ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

伝説のピアニストが鉄工場の下町九条へ

2018-03-22 13:23:00 | 芸能
身内に人形浄瑠璃の担い手がいるのに、沖縄にいては、なかなかモノホンに触れることが出来ない。
せっかくだからと、大阪の国立文楽劇場の公演に合わせ、今年二度目の一家四人での里帰り。



三味線の伴奏で「太夫」が物語を語る、日本の伝統的な芸能が「浄瑠璃」で、浄瑠璃に合わせて人形を操るのが「人形浄瑠璃」
太夫、三味線、人形遣いの「三業」が息を合わせて表現するのが、まぁスリリングで素晴らしい。
ライブである。
生きているのである。
西洋音楽と違って、楽譜などありゃしません。



さて、
子連れの移動は中々大変なので、早起きして段取りよく早め早めのスケジュールで那覇空港まで。
空港で、時間に余裕があると言うので、土産をゆっくり物色し、別棟のlcc乗り場へ向かうバスに乗ろうとしたところ、


「あっ、12時50分発じゃなくて、12時5分だった」
との、声が響いた。
もう、30分しかない!




慌ててバスに乗り、チェックインカウンターへ駆けつけるが、ピーチのスタッフはなしのつぶて。
「締め切りました」
で、終了
あとは、知らんぷり。

こう言う時、ジェットスターでさえも、怒られはするが、発券して搭乗口まで走らせてくれる。
が、
ピーチは、一切の融通なし。飛行機目の前にまだ居るのに、、、




泣く泣く、一家四人前当日券10万円(沖縄の低収入暮らしには涙がでるほど高額)で買い直し、大阪に着いたのは20時過ぎ。



翌日の公演は、我らが勘緑(かんろく)さんとジャズ界の大御所山下洋輔氏とのコラボ。



人形遣いの勘緑(かんろく)さんは、大阪の文楽座に長年在籍した後、フリーで活動中。
お堅い伝統や不自由な組織と共に廃れないよう、人形浄瑠璃の新たな可能性を追求し、
地域の農村舞台の復興へ、また海外への普及の活動へ、はたまた東北復興の応援や沖縄基地問題の現場へと、突っ走っているのです。


一方、今ではお茶の間のでも白パン黒チョッキのジャズピアニストでとして有名な山下洋輔氏。

日本のフリージャズ全盛期の山下洋輔トリオは本当にかっこよく、ロック寄りのリスナーでも、若松孝二「天使の恍惚」サントラ等の復刻版は話題になってます。
2009年には日比谷野音でトリオ復活祭で初めて生で見る機会があり、2016年に那覇の美術館でソロ演奏も見ることが出来た。


コラボの公演は、もちろん素晴らしかった。

そして、なんだか嬉しかったのが、
我が家が2011年の震災後、さ迷える一年の一部を過ごした部屋に、大御所が座ってるお姿を眺められたこと。
 
泥の河、安治川沿いに鉄工場が並ぶ町


大阪九条のアーケード商店街の倉庫の、急な階段を上がった三階のその部屋は、今は勘緑さん一家が住んでおり、今回の打ち上げ会場となった。

全共闘時代バリケードの中での演奏や
、ピアノを燃やしながらの演奏など、危険極まりないことをしてきた反骨ピアニストが、やって来た❗





でも、今のご本人は、とても物静かで、上品なおじ様でありました。




"Yosuke Yamashita Trio 1972" を YouTube で見る









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「森のおうち」小屋二棟目 4

2018-03-16 05:52:00 | 877プロジェクト
手書きの図面と、実際の建物とはやはり周囲の環境や地形も違うから、イメージが違ってくる。

だから、雰囲気を掴むために、模型や庭などを含めたイラストが必要になってくる。

「イメージ」と「現実」
一致すれば素晴らしいが、世の中そうそう上手くいかない。


南の壁の部分の窓。
小上がりの下部に明かり取り兼空調の為の小窓を付けるかつけないかで大いに悩んだ末、9割のお客さんはエアコンを使うだろうということで取り止めにした。
下手に室内に網戸がきても嫌だし。

本当は、沖縄の涼しい夏の夜を、窓を開け放して虫の音と共に過ごしてもらいたい。
そのために、壁や屋根には遮熱効果のあるシートを貼ってあるし、空気層も設けている。天井は高くしてあり、断熱材もいれてある。屋根材も熱を伝えにくい素材を選んだ。
西陽の当たる面の壁は、断熱材も入れ、窓は上部屋根のひさしギリギリに極力小さく入れた。
沖縄の夏は、東から登ったお日様が真上を通過するため、屋根と西側の壁が勝負どころなのだ。





