新国立劇場のばらの騎士初日公演を見てきました。オペラの魅力に取りつかれて25年以上
経ちますが、実はこのオペラを生で見るのが始めて、ビデオでも1度しか見た視聴したことが
ありません。
期待通り、Rシュトラウスの音楽、そしてウィーンの香りを十分に堪能!会社を早退して見に
行った価値がありました。
まずは、ジョナサン・ミラーの演出。シンプルでどちらかと言えば伝統的。Rシュトラウス
が作曲した20世紀初頭に舞台を設定しているようですが、安心して音楽に集中できます。
むしろ、公演ブログラムに堀内修が書いているようにウィーンでワルツが栄えるのが19世紀
であることから、それ以前のロココの時代よりも舞台を20世紀に設定したほうが、ウィーンと
ワルツの組み合わせという意味では受け入れやすい?妙に納得してしまいました。それと、
派手さはないものの、照明を効果的に用いた色彩豊かな演出がとても印象的でした。
ペータ・シュナイダの音楽は、Rシュトラウスの魅力を東京フィルから引き出していました。
出だしのホルンは今ひとつでしたが、弱音の響き、そして各所に散りばめられたワルツに
酔いしれました。欲を言えば、管楽器の響き、ワルツの部分ではもっと躍動感が欲しかった
です。でも日本のオケでここまでウィーンを感じさせてくれれば十分かな。
歌手は申し分無し。元帥夫人を歌ったフィンランドのカミッラ・ニールントが白眉。気品と
優雅さを兼ね備え、自らに忍び寄る老い、そしてオクタビアンを手放す宿命にある心の葛藤を
見事に歌い上げていました。主役オクタヴィアン演じるエレナ・ツイトコーワは、メゾソプラノの
割りに声が響き、小間使いとの二役を上手く演じていました。ゾフィー役のオフェリア・サラは、
純情な娘役を初々しい歌唱で演じていました。そしてドイツ語を丁寧に発音しているように
感じました。女性陣の重唱はとても素晴らしく、3幕の3重唱は陶酔しましたよ。でも女性陣を
支えたのは、何といってもオックス男爵です。ペータ・ローゼの演技、歌唱共に堂々たるもの。
強烈な性格を演じ舞台を引き立てていました。
その他、日本勢も多数脇役で出演していましたが、マリアンネの田中三佐代が良かった。
それと一度の出番で存在感を示したテノール歌手の水口聡と警部の妻屋秀和が印象的です。
でも全般的に日本人の演技は、まだまだぎこちないです。子供はうまかった!
ところで、Rシュトラウスを聞いていて、何か音楽的にワーグナーと通ずるところがあるように
感じました。ライトモチーフの使い方でしょうか。ワーグナーの影響を受けているのでしょうか。
Rシュトラウスについて、少し勉強してみようかな・・・
経ちますが、実はこのオペラを生で見るのが始めて、ビデオでも1度しか見た視聴したことが
ありません。
期待通り、Rシュトラウスの音楽、そしてウィーンの香りを十分に堪能!会社を早退して見に
行った価値がありました。
まずは、ジョナサン・ミラーの演出。シンプルでどちらかと言えば伝統的。Rシュトラウス
が作曲した20世紀初頭に舞台を設定しているようですが、安心して音楽に集中できます。
むしろ、公演ブログラムに堀内修が書いているようにウィーンでワルツが栄えるのが19世紀
であることから、それ以前のロココの時代よりも舞台を20世紀に設定したほうが、ウィーンと
ワルツの組み合わせという意味では受け入れやすい?妙に納得してしまいました。それと、
派手さはないものの、照明を効果的に用いた色彩豊かな演出がとても印象的でした。
ペータ・シュナイダの音楽は、Rシュトラウスの魅力を東京フィルから引き出していました。
出だしのホルンは今ひとつでしたが、弱音の響き、そして各所に散りばめられたワルツに
酔いしれました。欲を言えば、管楽器の響き、ワルツの部分ではもっと躍動感が欲しかった
です。でも日本のオケでここまでウィーンを感じさせてくれれば十分かな。
歌手は申し分無し。元帥夫人を歌ったフィンランドのカミッラ・ニールントが白眉。気品と
優雅さを兼ね備え、自らに忍び寄る老い、そしてオクタビアンを手放す宿命にある心の葛藤を
見事に歌い上げていました。主役オクタヴィアン演じるエレナ・ツイトコーワは、メゾソプラノの
割りに声が響き、小間使いとの二役を上手く演じていました。ゾフィー役のオフェリア・サラは、
純情な娘役を初々しい歌唱で演じていました。そしてドイツ語を丁寧に発音しているように
感じました。女性陣の重唱はとても素晴らしく、3幕の3重唱は陶酔しましたよ。でも女性陣を
支えたのは、何といってもオックス男爵です。ペータ・ローゼの演技、歌唱共に堂々たるもの。
強烈な性格を演じ舞台を引き立てていました。
その他、日本勢も多数脇役で出演していましたが、マリアンネの田中三佐代が良かった。
それと一度の出番で存在感を示したテノール歌手の水口聡と警部の妻屋秀和が印象的です。
でも全般的に日本人の演技は、まだまだぎこちないです。子供はうまかった!
ところで、Rシュトラウスを聞いていて、何か音楽的にワーグナーと通ずるところがあるように
感じました。ライトモチーフの使い方でしょうか。ワーグナーの影響を受けているのでしょうか。
Rシュトラウスについて、少し勉強してみようかな・・・