ウリパパの日記

自由気ままに・・・

八王子城跡

2008-05-06 20:43:36 | Weblog
連休最終日になって、ようやく爽やかな五月晴れに恵まれました。今日は一日庭仕事に専念するつもりでしたが、あまりにも天気が良いので午後から近くの八王子城跡へ行ってきました。この地へ越してきて10年以上経ちますが、実は一度も訪れたことがなかったのです。自宅から歩いて行ける距離ですが、時間節約のため自転車を利用。中央高速をくぐるあたりから緩やかな上り坂が続きしんどかったですが、約20分で管理棟に到着しました。


まずは、戦闘時の要塞となった標高450mの本丸へ向かいました。山頂までは約20分の本格的登山。本丸へ向かう途中に、八王子神社があります。八王子城は天正12年(1584年)頃から北条氏康の二男、氏照が築城をはじめ、居城をここに移しました。その時、城の鎮守として牛頭八王子権現をここに祭り、城を八王子城と唱え、これが八王子と言う地名の由来になったとされています。


八王子神社から少し登ったところに本丸跡があります。城跡というので広い山頂を予想していたのですが、意外にも狭い平地に驚きました。きっと小さな建物が築かれたのでしょう。周囲は針葉樹に囲まれ、眺望はききません。
山全体が城となった壮大な八王子城は関東随一の堅城と言われましたが、落城はあっけなかったようです。天正18年(1590年)6月23日の未明、前田・上杉・真田連合軍15000人が元八王子側と恩方側から猛攻撃をかけ、夕方には陥落しました。城主氏照は小田原城籠城で不在、留守を預かる武士、農民、神官、山伏総勢3000人では多勢に無勢、よく夕方まで持ちこたえたものです。


本丸からの眺望は期待はずれでしたが、八王子神社に隣接する松木曲輪(二の丸)やそこから少し下った山道からは南関東が一望できます。上の写真は八王子方面の遠望です。


山麓に戻り、古道を通り御主殿跡へ向かいました。城山川にかかる曳橋は最近新しく架け直されたそうです。


御主殿は文字通り城主氏照の館があったところで、石畳や石垣は、発掘によって確認された当時のものをなるべく活用し、破損個所についても、できるだけ当時の形に忠実な復元がされているそうです。


御主殿跡の近くにきれいな滝があります。御主殿の滝と称され、解説によると、八王子落城時に城方の婦女子や将兵らが次々と自刃し次々と身を投じたといわれています。その血で城山川の水は三日三晩赤く染まったと伝えられているそうです。


最後に、管理棟の案内板に描かれている立体図です。氏照は山全体が城となった壮大な城郭を構想しましたが、落城時はまだ未完成の状態であったと考えられているようです。
八王子市のHPによると、八王子城跡は平成18年に「日本100名城」に選ばれました。「日本100名城」には世界遺産の姫路城、国宝の彦根城・松本城、また東京都内では江戸城など、そうそうたる名城が選定されており、八王子城は戦国の山城としての状態を良く残していることなどから選ばれたそうです。

コメント
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