でも、外からの見た目に、何故かどうしてももの足りなさを感じ、今更ながら防水紙共々ジグソーでくりぬいた。



窓枠を小上がりの面に合わせ、足場板で組んでみる。
したらばだ、
やっぱ、またしても、、、

「電車」

最近、小屋に興味を示してなかった、H君が喜んでいる。


しかも、Kintetsu特急の二階建て、ビスタカー、、、



至れり尽くせりの大手のホテルと違い

「小さな住まいで豊かな暮らし、不便さを楽しもう」

と、言うコンセプトなんで、
エアコンをつけず扇風機だけにすることも検討中。

ただね、
無添加自然素材の家に暮らしたいと言っても、網戸もない古民家で蚊に刺されて寝たくないだろうし、

農的暮らしに憧れると言っても、
コンポストトイレ(色んな種類があるが)には絶対座れない御婦人も多かろう。


沖縄旅行へ来る多くの方々は、
「南の楽園で弾けたい」的な気持ちを持っているだろうから、slowでsmallな宿がはたして成り立つのだろうか?
 
今更ながら、気分はブレまくり。
でも、まず、作り上げるしかない。





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「森のおうち」小屋二棟目 3

2018-03-12 04:50:12 | 877プロジェクト
屋根張り作業は、結局自分がやることになった。
剪定梯子の「ここに乗ってはいけません」シールの貼ってある天板に足をかけて、恐る恐るよじ登って。

ま、屋根に上がってしまえば案外怖くもなく、逆に今の季節、眺めもよろしく風も爽やか、気持ち良い。

ポンボン作業が進む。

ところが、である。

波の板を片方から並べてインパクトでネジを打っていったところ、反対側の端に来て、
一波分足りない‼


屋根材を追加で買えば良いところなんだけど、
これ、車で嘉手納のタバタという店までいかないとない品。
車で半日かけて。
しかも、実はこの日の午前中、部品が足りなくて往復してきたばかり。

当初の計算では、余るはずだったが、完璧な図面を引いていなかったため、土台から屋根へと作っていくその都度、サイズが変化していき、計算が追い付かなかったのだ。

教訓
「アドリブ一発は、建築には通用しない」


スムーズな作業の為には、やはりコンパネのサイズや屋根材のサイズを頭に入れて、若干小さめに設計するのである。
半端は切れば済む。
一番駄目なのは、やはり
「ちょっと足りない」

材が無駄になるし、下手に継ぎ足すと、躯体が頑丈にできない。

サブロクの大きさにびったしなんてまず難しいが、屋根の縱は1,820✖2の大きさでびったし。合板や防水シートがスムーズに張れた。
ところが、横の長さは、屋根の出や幕板の厚さなど途中で把握しきれてなかった。


結局、どうしたかって?
一波分、屋根を短く切り落としました。









子供とお出かけ 穴場 本部半島 その4 登山

2018-03-09 09:05:00 | 子育て
夏の川遊び同様に、意外と知られてないけど、沖縄の登山は結構楽しい。
しかも、たいした標高もないので、子連れにはもってこい。
まぁ、低いと言っても山をなめたらあかん。事前の下調べは必要。

登山の季節は、やはり冬の時期がベスト。天候は変わりやすいので、水と帽子とおやつは忘れずに。

まずは、何と言っても沖縄亜熱帯特有の円錐カルストの山、本部富士
森のおうちから徒歩三分の所に、登山口があります。

ただし、カルストの山頂はトゲドゲ石があって軍手が必要。



お気軽コース希望者は、頂上まで行かずに、整備された遊歩道を歩いてトイレのある登山口へ抜けて道路を歩いて戻って来る手ぶらコースが超お奨め。
こちらならば、島サンダル(ビーサン)でも可。








あと、H君が読谷の保育園へ通っていた時遠足で行った、石川岳も楽しい。



そして、最近登ったのは、名護岳。

ここは、まさに沖縄のやんばるの原生林の美しさと亜熱帯特有の珍しい生物が見られるナイススポット。
名護青年の家で、自分に合った登山コースを教えてもらって登るのが良いですね。
表情豊かな様々なコースがあるので、何度でも行きたい。

