次回からは水の流れを遮断して頑張ろう。老躯一体、困難辛苦であろうとも自ら行うしか水域の保全はありえないのであるわい。

     


卓上鋸盤の再生 3

2025-01-10 | 今日は真面目に

 メモを数えると完成までに7日を要した事になる。7日と言っても午前中の2時間程度を費やしたに過ぎないから実働時間は14時間くらいか。フルタイムで作業して2日間を要する作業だったともいえる。とは言え綿密に計画準備して開始した工作ではないのでビスやネジ類の不足があって、その都度購入している手間もバカにはならない。

 最終日の作業は容器に持つ手掛かりとなる穴を開ける事、切粉の排出を行う底板の穴、延長コードを差し込むコンセントの取り付け、内部に仕切り板を入れて電源コードや仕舞った用具箱が丸鋸に接触しない工夫等々、まあ、一言で言えば仕上げの作業である。出かけるのに気が急いて着替えの時に懐炉を貼るのを忘れたからやはり痛みを意識しつつの作業になった。懐炉を貼っておくだけで不要の痛みを感じなくても良いだけに必需品である。

 完成後の試運転は上々だった。運転音が少々ザワザワしている感も無い訳でも無かったのだが、今までの樹脂製とベニヤ製の違いなのかどうか。1年間ほど使用できなかった鋸盤なので何とも判断しかねるものの試し切断もうまくいって完成と相成ったのである。この間にネットで卓上鋸盤を閲覧しホームセンターや工具店を周ってみていたのだが実物展示が一台も無くて購入の参考にはならなかった。会の備品として後継機の購入を2万円台までならOKと代表から承諾を得てあるけれど実物を見ないで購入は出来かねる。現在ある丸鋸を取り付けて使える鋸テーブルがあるけれど適応機種に入っておらずメーカーのお客様相談センターに問い合わせる必要があるのだが年越ししてからになった。でも今回の苦労で新規購入しなくても当座は間に合うのだが予定の金額の用途を考えなくてはならなくなった。

     


ミツマタの蕾

2025-01-09 | 感じるままの回り道

 周囲に一本だけしかなかった母樹は既に根元から刈り払われて消えてしまったものの、その前に刺し穂で作った苗木がここ数年、開花するようになっている。今期も立ち寄ってみたら蕾を付けていたけれど、草地に定植した株は寒さと言うか霜に当たって葉が委縮している。灌木の中に定植した苗木の葉は傷んではいない。ミツマタは常緑樹ではない落葉樹だったと思うが未だ落葉もせず緑のままである。

 ミツマタを植えても和紙の原料にする訳でも無く開花しても早春の蜜源や花粉源になるかどうかも知らない小生ではあるが花の少ない季節に野生の草本や木本の花が増えるのは環境にとっては好ましい事だろうと植え付けたミツマタなのである。でも大変残念なことに、世間では「残念な生き物」なんて流行があるようなのだが小生、孤爺、ミツマタどころかフタマタも経験がない。今からでは時すでに「遅かりし由良之助・・・」なのである。だからこそ金運も無かった訳で高年齢低年金、貯蓄は金二つだけで生きておる。


卓上鋸盤の再生 2

2025-01-08 | 今日は真面目に

 50年以上も経過して樹脂箱が脆くなって破損した鋸盤。とりあえず再生可能かどうか自信がないものの無いと困る道具でもあり、フイールドでの他の作業は腕が上がらず中止している現在、少しでも身体を動かさねば気力も萎えてしまいかねない。そんな事からありあわせのベニア板で底板と側面板4枚が賄える事が判明したからまずは部材を取りそろえた。上に作業するテーブルが載り高さは従来の箱に合わせた寸法取りである。

 底板にねじ止めしている金具がどうしても外れず、やむを得ないのでそのままベニヤ板に取り付けることにしたのだが、たまたま樹脂板が割れて金具が外れてくれたから思い切って残りの樹脂板は全てハンマーで割り砕き金具だけに出来たのは幸運だった。そこで判明したのは何をやっても回らなかった底板に金具を取り付けていたナット、何のことは無い金具に溶着してあったので回る訳も無かった。内側からナットを回して外せば良かったのであった。

 で、金具本体だけになったので作業はいくらか楽になったように見えたけれど取り付け位置を正確に出さないと組み上がらないし使用する事も出来なくなる。まだこの時点では出来上がるかどうか結論は出ず、コツコツボソボソと手順を進めるだけであった。とにもかくにも箱を組み上げてテーブルが粗相なく載せられる事を確認しなければならず仮組み立てをして「何とかなりそう・・・」との心証を得たのだった。

 後方と側面を底板に固定して漸く「完成できるだろう」との気持ちになった。そうなると持病の脅迫工作症が頭をもたげて来る。寒い日々、小屋の屋根下で作業を行うのだから少しでも気温が上がる10時頃から作業をするようにしていたのだが「早く完成させたい」と待てない性格の小生は八時過ぎにはお出かけの支度になる。肩が冷えると治りが遅くなるのは判り切っているけれど「家にいる退屈さ」に負けてしまうのだった。そんなこんなで夜間の肩甲骨周りの切ない感覚で睡眠の質が低下している。グリグリして納めて眠りにつく日々になっている。

