おかんのネタ帳

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人身御供の話

2015-05-27 23:23:02 | 湖国日記
毎日暑いですね。
ほんまに、このまま夏になるんでしょうかね。

まだ、梅雨も来てないのに、ダンナなんてお風呂上がりはハダカですから。
・・・・人が来たら、そのまま玄関に出るんですよ。
宅配便のおっちゃんならまだええけど、お姉さんの時もあるやん。
きっと、迷惑やろうねぇ・・メタボなおっちゃんのハダカ・・(汗)

さて、相変わらず〆切りと戦ってますけど、
野洲川の改修を調べていたら、「戸田堤」のことが書かれてました。
戸田という地名は、今はないのですが、どうやら、
今の立田町のことで、戸田と立花という村が合併したのだとか。

「野洲川物語」にも「ちりんさん」の話が出てきました。

野洲川の下流、南流のそば、戸田の堤防が、天文6年から、
3年連続して、野洲川の洪水でおなじところが決壊。
人家が100軒、流されたと言われます。

度重なる惨事に、戸田は悪霊に取り憑かれた「魔の口」と呼ばれ、
行脚中の僧が、「人柱を立てたら静まる」と言ったとか。

地主で庄屋の奥野中右衛門は、娘の愛を人身御供として、
改修工事の際に、掘られた堤の中に捧げたといいます。
それ以来、戸田の堤は決壊することなく、村の人々は、
「ちりんさん」と呼ばれる、愛の魂を祀る祠をつくり、
彼女を弔ったと言われます。

今も、その祠が「愛の内(かた)明神」として祀られています。
堤のお守りとして、毎年祭礼も行われているとか・・・

というので、探して行ってきました~



立田町の集落センターのそば、新宮神社の奥の囃子の中に、
その祠がありました。



祠の中には、「愛の内明神 人身御供」と書かれ、
当時歌われたという歌の歌詞が書かれています。
「野洲川物語」に書かれてる歌詞と少し違うけど。



せんど積んだのに一夜のまにぐらり
農民泣かせの戸田堤

「野洲川物語」は、こんな歌詞。

せんどつんだに夜のまにぐらり
百姓だおれの戸田つづみ

明るい真っ昼間に訪れたからええようなもんやけど、
ちょっと、コワイ感じの雰囲気・・・
南流の名残なんでしょうか。横に池もあって・・・



ちょっと、不気味な・・・

コワイので?写真を撮ると急いで帰りました(汗)

悲しい話でしょ。

人身御供ですよ。人柱。

でも、それくらいの洪水が、何度も起こったんですね・・・

来週、別件でまた、このあたりに行きます。

地元のことやのに、知らないこといろいろありますねぇ。