2013年巳年の幕開けです。今年も城山ダムの金刀比羅宮へ初日の出を見に行ってきました。息子は昨夜遅くまでテレビを見ていたため今年はパパ一人でのお出かけです。
八王子では昨夜から星空が広がり最低気温は-2.9℃と冷え込みました。しかし南東方面の空には層積雲が広がっています。風向きの異なる風がぶつかってできる収束雲で、関東地方の地形の影響をうけて発生する低い雲です。午前6時40分に金刀比羅宮の駐車場に到着。年々初詣客が増えている印象で、東側に開けた観察ポイントでは既に大勢の
人が東の空を眺めています。しかし、千葉県方面の上空は雲に覆われご来光は難しい状況です。
夜明け前の東京スカイツリー。
日の出と共に都心のビルが朝日を受けて輝き始めます。東京タワーの近く、六本木あたりでしょうか。
横浜ランドマークタワーから上る太陽。朝焼けに染まる空が幻想的です。
金刀比羅宮からは北関東方面の眺望も開けています。八王子サザンスカイタワーの向こうには筑波山の山容がくっきり確認できます。
北に目を移すと朝日を受けて白く輝く日光連山が見えています。中央にどっしりとしたすりばち状の男体山。その左後ろに太郎山、右側には女峰山と赤薙山。
ここまでは期待通りの眺望でした。日光連山の東側には関東平野が広がりますが、その向こうに普段は見えない山々が姿を現していたのです。
日光連山から山続きでひときわ高い独立峰が見えています。帰って地図を調べたところ標高1795mの高原山(釈迦が岳)であることが分かりました。裾野の左奥に白銀に輝くのは日留賀岳(1849m)から男鹿岳(1777m)方面でしょうか。全く自信ありません。あの山並みの麓に鬼怒川温泉、川治温泉、塩原温泉がたたずんでいるのです。
目を凝らすと、高原山の右奥にうっすらと雪を抱いた山が確認できます。方角から判断すると那須連山でしょう。茶臼岳、三本槍岳(標高1917m)が見えていることになります。先日高尾山から見た燧ケ岳よりも更に遠く、栃木県と福島県境にそびえています。
さらに東に目を移すと、関東平野のはるか彼方に二つの山を確認できます。肉眼では自信ないので望遠レンズで引き寄せると、間違いありません。確かに山の姿です。標高1022mの八溝山と、標高922mの高笹山です。八溝山は茨城県と福島県境に位置しています。
最後は群馬県の赤城山方面を紹介します。金刀比羅宮から山頂がちらっと見えるのですが、左奥に白銀に輝く山が肉眼でもはっきりと分かります。地図を調べたところ武尊山(標高2158m)方面が見えているようです。
今日は冬型の気圧配置が弱まり北関東方面の天気も回復。そしてお正月は排気ガスの影響もなくて空気が澄み渡るため、普段は見えない山並みを楽しむことができるのです。幻想的な日の出、そして高原山から那須岳、八溝山、そして武尊山まで遠望できて、素晴らしい一年のスタートになりました。 ← プチッと押してね!