 それでも完成までにもう一息というところまできた。まだ電源スイッチや鋸上下用のハンドル、テーブルの固定装置などが出来てはいないけれど完成まじかだ!。

 


覚悟して腹を決めて褌結びなおす・・・

2025-01-07 | 水辺環境の保全

 三が日も明けて世間様は仕事始めだ。孤爺の作業初めは水見回りが何より優先事項である。水量測定は今のところは安全圏なのだったが水源地の河床は砂礫の堆積で埋もれたままである。行政からは無しのつぶてでウンともスンともないのは期待通りだから腹を括らねばならない時期になったと言って良い。

 水量測定の後、水源地まで三本鍬を携行して行ってみた。砂礫の掘削に役立つかどうか試すのである。大中小の三種類の中から中を選んで試掘に行ったけれど、やはり食い込みが悪く掻き取る量が少ない。スコップならもう少し量を多く出来るけれど動作的に負担が増すから出来れば掻く動作で済ましたいのである。試掘した結果、小の三本鍬が適正かとも思えたので次回には少とツルハシ、スコップを持ち込むつもりだ。この日試掘したのは「この辺だろう・・・」という付近を2m程度軽く掻き取っただけだけれど、帰るに当たり、ここに流れを誘導してきた。流路ともなれば少しばかり浸食されるだろう。まあ、ほとんど影響はない実態であるけれど「猫の手も借りたい」肩の痛さを押して作業開始だ。新年の作業初めは痛みから始まった。この痛み、春までに治るだろうか、なんて心配よりも断水させない方途に全力を傾注しなければならない。それでなくとも作業能力は衰退の一途をたどっているのである。


株が小さすぎる・・・

2025-01-06 | 蝶の食草園

 昨秋に定植したキジョランの様子を見に行ったのだが幾つかの食痕が見られるではないかい。実際の処、昨秋にはアサギマダラは一頭たりとも影すらも観る事が出来なかったシーズンなのだった。だから産卵しているとは露ほども思わずに過ぎたのであるが今日の発見はいささか驚きでもありがっかりでもある。と言うのも定植したばかりの株では蛹化に至るまでの食料には不足だ。観察を続け食料枯渇に至る前に引っ越しさせる手法もあるけれど、近隣の蔓は高くて手が届かなくなった。蔓に取り付かせれば葉の部分まで移動はするだろうけれど、まだ小さすぎて移動には耐えられまい。

 二株定植して地上30cmほど、葉の数も5枚前後なので食料としては絶対量が無い。現在、思案投げ首したところでどうにかなる訳も無し。生まれた幼虫が全て蛹になれる訳も無い自然界の日常だからまあ、ケセラセラなるようになる・・・で行こう。


作業始めも自転車操業・水商売…

2025-01-05 | 水辺環境の保全

 大晦日から三が日はプリンターインクを購入に出かけただけでほぼ逼塞状態だ。屋外でやるべきことは多々あるけれど右肩の不具合が続いている状態ではそうそう冷やす訳にもいかない。それでも4日となれば世間様では仕事始めでもある。いくら毎日が日曜日かつ日々是平日の孤爺であっても布団を被っている訳にもいかないのだった。何よりもフイールドの送水量が気になる。そこで「測定だけなら・・・」と準備して出かけたのだった。

 フイールドの草地は降霜し水面は氷結している。いの一番に吐水口に行ったのだが頼みの水は出ていてホッとした。吐水量を量ると21ℓ/分だった。一応は安全圏であるけれど、そもそも水源地の河床は砂礫で1mも覆われてしまい取水堰の位置すら判明していない現状では「何とかしなければ・・・」は喫緊の課題なのだが10月初めに担当課は現地視察したっきりで音沙汰は無し。現在の吐水は堆積した砂礫層を浸透している水に依るのでいつまで持つのか予断を許さない。

 水量は減少傾向にあるから送水管内に堆積した砂泥は排砂バルブの操作で排出可能だけれど、急激な陰圧が砂礫層の隙間に作用すれば砂泥を誘引し目詰まりする可能性も捨てきれず、安易に排砂バルブの操作は危険なのである。現状、安定して透水している砂礫の隙間に砂泥を吸い込ませるのは愚の骨頂だろう。結果がどう出るかは判断できない現状では水源地取水升の掘り出しをせねばならないだろう。行政は「災害復旧」と言えど関心は持っていないようだし。フイールド環境の死活問題としても業務には全く影響ない分野だし、孤爺が老骨に鞭打ち、痛い肩に鍼を打ち湿布を貼り懐炉も貼って作業するしか無い!、と腹を括らねば水域の首を括る事になってしまう。


日々是平日・俄然引用・爺我自炊

2025-01-04 | 今日は真面目に

 裁縫上手でないのは当たり前なのだが「根を詰める性格」なうえに工作脅迫症の持病持ちなので11月に冬の部屋着をプレゼントしようと踏ん張った結果、肩の痛みが続いている。鍼治療も既に6回、少しは回復傾向にあるのだが厳しい寒さで冷えが作用して治りは遅いんだろうと覚悟している今日この頃なのだ。長時間の姿勢維持が血行不良を発生し痛みに繋がっていると言う見立てなのだが「わかっちゃいるけど止められない」のもまた真実である。

