鶯谷を上がったとこにある、小さくて古い木造の素晴らしいたたずまいの「おでん屋」が昔から気になっていました。
暖簾が出ていないので、勇気を出して中を覗いてみると、建物以上に古いオバーちゃんが一人でやってる素敵なお店でした。
「今日、やってますか?ん、9時過ぎにあとで来まーす!」
先週、台風でひどい嵐の日。
元グランドキャバレーというハコである東京キネマ倶楽部へ、あがた森魚を見に行きました。
久保田真琴をプロデュースに、ブラジル東北部やトルコやモロッコといった大衆音楽的には?“一番旬”な材料をちりばめた最新アルバム「タルホロジー」が、面白かったので、ライブを見たのでした。
ゲストには、久保田麻琴のほか、鈴木慶一も楽しそうに出演。
だだ、何をやっても、さすが「あがた森魚」以外の音楽の何者でもなく、ラテンやワールドミュージック系のように腰がグニュグニュとは決してなりません。
音楽探求のため、レシーフェのカーニバルへ2度も通ったという割には、日本の血が強過ぎるんでしょうか。
会場の客も皆、お行儀よく椅子に座ったまま、パンパンパンという単調な手拍子で応援。これは、多分懐かしいTV映像で見たことのある、うん十年前のフォークやロックのコンサートのような雰囲気。
あがたサン、来年はブラジルで録音したいと言うんです。
それをやることが、もうささやかな夢であるかのように言うんです。面白い人ですね。
こういう人大好きです。
しかし!!
そんな、あたたかいコンサートがイッキに吹っ飛んだのが、その後入ったおでん屋さん
「おせん」でした。
嵐のせいで、珍しく誰もお客がなかったらしい店の85歳になるオバーちゃんは、9時かなり過ぎに入店すると、もう心配して待ってたよとばかりに暖かく迎えてくれました。
そして、芸人だった旦那(故人)との苦くも甘い思い出話から、酔っ払ったお客を自分も酔っ払ったまま見送って骨折しちゃったこと、暖簾を外にかけない理由まで、おちゃめで楽しいトークが続くのでした。面白すぎ!!
初めて出会ったこの日から、大好きになりました。
チャージなし、飲食代は格安(ビールはセルフで冷蔵庫から取り出します、荻窪のマレーシア料理屋と同じ方式です)。
そして、お菓子のお土産付き。
余計なお世話ですが、一人暮らしの自宅兼おでん屋さんなんで、オバーちゃん一人残して、帰るのがなんだか後ろめたい気分になっちゃいました。
でも多分、今思うと私なんかの心配には及ばずの存在なんでしょう。
先日見た、灰野さん同様、もうこの世の人ではないんですね。目の前に居ながらにして、魂はすでに違うステージにいらしてます。
自分で、わたしゃ、お化けだよって言ってました。
暖簾が出ていないので、勇気を出して中を覗いてみると、建物以上に古いオバーちゃんが一人でやってる素敵なお店でした。
「今日、やってますか?ん、9時過ぎにあとで来まーす!」
先週、台風でひどい嵐の日。
元グランドキャバレーというハコである東京キネマ倶楽部へ、あがた森魚を見に行きました。
久保田真琴をプロデュースに、ブラジル東北部やトルコやモロッコといった大衆音楽的には?“一番旬”な材料をちりばめた最新アルバム「タルホロジー」が、面白かったので、ライブを見たのでした。
ゲストには、久保田麻琴のほか、鈴木慶一も楽しそうに出演。
だだ、何をやっても、さすが「あがた森魚」以外の音楽の何者でもなく、ラテンやワールドミュージック系のように腰がグニュグニュとは決してなりません。
音楽探求のため、レシーフェのカーニバルへ2度も通ったという割には、日本の血が強過ぎるんでしょうか。
会場の客も皆、お行儀よく椅子に座ったまま、パンパンパンという単調な手拍子で応援。これは、多分懐かしいTV映像で見たことのある、うん十年前のフォークやロックのコンサートのような雰囲気。
あがたサン、来年はブラジルで録音したいと言うんです。
それをやることが、もうささやかな夢であるかのように言うんです。面白い人ですね。
こういう人大好きです。
しかし!!
そんな、あたたかいコンサートがイッキに吹っ飛んだのが、その後入ったおでん屋さん
「おせん」でした。
嵐のせいで、珍しく誰もお客がなかったらしい店の85歳になるオバーちゃんは、9時かなり過ぎに入店すると、もう心配して待ってたよとばかりに暖かく迎えてくれました。
そして、芸人だった旦那(故人)との苦くも甘い思い出話から、酔っ払ったお客を自分も酔っ払ったまま見送って骨折しちゃったこと、暖簾を外にかけない理由まで、おちゃめで楽しいトークが続くのでした。面白すぎ!!
初めて出会ったこの日から、大好きになりました。
チャージなし、飲食代は格安(ビールはセルフで冷蔵庫から取り出します、荻窪のマレーシア料理屋と同じ方式です)。
そして、お菓子のお土産付き。
余計なお世話ですが、一人暮らしの自宅兼おでん屋さんなんで、オバーちゃん一人残して、帰るのがなんだか後ろめたい気分になっちゃいました。
でも多分、今思うと私なんかの心配には及ばずの存在なんでしょう。
先日見た、灰野さん同様、もうこの世の人ではないんですね。目の前に居ながらにして、魂はすでに違うステージにいらしてます。
自分で、わたしゃ、お化けだよって言ってました。