守山市幸津川町の下新川神社。
国の無形民俗文化財に選択されている「鮓(すし)切り祭り」、
「包丁式」は、5月5日の午後から行われます。
御輿の渡御が行われ、拝殿に御輿が置かれたあと、
担いで来た人たち(御輿番)が拝殿前に座ります。
その前には、拝殿に向かって左手に衣冠装束の宮司さん、
右手には、紋付き羽織袴の自治会長さんが座ります。
拝殿に向かって左手は来賓席・・市長、知事、議員さんも・・
拝殿の前にコモが敷かれ、境内の端から拝殿の前まで、
2列に、別のコモが長く敷かれています。
そこを、裃姿の板直し役が二人、フナズシと、
半紙にくるまれた長いハシと包丁をのせたまな板を掲げて、
宮司と自治会長の前に持って来ます。
この時、というか、このときから、
拝殿にいる御輿番のオジサンたちから、いろんな声がかかるんですね。
「早い早い」「そろえて、そろえて」
板直し役の二人の動作が揃わないとあかんようです~
この時点で、なんか、イメージしてたのと違う感じが~(笑)
昔で言う元服の儀式なので、もっと厳粛とした感じかなと・・・
そしていよいよ、「包丁式」にのぞむ、
裃姿の若者二人が登場します。
まず、端に立ち、大きく反り返ってから、
まるで花道をいくように、そこを歩くのですが、
拝殿に座っている御輿を担いでたオジサンたちが、手拍子と、
「おいちに、おいちに・・・」
なんて、かわいい?かけ声をかけるんですね。
そこかけ声に合わせて、二人が歩きます。
まな板が2枚、置かれた前で、また大きく反り返って、
左膝から袴を持って座ります。
そして、左手にハシを持ち、半紙を押さえて、
右手に包丁を持って、半紙を試し切りします。
(守山市誌を見て、試し切りだと知ったんですけどね)
また、ここでも、声がかかります~
すべて、二人が動作を合わせて行うことが大切なんですね。
ここから、フナズシをハシで押さえて切り分ける作業が始まります。
大きく反ったり、振りかぶったり、大きな動作をしながら、
二人が揃って、同じようにして、切り分けるんです。
少しでもずれると、御輿番のオジサンから茶化されるんですね。
切り方、並べ方、いろいろ作法があるようです。
板直し役が、介添えに来て、御輿番の注文に応えて、
鮓切り役の二人の衣装を整えたり、かいがいしく汗を拭いたりします。
ここは無言で、いろいろと介添えするようですが、
御輿番のオジサンたちは、けっこう好きなことを言うてるみたいな・・・
「ケンちゃん、メガネもふいたりや~」
板直し役は、ケンちゃんなんでしょうか~?
思わず、笑顔になって御輿番の方を見てます。
板直し役は、鮓切り役をしたことがある先輩らしいです。
来賓の方々も、笑って見守ります。
私の隣にいた年配のオジサン、大きなカメラを抱えながら、
「おもしろい祭りやねぇ。初めて来たけど、こんな楽しいって知らんかったわ」
なんて、私に話しかけて来ました。ほんまにね!
切られたフナズシは、折ぎに取って神前に供えられるようです。
このオジサンたちは、なんという役なんかしら。
2匹目が切り分けられると、宮司さん、自治会長さんに
大きな腕になみなみとお酒が注がれ、来賓にも、
腕を持って、お酒が振る舞われます・・・杯やなくて、
大きなお椀です・・すごい。
3匹を切り分けたあと、残りのフナズシを積み上げて、
鮓切り役の二人は退席します。
またまた、手拍子と「おいちに、おいちに・・」のかけ声が~
観客から拍手も起こります。
来賓の席の下座に、礼服を着たおじいさんみたいな人が並んでるなと思ってたら、
「鮓切り」が終わった頃に、それぞれ赤ちゃんを抱いてるんです。
どうやら、昨年の祭り以降に生まれた赤ちゃんみたいで、
それぞれの前に、5色の御幣が立てられ、
お酒が注がれた椀をもらって、飲んではりました。
守山市誌によれば、「長男とその親が一緒に座し」、
というふうに書かれてますね。
なんとなく、女の子もいるような・・・
下新川神社の祭神は、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)が、
湖賊の平定に向かう際、この地で休憩したおり、
ふなの塩漬けを焼いて献上したところ大層喜ばれたという故事が起源とか。
さて、コモが片付けられて、いよいよ、「かんこの舞」が、
奉納されます~~
長くなったので、とりあえず、続きは明日・・・