 であるからお正月準備も進まず、そんな折に思わぬ手伝いで29日・30日と費やして、さすがに大晦日にはやる気も失せたのだった。せめて外回りの掃除でもと思っていたものの寒風吹きすさぶ日になって、こんな時にドウダンツツジの枯葉を集めるなどとても無理だから外出はせず自宅自主的軟禁である。さあ、そうなるとやるべき事を見出さねばならない。思いついたのはまだ未完成の冊子の最終頁を完成させる事だった。O沼については報告書を参照しながら必要な項目を埋められたのだがA遊水地には資料がない。S先生にお願いはしてあるものの忙しい先生を急かす訳にもいかぬし、ましてや年末年始なのだ。

 そこで「できる事から」とネットで情報集めに奔走したのだが、これが何とも貧弱な情報ばかりで発信元が公であっても中身のないページばかりが現われる。まあ、「やってます!」しるし的でよいのだろうなあ。そこで手を止めても暇になるばかり、必要な情報量は不足しているが入手できた材料だけでまとめの頁を一日掛かって作ってみたのだ。これでなんとか脅迫工作症も落ち着いたのだが「年越し」どころではなかった大晦日になった。しかしあらかたでもまとめてみると三地区の特色が現われているし、我が姥捨て山フイールドは常日頃S先生がおっしゃっている「ここは貴重な場所です」がグラフに現れた。感覚的でなく数値とグラフで表示される意味は大きい。

 数値を出し計算してグラフにするし校正のためにプリントする。「これで良し」と思ってもしばらくすると加えるべきものが出て来る。今回も大きい写真のページで完成と思っていたのに夜鍋仕事で小さい写真の様に改訂してしまった。こんな手太楽だから差し替え差し替えし不要な印刷物が増える事増える事。紙資源の削減などとは言えない始末だ。気が向くまま思い立っての俄然引用、爺我自賛なのであるけれどこういう資料は公の仕事だろうと思いつつ、こんなことを年末年始に行っている日々是平日孤爺では今日も明日もお迎えくるまで爺我自炊…てなもんや三度笠じゃぁ。

     


卓上鋸盤の再生 1

2025-01-03 | 今日は真面目に

 卓上鋸盤が破損して久しい。使用頻度は少ないと言っても平板を正確に切断するには無くてはならない道具なのである。樹脂製の外枠が割れ始めてからはその度にベニア板を当てて補強していたけれど、それすらも出来なくなるほど樹脂の強度が低下して遂にはバラバラになったのである。金具の部分を取り外せれば外箱をベニア板で再生できるかと金具の取り外しに苦労したものの薄いナットはスパナの回転力に負けてへたってしまい緩まなかった。まあ、万事休すなのであった。外箱の文字を読めば「昭和47年購入」とある。半世紀も経過すれば樹脂の強度など保てるはずもなく、そもそも廃棄品をもらってきたのだった。

 新品の購入も考えたけれど数万円の資金投入の意義があるようにも思えず、そもそも会の中では小生しか使わない物品に年度会費全額投入する程の費用対効果が認められるとも思えない。そこでつらつら考えて外れない金具なら新たにベニア板で底板を作り、そのまま一緒くたに固定すれば残り四方の側面板の取り付けで出来るだろうと端材を集め部材を用意したのがこの日の作業だ。膝には新たに購入した発熱保温サポーターを、肩には懐炉を貼って気温10度前後の拠点作業小屋での工作になった。まあ、季節風が吹きすさぶ陽気では無かったから助かったのはこの上もない。 

 この時点での懸念は「はたして出来上がるのかどうかわからない…」のであって見切り発車当然の工作である。とりあえず切り出した板は「正しい寸法かどうか」さえ確信が持てずまあ、耄碌進行中のわがカンピューターは日陰の拠点では低温障害でフリーズしまくり、なんとも心もとないのだった。

     


凍れる月影霜に冴えて

2025-01-02 | 感じるままの回り道

        あな嬉し昨夜のトイレ一度きり

        アカトンボ孤爺の膝で日向ぼこ

        あれ温しお日様布団も一夜きり

        屈葬の如き寝入るや寒月夜

        わらべ追い林道掛ける落ち葉かな

        木星と西の満月しもばしら

        天空を満たして枯葉富士の嶺

       わび住まい温み感じし初日射す

       餅ひとつ無きぞ新年肩痛し

       湿布貼り懐炉を貼って御出爺

 

※ 朝から「ページに到達できません」のメッセージが出て来るだけで全く様子が不明だった。昼のニュースで親会社のサーバーに攻撃があったのを報じていて理解したのだが、まさか渦中に巻き込まれるとは思いもしなかった。プリンターのインクが無くなりプリントできないと校正もし難い小生なので開店時間に合わせて購入に行ったけれどひどい混雑でレジには大行列。世間様はお金が唸っていると見える。相変わらず肩は痛いし年始は資料作りに励み自宅軟禁である。