ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

沖縄だけの祝日

2017-06-23 21:10:40 | 沖縄
慰霊の日って、知ってる?

沖縄へは数十回も旅行で来てたけど、6年前に移住してきて初めて知った。

6月23日
沖縄では学校や市町村の機関のお休みの日。
沖縄だけの祝日。
沖縄の組織的な戦闘が終結した日。
(その後も、日本兵による残虐行為や無惨な集団自決も起きる)


今日は、本部町の婦人会主催の映画上映会
あの「この世界の片隅に」
を、子連れで見てきた。

「婦人会」と言えば、その女性特有の同調圧力と女子力でもって、純粋な男子をせっせと戦場へ送り込んだ組織かいな、、、

沖縄の中でも最下位から一二位を争う貧乏タウン本部町のボロホールでの映画上映は、画像は悪いし騒がしいし、娯楽の少ない田舎街の単なるイベントみたいで、じっくり浸って観賞出来なかったけど、、、、

こんな見方もあって良いかなと、

この作品の巾の広さに感心。


島包丁(シマホウチャー)

2017-06-22 04:15:00 | 沖縄
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常(二宮敦人/著)というおもろい本で、鍛金と言う言葉を知り、

今、時々来てくれてる大工が鍛冶屋をめざして修行しているのもあり、

浦添のアンティークSHOPで、沖縄の包丁を吉祥寺の雑貨屋さんが買い付けに来てる、

等々ありまして、
急に興味を持ちました、

「島包丁」
写真上から①山刀(大)・②山刀(中)・③シマ包丁・④海包丁・⑤シーグ

刃の部分の色や模様も格好いいけど、木の握りの部分もちょう素敵。

沖縄では村の鍛冶屋さんは、八重山の石垣と、本島では宜野座にしか現在ではもういないとのこと。
今のように丸中もメイクマンもないころは、農機具から釣り道具まであらゆる道具は鍛治屋さんが作っていたそうな。

この手作りの島包丁、一点ものだから
現地でも直接工房を尋ねて行かないと中々手に入らないもよう。
そんな稀少なモノに目をつけた吉祥寺の雑貨屋さんはさすが。


地方の良いモノって、地元のヒトは知らなくて、都会のヒトが見つけ出すことが多い。
逆に、地方の負のコトって
都会のヒトは知ろうとしない。
辺野古や高江の問題は知ってるけど、何が問題か知ろうとしない。下手すると、ネットの記事をかじり読んで
「みんな助成金もらったり基地で儲けたりしてるんでしょ」
なんて、偏見にみちた言葉を吐いたりする。


やたらとブームで、もうお腹いっぱいな感じの「やちむん」には興味ないけど、もはや絶滅寸前のモノには物凄く引かれる。

宜野座と言えば、ここ本部町から車でわけなく行けるところ。
近々探して、行ってみたいもんです。

せっかく、沖縄に住んで島の野菜や島の魚食ってるんだから、包丁もこんな素敵なヤツ使ってみたい!

あ、、、そういえば、
ワタシ、
料理しない人だった。



お洒落はつらいよ

2017-06-21 07:32:00 | 沖縄
やちむんが大ブームの沖縄です。

特に年に数回、各所で開催されるやちむん市というのが凄い。
昔なつかしデパートの、大バーゲンセールに殺気だって群がる婦女子の絵を思い浮かべる。

しかし、人口増大が前提の経済成長と、なくても困らないモノの購入ブームは続かない。

「ワタシ、何れ買って良いか、わかんない~」
そこのあなた、それ、欲しくもないのに買わなくって良いですよ、、、


いつの間にか我が家のキッチンもヤチムンに占領されて来た。
こういうのが並んでいると、見せるキッチンとしては、中々良い感じ。

ただ、子供達に遊ばず早くメシ食わせて、次のこと(頑張りノートやら、風呂やら、着替えやら)やらせなきゃならない状況の日常で、やちむんは無用の長物。チン出来る普通の茶碗が素晴らしい。


我が家のように高価なやちむんをバンバン割って(相方は握力がないから落とすらしい。本当か?)は、新しいものを買い求めるような人がいる限り、まだまだブームは続くかもね。

三島由紀夫のSF小説

2017-06-20 03:30:00 | 映画・読書

現時点での老後の楽しみは、近代文学を夏目漱石、森鴎外辺りから作家ごとに読み破って行くことと、
スクリーンで観たことのない60年代~70年代の映画を、マイシアターで観賞すること。

読書は、読書会なども面白いが、独りでするもの。
が、映画のほうは、たまには人を招いて楽しんでみたい。
映画館へ行くのは、やっぱ独りがイイけどね。

さて、いつから老後にしようかと、考えていたところ、「美しい星」という映画が作られているのを知った。
原作が三島由紀夫らしい。
出演は、リリー・フランキー、中嶋朋子、橋本愛、、、他。