国の無形民俗文化財に選択されている「鮓(すし)切り祭り」、
「包丁式」は、5月5日の午後から行われます。
御輿の渡御が行われ、拝殿に御輿が置かれたあと、
担いで来た人たち(御輿番)が拝殿前に座ります。
その前には、拝殿に向かって左手に衣冠装束の宮司さん、
右手には、紋付き羽織袴の自治会長さんが座ります。
拝殿に向かって左手は来賓席・・市長、知事、議員さんも・・
拝殿の前にコモが敷かれ、境内の端から拝殿の前まで、
2列に、別のコモが長く敷かれています。
そこを、裃姿の板直し役が二人、フナズシと、
半紙にくるまれた長いハシと包丁をのせたまな板を掲げて、
宮司と自治会長の前に持って来ます。
この時、というか、このときから、
拝殿にいる御輿番のオジサンたちから、いろんな声がかかるんですね。
「早い早い」「そろえて、そろえて」
板直し役の二人の動作が揃わないとあかんようです~
この時点で、なんか、イメージしてたのと違う感じが~(笑)
昔で言う元服の儀式なので、もっと厳粛とした感じかなと・・・
そしていよいよ、「包丁式」にのぞむ、
裃姿の若者二人が登場します。
まず、端に立ち、大きく反り返ってから、
まるで花道をいくように、そこを歩くのですが、
拝殿に座っている御輿を担いでたオジサンたちが、手拍子と、
「おいちに、おいちに・・・」
なんて、かわいい?かけ声をかけるんですね。
そこかけ声に合わせて、二人が歩きます。
まな板が2枚、置かれた前で、また大きく反り返って、
左膝から袴を持って座ります。
そして、左手にハシを持ち、半紙を押さえて、
右手に包丁を持って、半紙を試し切りします。
(守山市誌を見て、試し切りだと知ったんですけどね)
また、ここでも、声がかかります~
すべて、二人が動作を合わせて行うことが大切なんですね。
ここから、フナズシをハシで押さえて切り分ける作業が始まります。
大きく反ったり、振りかぶったり、大きな動作をしながら、
二人が揃って、同じようにして、切り分けるんです。
少しでもずれると、御輿番のオジサンから茶化されるんですね。
切り方、並べ方、いろいろ作法があるようです。
板直し役が、介添えに来て、御輿番の注文に応えて、
鮓切り役の二人の衣装を整えたり、かいがいしく汗を拭いたりします。
ここは無言で、いろいろと介添えするようですが、
御輿番のオジサンたちは、けっこう好きなことを言うてるみたいな・・・
「ケンちゃん、メガネもふいたりや~」
板直し役は、ケンちゃんなんでしょうか~?
思わず、笑顔になって御輿番の方を見てます。
板直し役は、鮓切り役をしたことがある先輩らしいです。
来賓の方々も、笑って見守ります。
私の隣にいた年配のオジサン、大きなカメラを抱えながら、
「おもしろい祭りやねぇ。初めて来たけど、こんな楽しいって知らんかったわ」
なんて、私に話しかけて来ました。ほんまにね!
切られたフナズシは、折ぎに取って神前に供えられるようです。
このオジサンたちは、なんという役なんかしら。
2匹目が切り分けられると、宮司さん、自治会長さんに
大きな腕になみなみとお酒が注がれ、来賓にも、
腕を持って、お酒が振る舞われます・・・杯やなくて、
大きなお椀です・・すごい。
3匹を切り分けたあと、残りのフナズシを積み上げて、
鮓切り役の二人は退席します。
またまた、手拍子と「おいちに、おいちに・・」のかけ声が~
観客から拍手も起こります。
来賓の席の下座に、礼服を着たおじいさんみたいな人が並んでるなと思ってたら、
「鮓切り」が終わった頃に、それぞれ赤ちゃんを抱いてるんです。
どうやら、昨年の祭り以降に生まれた赤ちゃんみたいで、
それぞれの前に、5色の御幣が立てられ、
お酒が注がれた椀をもらって、飲んではりました。
守山市誌によれば、「長男とその親が一緒に座し」、
というふうに書かれてますね。
なんとなく、女の子もいるような・・・
下新川神社の祭神は、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)が、
湖賊の平定に向かう際、この地で休憩したおり、
ふなの塩漬けを焼いて献上したところ大層喜ばれたという故事が起源とか。
さて、コモが片付けられて、いよいよ、「かんこの舞」が、
奉納されます~~
長くなったので、とりあえず、続きは明日・・・