ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

店を始めて半世紀。85歳、何度も骨折、それでも現役バリバリ

2007-10-29 12:10:32 | 教えるけど、ひとに教えたくない店
鶯谷を上がったとこにある、小さくて古い木造の素晴らしいたたずまいの「おでん屋」が昔から気になっていました。
暖簾が出ていないので、勇気を出して中を覗いてみると、建物以上に古いオバーちゃんが一人でやってる素敵なお店でした。

「今日、やってますか?ん、9時過ぎにあとで来まーす!」



先週、台風でひどい嵐の日。

元グランドキャバレーというハコである東京キネマ倶楽部へ、あがた森魚を見に行きました。
久保田真琴をプロデュースに、ブラジル東北部やトルコやモロッコといった大衆音楽的には?“一番旬”な材料をちりばめた最新アルバム「タルホロジー」が、面白かったので、ライブを見たのでした。

ゲストには、久保田麻琴のほか、鈴木慶一も楽しそうに出演。
だだ、何をやっても、さすが「あがた森魚」以外の音楽の何者でもなく、ラテンやワールドミュージック系のように腰がグニュグニュとは決してなりません。
音楽探求のため、レシーフェのカーニバルへ2度も通ったという割には、日本の血が強過ぎるんでしょうか。
会場の客も皆、お行儀よく椅子に座ったまま、パンパンパンという単調な手拍子で応援。これは、多分懐かしいTV映像で見たことのある、うん十年前のフォークやロックのコンサートのような雰囲気。

あがたサン、来年はブラジルで録音したいと言うんです。
それをやることが、もうささやかな夢であるかのように言うんです。面白い人ですね。
こういう人大好きです。



しかし!!
そんな、あたたかいコンサートがイッキに吹っ飛んだのが、その後入ったおでん屋さん
「おせん」でした。

嵐のせいで、珍しく誰もお客がなかったらしい店の85歳になるオバーちゃんは、9時かなり過ぎに入店すると、もう心配して待ってたよとばかりに暖かく迎えてくれました。
そして、芸人だった旦那(故人)との苦くも甘い思い出話から、酔っ払ったお客を自分も酔っ払ったまま見送って骨折しちゃったこと、暖簾を外にかけない理由まで、おちゃめで楽しいトークが続くのでした。面白すぎ!!

初めて出会ったこの日から、大好きになりました。

チャージなし、飲食代は格安(ビールはセルフで冷蔵庫から取り出します、荻窪のマレーシア料理屋と同じ方式です)。
そして、お菓子のお土産付き。
余計なお世話ですが、一人暮らしの自宅兼おでん屋さんなんで、オバーちゃん一人残して、帰るのがなんだか後ろめたい気分になっちゃいました。

でも多分、今思うと私なんかの心配には及ばずの存在なんでしょう。
先日見た、灰野さん同様、もうこの世の人ではないんですね。目の前に居ながらにして、魂はすでに違うステージにいらしてます。
自分で、わたしゃ、お化けだよって言ってました。






灰野敬ニ×吉田達也×川端一

2007-10-27 23:50:04 | 音楽
久々にUFOクラブへ行ってきました。

その日は、何故か4バンドもあり、監禁・拷問のような即興ノイズを浴びたあと、最期の出番でした。
この3人の組み合わせというだけで、もう期待は膨らみます。
一瞬のうちに始まりだした三人の激しいダンスショーは、抜群のキレがあり、もう吹っ飛ばされました!
初顔合わせの灰野・川端さんなどは、もうこの世の人物ではないかの魔力で満ち溢れていました。なにしろ見た目が凄いもんね。

地上の果てまで演りとおす不失者もいいけど、今宵限りその場限りの美しさに、わわゎ興奮してしまいました。

ええ~!まさかのドタキャン。

2007-10-19 04:09:47 | 音楽
2年前のまさかの来日を見逃していたんです。
砂漠のブルース楽団「ティナリウェン」。

2007年、地球の裏側、サハラ砂漠から、まさかまたかの再来日。

ターバン姿で淡々と歌いながら、永遠のワンコードをダンエレクトロギター(もしやツェッペリンの影響??)で弾くところが見たかったのに、、、
リーダーの病気で、キャンセルになってしまいました。残念。



と、いうこともあり、南国気分の夏も過ぎ、ワールド系の音楽から離れて、最近はすっかりジャーマンロックの世界へ。
とくに先日見た、「ゆらゆら帝国」のライブのあまりのよさに刺激され、聞きたくなったものは、棚の奥から引っ張り出したCD
 
ハルモニア(写真)、 クラウスター、 デュッセルドルフ、 ノイ、 カン、  クラフトワーク、、、、、

今聞くと、非常に面白いわ~!