麓には、遊具のある公園や様々な施設があるので、一日楽しめる、、、と言っても下の子おんぶして山登りしたから、半日でギブアップ。くたくたね。










ロープ伝いに登った山頂からは、名護市街といつも雲がかかっている八重岳。

井手健介と母船ライブ@那覇

2018-03-06 06:40:00 | ライブ
新世代のアーティストは、みんなとっても器用。
少年時代エレキが欲しくて、漫画雑誌に載ってるニコー通販のトムソンやらトーマスやらの広告見て興奮していた僕らと違って、大幅に情報量が多く、知識の吸収の仕方も早い。

でもね、器用貧乏にはなっちゃだめよ。

自分の世代から見て、子供世代のミュージシャンが活躍するようになってきた今日この頃(うちのは、まだまだチビだけどね)
東京の友人がバンドのメンバーとして沖縄で2日のツアーをするって言うんで、那覇へ泊まりがけで行って来た。
高速で1時間半もあれば帰れるけど、お酒呑めないし、
受付が無愛想だけど綺麗で清潔な常泊宿は、たった1,000円也だし。

ツアー二日目は、桜坂にあるカラーズというお店。
初めて入ったけど、子供ブースもあり、オーナー夫婦の人柄も含め、なかなかに良い店。
通りに面したテラスでリハの音を聞きながら過ごすのが、この季節たいへん気持ちいい。
それにしても、出音が録音物のように正確だ。

中心人物のシンガーの井手くんは、惜しくも閉館してしまった吉祥寺のバウスシアターで働いていたそう。
爆音レイトショーは、大好きで良くお世話になっていたので、お礼を言えばよかった。
あんな贅沢な空間は二度とないだろう。

バウスは、80年代インディーズのライブイベントから、ピエール・バルーまで、まさにワタシの上京から都落ちまでの期間を共にしたハコであった。

 
いつか、本部の森のおうちでプロジェクターと特大スクリーンを用意して映画鑑賞会を開催したい。
一部は、ディズニーの「三人の騎士」とか「イエローサブマリン」とか上映して、
子供が寝静まった頃、
爆音で「徳川いれずみ師責め地獄」とか温泉芸者シリーズを爆音レイトショーでやってみたいもんだ。
いや、普通にロックミュージシャンの伝記映画やデッドのライブも流したい。

あと、井手くんは以前高円寺の円盤で対バンしたヒトだった。
失礼ながら全然、覚えてない。
何しろあの日はステージに、まだ歩けない一歳のHくんを置いてやらざるを得ない状況で、、、

こんなん、許してくれた、お店の田口さん、企画のキコリレコード、対バンの方々ありがとう。おかげで、彼も一年生になりました!



さて、母船と言うバンドのアートワークから、録音、ラップスチールギター/エレキギターをこなし、プロデューサー的存在?の友人と話して、今時のミュージシャンの状況が少しわかった。

皆、楽器の扱い方が上手で、しっかり
メンテされてる。
例えば、弦高がめっちゃ低くて、ものすごく弾きやすいようにされている。
そして、パーカッションや電子楽器などの小物を巧く取り入れている。

ワタシの印象では、知識があり、ジャンルの幅が広いし、何でも出来るヒトが多い気がする。あと、映像にもうるさいというかこだわる感じがある。


そんな若い都会的バンドを見に来る那覇のお客さんは、さらに一回り若い。
立ち見が出るほどギュウ詰めだったが、一番前のど真ん中メインボーカルかぶりつき席が空いていたので、しぶしぶ着席。

この日のメンバーは、井手健介+墓場戯太郎/Ba+清岡秀哉/Gt+石坂智子/Key+山本紗織/Fl+北山ゆう子/Dr


まずは、メロディーがずば抜けて良い。だから、少人数やソロでも同じことやっていても成り立つんだな。
コードの取り方も絶妙に巧い。
次に、コーラスが素晴らしい。C.S.N.もビックリのボーカルマイク5本立て。
全体の印象としては、アシッドフォークなSoundのスビッツか。
松田聖子のような曲もあれば、ソウルフルな曲もあり飽きさせない。
是非、今のメンバーで新作を作り、また来てもらいたいもんだ。



