15日、日程通りなら16日日曜日開催のはずの定例会が年度末総会の予定であったため降雨予報で前倒しになった。孤爺の予定では災の河原の砂礫掘りで左岸側の砂礫止めを設えるつもりが已む無く断念せざるを得ず、フイールドに出向かねばならないのを幸いとして吐水量の測定とアズマヒキガエルの産卵確認を総会に先立って行った。まあ、総会の後でも良い行為であるけれど昨日の砂礫掘りで取水升笠型フイルター周りの砂礫を排除したから吐水口での水量変化は気になるところでもあるしアズマヒキガエルの産卵は例年なら終わっている時期でもあるので確認すべき優先順位は高いのである。つまりは参加する事より実態の中身の方こそが大事でもあるのだった。
吐水量はバケツで受けながらストップウォッチと見比べている間に「増加」が認識できたのだ。感じた通り吐水量は22ℓ/分に達している。前日、笠型フイルター周りの砂礫を排除し、まだ水中のフイルターを引き上げる事はしなかったものの通過していく水量の変化は判らなかったのだが、一夜明けての22ℓは掘り下げてフイルター上部を確認できた一週間前の12ℓ/分と比較すれば奇跡に近いのである。昨夏8月30日の台風10号による集中豪雨災害で河床が1m以上も上昇し、今まで維持していた取水構造が跡形もなく消えてから半年以上が経過しているのに砂礫下の取水升へは伏流水を得ているだけだった。送水管内に砂泥が詰まれば断水!、砂礫の間に砂泥が詰まり伏流水が得られなくならば断水!とまあ、両方の非常事態にはならずに済んだのだ。この事は災の河原で五体投地して感謝をささげたいところなれど膝に悪いし腕は伸ばせないから缶ビールを注ぐ事でチャラにしてもらおう。
さて一方のアズマヒキガエルの産卵だがまだ姿を見せてもいないし鳴き声も聞こえない。3月中頃は記録の中では適期なのだが4月初旬の事もあったので今期、桜の開花の遅れを見ていると4月になる可能性も大きいのではないかと思えて来た。まあ、どちらにしろ4月に入った頃は取水升掘り出しと保全整備、あわせてエンジンポンプでの強制排砂も終了しているはずだろうから安心して産卵を迎えられる。水域末端の泥水池4,5には水の流入が認められ、干上がり前に解決しそうの目途が立ったのは何より嬉しい。