ホテルお抱えのタクシー運転手が、自慢げに言いました。
「前に、日本の女優が泊まって、俺が車であちこち案内したよ!」
と、言うので、すぐピンときました。
いやいや、スンバ島で大女優と同じホテルに泊まっちゃいました!(自慢げ)
とはいえ、観光地の一流ホテル違ってそれはそれは辺境の島、街の中でもジョウトウの宿と言っても、それなりのところです。
バスルームの排水は悪かったり、虫だってちょろちょろ出てきちゃうようなところ。
でも、お隣さん丸見えの廊下のテラスは居心地良いし、薄暗い朝から道路脇で始まる市場の様子が見下ろせて楽しかったです。
あの、清楚で美しい女優さんが、この濁った水でマンディ(行水)されたかと思うと、いと感慨深し。
一応、宿研究も兼ねた旅でしたので、泊まったところをあげておきましょうね。
全て朝食付きダブル(添い寝子供は無料)一泊分のおおよその料金、★5満点ですが、選ぶ部屋によっても変わる感じです。バリは観光が進んでいるので、他の島と比べてやはりレベル高し。
何だかんだ言って最低料金の宿より、部屋は寝るだけでもテラスなど居心地の良い居場所のある所を選んでしまいました。インドネシアでは最低700~800円位から泊まれるもよう。

「Flashbacks」★★★★ バリ・サヌール 2,900円 FAN ROOM
紺碧の小さなプールを中央にした全8室のコテージを主にしたスモールホテル。
街の中心にあるけど、とっても静か。一人旅の金髪美女たちが多く、それぞれ無言でプール入ったり、無言でビーチサイド過でごしている都会的緊張感がたまらない。
朝食は併設された通りに面したカフェで。フルーツやフレッシュジュース美味。息子が口に出す「あまーん」(甘い)、「んまーっ」(旨い)、などの単語をスタッフが大喜びで復唱していた。

「Maya Beach Hotel」★★☆ 西ティモール・クーパン 2,000円 A.C.ROOM
第一候補のマリアナホテルが停電してたので、迷った末にこちらへチェックイン。2階の海の見える道路沿いの部屋と、その反対側の広めの部屋を見せられ、海側の部屋を選択。
中庭に面している部屋は空いてないかと聞くと、政府の役人たちが貸しきっていて空きはないと言われました。屋外に面した廊下に椅子とテーブルがあって居心地よさそうな感じだったんだよな。
流行りの観光地の宿泊だったら、ちょっとへこんでしまう様な部屋のみすぼらしさがありましたが、田舎の街のホテルだからこんなもんかと、がまん。朝食は、1階の食堂で。
でも「なんだかこんな部屋にいてもつまんなーい」と思い、一泊だけして翌朝マリアナへ移動。

「Hotel Maliana」★★★☆ 2,000円 A.C.ROOM
クーパン初日、停電していてチェックインを諦め隣のホテルへ泊まりましたが、翌朝「やはりここが良い」と出戻り。ちなみに周囲のパンタイティモールとラバロンB&Bもチェックしました。
外の喧騒からちょっと入っただけで、リラックスした空気があふれていたし、なんといっても中庭の緑とテラスが素敵だったのが決め手。平屋建てというのも感じがよかったです。滞在中は停電することなく過ごせました。
歩いて7,8分の屋台街は、魚や甘いものが食べられ、地元民で賑わっていて楽しい所。その先のベモターミナル近辺は、とうもろこしをかじりながら、夕暮れを過ごすのに最適。
街の人はみんな子供好きで、2歳の息子を連れて散歩してるだけで、あちこちで声をかけられ、トマトもらったりお菓子もらったり。路地で遊んでる子供達も、みんな良い子で、ウチの子の相手をしてくれました。