「この歳になるまで、知らなかった事」には興味を持つ。

ムカデは、あのシッポで刺すのかとずっと思ってたら、アゴで噛むんだって。
知らなかった❗


三島由紀夫がSF小説を書いているんだって。
知らなかった‼

というわけで、大工仕事が梅雨で進まない合間に、アジアン観光客やバカップルで溢れる、美浜アメリカンビレッジまで車飛ばすこと2時間。
 
美しい星は、
平凡な家族が突如として「宇宙人」に覚醒するはなし。
当たらない天気予報士リリー・フランキーのキメのポーズと、
橋本愛の浮き世離れした美しさに殺られたよ。
地球愛と家族愛にあふれた不思議な映画でした。



余談だけど、この日、
「これ何?」
と、アンティーク屋さんで、初めて見る傘の骨のようなモノに興味を持つ。


「かせくり」
といって、糸をまく道具。

ドライフラワーやエアープランツを飾るのに買っていく人が多いそう。
何か、お洒落に使い道ありそうで、あれこれ考えるが思い付かず。取り合えず邪魔にもならならないんで購入。


が、
子供のオモチャになってます。
今んところ。



  





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バンコクナイツ、オキナワナイツ

2017-06-15 03:17:00 | 東京フラッシュバック
梅雨も後半の沖縄

本日、どしゃ降り。

このバケツをひっくり返したような大雨と台風の凄さは、現地で経験したことないと中々伝わらない。



車で行くと、本部半島の山の道は、あちこちがけ崩れや、倒れた木の枝で危険注意報。

道路の脇の側溝のからは、噴水のように雨水が吹き上がる。

川はまっ茶色、で今にもあふれて流れ出そう。

土木工事の質の悪さゆえか、ちゃんとした道路も水溜りがあちらこちらにあって、急に水しぶきを上げて川を横切るようなことになってしまう。

夜もカミナリ、ゴーロゴロ!
フラッシュライトがピカピカ!!


こんな日は、
フルボリュームで
V.U.の「ホワイトライト、ホワイトヒート」

田舎の山の中の生活で腐って来た脳味噌に、歪んだ音の注射液を打ち込むと、正に東京フラッシュバック。

パラダイスでも夢でもない現実のオキナワからしばし逃避行。


唾をはいては歩いた、夜の街、、、


踏み切りと、電車がうるさい酒場、、、


半年でワタシは止めました、と見せられた腕の血管の注射針の跡、、、




シスターレイが始まると、それまでの全ての曲が、この17分にもおよぶ楽曲の前奏であることに気づく。


そういえば、映画「バンコクナイツ」のサントラのために結成された、
Suri Yamuhi And The Babylon Bandに参加しているベーシストのN野氏、

「どの曲も、俺が弾くとシスターレイになる」

って、言ってたな。

さすが、、、



「森のおうち」ホテル小屋12~電車

2017-06-03 19:06:00 | 877プロジェクト
現在では完全に車社会の沖縄にも、かつて軽便鉄道というのが走っていた。

そして、那覇から名護まで鉄道が敷かれる計画があるが、ワタシの命ある内には実現しないであろう。

鳥の巣ハウス(仮称)改め、コテージ電車。
シンメトリーでいこうと、前方右側にもフェイクの窓枠を工作。したらばだ、、、
もう列車にしか見えない!


大の電車好きのH君6歳は、「車輪をつけて~」などとおっしゃるが、タモリが取材に来るような珍名所になっても困る。


建築やインテリアには色んなジャンルがある。
古民家やらインダストリアルやら北欧風やらナチュラルやらミッドセンチュリー
やら。
そんなジャンルに当てはまらない、新しい領域の美学に踏み入ろうとする試みが、このコテージ電車(仮称)である。

ナチュラル系のタイニーハウスのようであってノスタルジック、秘密基地にいるようで、気分はトゥリーハウス。

目まぐるしく変化する流行を追いかけるのではなく、新たな価値観、新たな潮流をつくるのだ。
歴史は後からつくられる。

下手物食いか、グルメかは薄い皮一枚の差。
ダサいが、お洒落に転じるのも皮一枚。その薄い皮のところは、超お洒落。
エスカルゴを超グルメなフランス人が食べるのは、その薄皮。
(安物のエスカルゴの缶詰めには、あの気味悪いアフリカマイマイが使われてるって、、、ワタシ絶対食べられません)


ま、
早く言うと、外人住宅や古民家リノベーション=お洒落沖縄
に、対するアンチテーゼを打ち出すというか、差別化を図るというか、
、、

沖縄では、商売やるために赤瓦で家を建てれば、二三年後には古民家カフェなどと呼ばれる。
新築なのに古民家、、、これは、ある意味新ジャンルではある。
そんなとぼけた土地であえて困難な道を行くのだ。

みんながみんな同意するものなんて、たいしたことない。
現にこの森のおうち廃墟物件を入手しようかどうかという時に、賛同するヒトは回りに誰もいなかった。
そう言う自分も薄暗いし気味悪くて最初の半年は放置していたのであるがね。



梅雨の合間にひたすら、我慢我慢の板打ち。
外壁は上部のあと一枚で完成だ❗


壁完成記念に、パシャッ♪

ああ、そう言えばここが終わっても、もう一棟残っている、、、

二棟目は、船か。










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