トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「マイブームはスープなのである」

2025-03-17 | 何よりの楽しみ

 コマーシャルでは「一流料理人が推奨する即席味噌汁」なんてものも含めインスタント流行りだけれど、そうそう続けて欲しい味でも無く飽きの来るのが早い。やはり拙くても折々に作る味噌汁の方が飽きは来ないのである。まあ、レシピなど何もない目分量の成行き献立でもあるから味に飽きが来るはずもなし。基本的な性向としては「あるものを食べなければならない」没落平安貴族の生活のような育ち盛り盛りを通った孤爺としては食に「云々」はないのであった。南瓜バッカリ、芋バッカリの様な収穫期の「バッカリ食」から水増し、材料増しの「増量食」やら「湯っ掛け飯」等々、貧しきお膳と言えどレシピは母や祖母の腕の見せ所、多様だったのである。

 さて、そうは思いつつも毎回毎回作るのもいささか面倒に感じる時もある。特に今期は正月から災の河原の砂礫掘りが続いていてその単調さと労力の蓄積にいささか疲弊感も覚える今日この頃なのだが、そうなると食事と睡眠が大切な要素となるのは間違いないだろう。その睡眠は昨年以来のん⁉十肩の結果、夜中の疼痛で度々目覚める結果となり、その傾向が続いている。悪い事に眠れぬまま聞いていた深夜放送が意外に面白くて更に覚醒してしまう悪循環となった今日日での頼みの綱は食事で摂取する栄養だけになったのである。

 そこでつらつら考えたのがスープを作り置きしておく事であった。味は付けず素材のままのスープと言うか煮込みと言うかまあ、どっちでも構わぬ、出る時は同じになるからであって「いかに必要な養分を消化吸収させるか」が無い知恵の絞り処なのだ。作り方も基本の材料は似たようになるし、煮方もコトコトと煮たり圧力釜で炊き上げたりと気分次第・時間次第の節操のなさであるけれど、基本は爺我自賛で構わない事だから老後の自由は横臥してしまう前に凌駕せねばなるまいて。そんな事で今回も圧力鍋で作ってみた。日に二食分としても3日で消費する量だから冷蔵庫保存で痛む事も無いだろう。

 この日は大根スライスに塩を振り水分を少なくしてから千枚漬けのレシピに糀を加え漬け込んで置く。作り置きしているスープもどきは調味料は入れておらず材料の風味だけで食するから副食に魚の開きや漬物、あるい振り掛け等々、少々塩味がある方がご飯が進む。とはいっても盛り切り一杯の定食なのだし品質の良い米なら古米でもご飯だけでも美味しいのだから。まあ、考えてみるまでも無くお米が一番の贅沢品だなあ・・・。

 思い出したのは母から聞いた話なのだが、孤爺が母に背負われつつ片手にお握りを持っていた時に当時、買い出しに来ていた何処やらのおやっさんが羨ましそうに長らく目を離さなかった事があったのだとか。また引揚者の千葉の叔母さんは実家からコメ袋を背負って帰宅途中、大宮駅で検閲に逢い、線路横の側溝に米を投げ捨てた話も聞いた事がある。当時ならいざ知らず今時、米騒動・コメ不足なんていかに農政に係わる公僕が仕事を軽く見つつ怠けていたのかが判る。一方商品券配る余裕があるなら子ども食堂にでも落としたらどうだ。情けない輩ばっかりになって馬鹿ばっかりよりバッカリ食の方がまだましである。

     


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