「Mona Lisa Cotteges★★★ スンバ・ワイカブバッ 3,500円 VIP NON A.C.
終いまで、この街の名Waikabubakって発音が、覚えられませんでした。
タクシーの運ちゃんに「ここは、街で一番高級なホテル」と言われたけど、広々した施設はくたびれているし、スタッフは皆さんそろって気ままで、ていげぃ。これが、バリだったらアウトですが、ホスピタリティなどという言葉も吹っ飛ぶ愉快な田舎の街、いい意味で自由で良かったです。多少の不便は感じたけど、不愉快な感じは全然なかったです。
そして「私もここでなら雇ってもらいたいと、、、」
ネットでスタンダードルーム一泊2,000円を予約してましたが、実際見たら清潔感がなく、1ランク上の部屋へ変更しました。
周りは田んぼが広がっていて、毎夕、花火や爆竹の音が聞こえました。敷地内に広いレストランや数件の東屋があったけど、部屋の前のテラスが一番居心地良し。
朝食は、甘ーい紅茶と、ホットサンドメーカーで型だけ付いて何故か焼かれていてない食パンとジャム。
「何故?型だけ付けて焼かないの??」
そして、そろそろ夕飯の前にビールでも飲むかという時間に、ティータイムの紅茶とバナナ揚げ。
「何故?こんな時間に揚げバナナ??しかも超大盛り」
初日、注文したビンタンビールは売り切れで、すぐ入荷しておくと平謝りしてたけど、やはりチェックアウトまで売り切れのままでした。
「何故?そんなにお暇なのに、誰も買いにいかないの??」
ともかく、今回一番印象深い宿でした。

「Hotl Sandle Wood」★★★☆スンバ・ワインガプ 1,500円 FAN ROOM
追っかけちゃった、旅の宿。
イマイチだったら、隣のメルリンへ引っ越そうと思ってたけど、なかなか快適なので5連泊。英語版ロンプラによると、メルリンの食堂がベストチョイスのひとつとあったけど、閉まっていて偵察も出来ませんでした。
やはり、背の高い木が生えた中庭に向いたテラスが居心地良く、国内の旅行者とも触れ合う空間で好きでした。テラスを道路側へいくと、市場の様子が良く見えます。朝起きて、活気ある市場の準備風景を眺めるのが日課でした。
朝食は、バターに砂糖を混ぜたもの(なんだか懐かしい)を挟んだトースト&ティーorコーピー。

「Nirwa Homestay」★★★★☆バリ・ウブド 2,700円 ground floor room
観光客だらけ(昼は、日帰り団体の中国人多し)の地で、疲れるだけかと思いきや、路地をちょっと入っていけばのどかな田園風景。いつか見た懐かしさが目の前に広がり、一気におとぎ話の世界へトリップ。そんな絶好の場所に、この宿は存在します。
朝飯も庭も部屋の管理も手抜かりないセンスの良い宿。でっかいホテルには出来ない、スモールホテルならではの良さが凝縮されています。
部屋の壁に掛けられているかわいい絵を眺めていると、楽しい気持ちがどんどん湧いてきます!実はそれ、オーナーの奥さんが描いたもの。
田んぼのあぜ道を通って、サリオーガニック(安い美味い居心地良し)へランチへ良くもよし、街へ芸能を見に行くもよし。

「Omah Apik」★★★★バリ・ウブド 5,300円
ウブド中心から車で30分ほどの、ペジェン周辺を観光するために1泊だけしました。程よい広さの庭のベンチからは、最高に美しく広大なライスビュー。部屋はアンティークの建具などを使っていてセンスの良いカフェ気分。そして、広々半露天のバスルーム付きという贅沢さ。
さすがに、ウチが泊まった他の宿と比べると値が張りますが、日本でこの値段だったらホテル関西(幽霊ホテル)にも泊まれませんよね。スタッフの目も良く行き届いていてホスピタリティ満点。
偶然にもNirwa Homestayに泊まっていた白人女性客も、同じ日に移動して来ました。しかも、同じ一泊だけ。Nirwaのオーナーが、その事を非常に悔しがっていたのも面白かったです。周りはお寺や像の洞窟など名所が多くありますが、庶民の市場や食堂もあり落ち着くところです。ただ、夜の芸能やカフェなどのある中心部へは行くのは距離があり面倒な場所です。

「Sayong House」★★★★バリ・ウブド 3,500円 A.C.ROOM
広いベランダから街の赤瓦の屋根と空が見渡せて、最高にくつろげました。
街中の細い路地を入った行き止まりに位置し、最高に便利でしかも静か。そしてプールまである!
ベッドはキングベッドとSSベットがあったので、ワタシは小さいほうのベットで一人ゆっくり眠りにつきました。が、朝起きて見ると、息子は、冷たくて気持ちがいいのか床のタイルの上で、相方さんは一人キングベットで優雅に寝ていました。