名曲ですな。
コーラスを中心とした歌謡曲的歌メロがたまりません。
"井手健介と母船 - 青い山賊" を YouTube で見る


「森のおうち」小屋二棟目 2

2018-03-03 06:19:00 | 877プロジェクト

平らに整地してない山の斜面の土地なので、メインのデッキと低い方の北側の足場を作らなくては作業ができない。

この土地の高低差が魅力なんだけど、作ってる方は、作業中もし梯子から落ちたら確実に死ぬね。
高い所は大の苦手だけど、人生にはやらなくてはならない時がある。


ネジを何本も落としながら、高所部分の骨組み補強作業。

自分のインパクトは、女子diy使用なので軽いけどパワーが弱くて、するすると入っていかない。
逆にインパクトを押す力が必要なのだ。
的をはずすとバランスを崩す。力も加減しないと、奈落の底へまっ逆さまだ。


一棟目の屋根は自分で張ったけど、今回は是非とも大工さんに御願いしたい。


土台や、デッキと床下の大引や根太には水に強いヒノキを使用。

柱の緊結には、ケミカルアンカーなるものを使って太いボルトを基礎に埋め込み接着。ガッチし絞めて、耐震や台風対策もバッチし。




外からの視線、中からの風景、ここまで来ると、それが分かりやすい。
窓の開口部分は、♯の形を手ノコで刻んで作ってから、はめ込む。

ある程度オープンで、そこそこプライバシーも確保されたコテージになる予定。










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「森のおうち」小屋二棟目 1

2018-03-02 21:30:00 | 877プロジェクト
子供も二人目となると、一気に写真が少なくなる。
小屋もしかり。

着々と進んでます。
しかも、一棟目で学んだ事を、設計の時点から改良していくので、かなりのバージョンアップが期待されます。

ただ、立地条件が違うので新たな問題点も多く出て、悩みに悩んだけど、、、
最終的には、中々に満足のいく図面が出来た。

今回は、完全手書き。
リサイクルの裏紙をふんだんに使って、何度でも書き直す。
下手なイラストと、平面図。
住宅リフォーム科で1ヶ月CAD学んだんだけど、、、


六畳の長手方向に、出入り口とデッキ。
水着や水中眼鏡も洗える大型洗面を外に出し、中のトイレは小型の手洗いに変更。

全体のバランスを考えて、実際にはもっとスマートな配置に変更されてます!




日本では見かけないハンモックのロフト。

こんながいいなぁ

ツインサイズに拡大した小上がりの下は
、お客様用の横から収納と、
半畳の畳みを開けると下がBOXになって冬布団などを収納できる優れた仕組み。



建物の顔、窓の位置や大きさを子供の色紙を拝借して切り貼り。
窓は、いろんなタイプの開けかたや、サッシや木枠など、
「用途」と「見た目」と「メンテのやり易さ」のバランス、
どれにすべきか、選択肢が多すぎて、もう大変。




「素晴らしい人生のレシピ」

1.物事を極めない!

2.最後まで作り込まない!!

3.自分で反省はするが、人から言われて反省しない!!!












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「森のおうち」ホテル小屋18ー珪藻土

2018-03-02 05:47:00 | 877プロジェクト
いやはや、10平米の小屋を作るのに丸一年かけてるなんて、誰にも言えない。

いや、
トイレの棚、冷蔵庫の収納の扉、ロフトへのron梯子&柵、ロールカーテン、トイレの鍵、扇風機にエアコン、、、

まだまだ、かぶは抜けません🎵



森のおうちは、見掛けは6畳の小屋だけど、
プロの大工を雇ってのベタ基礎、基礎パッキン、ホールダウン金物での緊結、外壁通気工法、屋根裏通気工法、壁の内外共にがっちし合板張った立派な建築物。
トイレの壁以外はすべて無垢の木材製、床なんかはチークでっせ。
内装はワトコオイルやリボス、ブライワックス等の自然塗料。
そこらの建て売り住宅より、確実に丈夫で長持ち健康住まい。



一応、ハコとしては完成最終段階の壁塗り。
仕上げは、珪藻土。
これは、母屋の改装時にも採用した自然素材100%のエコクイーン

養生➡アクドメシーラー二度塗り➡下地材一度塗り➡珪藻土追っかけ二度塗り

最後に養生のテープやビールをはがせば、出来上がり❗




この草木の中の、可愛らしい小屋の風景が気に入って、ここで宿をやる決意をしたものの、まさか建て直すはめになるとは思いもしなかった。
平地に新築した方が、よっぽど早くて簡単だったろうに、、、



現在










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