ついでに、アシュラテンプル(名古やんのアシッドマザーと、ついつい取り違えてしまいます)、グルグル、アモンデュール、アモンデュールⅡなど引っぱり出して、もう頭は暗黒です。

そして、とうとう中古屋CD屋で“ゆらゆら帝国”のニューアルバム「空洞です」を購入。

ありゃりゃ!こりゃ、凄い。
マーキームーンに匹敵するほどの練られた作りこみかた。完成度が非常に高いです。
これは、カンの永遠の名盤「フューチャーデイズ」に対する答えではないか??と思ったりして。

めっぽう上手いリチャードロイドが、機械のような単純繰り返しのリズムギターを刻むというところから生み出される、テレビジョンという特殊なバンドの持つ「やるせなさ」「空虚感」と同じようなものが漂ってます。


地上最後のロックバンド・ゆらゆら帝国の生演奏

2007-10-11 00:47:36 | 音楽
こんなに汚れちまった地球だけれども、まだまだ生きていける悲しみと希望が、果てしなくあるんじゃないかと、現実的にはとてもじゃないが思えないけど思えてしまう気分にさせられました。

この時代にロックを選んだ時点で、既にハンディキャップのようなもの。

だのに、

しかし!!

自分で自分の首を絞めていっても、その隙間から膨れ上がり、まだまだ限りなく世界は広がるという可能性を魅せつけられて唖然としてしまいました。

ロックの進化とか後退とかの次元ではありませんね。

かっこいいロックバンドになるんではなく、地上最後の存在になってやろうというぎりぎり崖っぷちの覚悟に、限りなく美しい風景が浮かびあがります。

死ぬ覚悟など、当の昔にできていたのでしょう。

この二人 凶暴につき・・・・古澤良治郎、三上寛デュオ

2007-10-07 04:16:13 | 音楽
“日本最古のパンクロックが蘇る!”ってんで、その真相を探りに、行って来ました。

初めて入る国立 NO TRUNKSは、ビルの5階にあるこじゃれたジャズバーって雰囲気の内装の店でした。が、しかし!どうも、かかる曲がどれもかっこいい。
“コテコテ”や“こじゃれた”ジャズでなく、ずっとジャズロックが流れていて、いちいちアルバムのジャケットチェックしたくなるほど興味深いものでした。
壁には見慣れないジャズのジャケのほかに、レナードコーエンなども飾ってあり、次はライブのない時にも寄ってみたいと思う店でした。

凶暴な男二人は、25年ぶりの再会だそうで、それぞれのライブは頻繁に見てますが、当然私がこの組み合わせを見るのは初めて。
全国ツアーの一本目というのもあってか、お客はカメラ持った人や、二人の古くからの知り合いのような人など関係者がほとんどでした。

演奏が始まると、南国ドラムと東北の唄がいきなり合体してきて、妙な空気。
しかし、不思議なことに曲が進むにつれ、いろんな見たことのない風景画が頭に浮かんでくるようになりました。
ここでない何かが、わんさか見えてくるのです。これは、凄い。
あまりの凶暴さに演奏途中にモニタースピーカーが、落っこちるというハプニングがありましたが、そんなこと何にも気にしない二人の作り出す新しい景色は続きました。とにかくおもしろくって、ニタニタさせられる音楽でした。


寛さんとハグし、店を出て、前から気になっていた飲み屋「木乃久兵衛」へ。
ノートランクスから駅とは逆方向にテクテクとあるくこと7~8分、商店の明かりもまばらになるあたりの地下、こんなとこでやってんのか、、、大丈夫?しかし、心配にも及ばず、店内は活気があり、ほぼ満席状態。
青いバナナ(芋天みたい)とマコモダケ(沖縄名物)の天麩羅最高!!さんまも旨め~~~。国立の名店でした。

"とりこ"のとりこになっちゃった

2007-10-04 13:13:26 | 
東京西部の下町・西荻と阿佐ヶ谷に挟まれて、ラーメンとカレーというイマイチなイメージの荻窪でしたが、最近ちょくちょく通うようになり、あまり知られていない地元の名店を見つけては、感激するようになりました。

前回入った鳥料理の店・とり晴も名店でした。
ご夫婦2人できりもりしているその姿は、西荻の定食屋・丸藤を思い起こしました。そして、何を食べても旨かったです。

写真は荻窪の餃子屋さん「とりこ」のピリから。

おつまみ餃子としてGooです。そして、普通の餃子は一皿なんと230円!
上品なお味で何皿でもいけちゃいます。餃子のほかにも、豚の角煮など居酒屋メニューがあり、かなりいける味でした!
中華料理屋のように床がベタベタした感じがないので、またさらっと行きたくなる所なのでした。