ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

長生きの秘密を探る旅

2009-09-29 03:49:34 | 
数年前、偶然にも波照間でカジマヤーを見物

会場には見物オバァが乳母車を押し押し大集合。合計1200歳位か、


どこ、どこ?(後ろを気にしてかがんでるんじゃありまへん)


主役登場、撮影会。


次、赤いの着るのはワタシ、、、



長生きに異常な執念を燃やす島のオバァ、フジは、九十七歳の生年祝い「風車祭」を無事に迎えようと、家族や島人を混乱の渦に巻き込む。一方、神事を怠り危機に瀕した島の運命は?島の祭や呪術を背景に、オバァや巫女、六本足の妖怪豚が大活躍する、生命力とユーモア溢れる壮大な物語。

那覇生まれ石垣育ちの作家・池上 永一の「風車祭(カジマヤー)」です。

800ページ近くあるこの重い本を読みながら、9日間ですが沖縄~石垣へ帰郷してまいりました。
行程は、コザ2泊、渡嘉敷島2泊、石垣1泊、竹富島1泊、米原2泊。


テビチ目当てで来るのは2度目、前回は店が休みでした。旅行初日、昼飯をがまんして15時過ぎに到着したが
「今終わったさ~」
がっかり。


コザのライブハウスのバンドはどうも、、、ロックを楽譜で弾いてる感強し。カラオケのためのような伴奏をライブでやってどうするんだ?
ただ、街はあちこちに神様が行き倒れのように寝転がっていて、天国のようないい所。体温のような気候で絶対風邪引かないからね。公衆便所の中で転がってるバァさんも。
今回の宿は、農連市場近くの「嘉陽荘」。ゲート通り、さらに中の街へはちょっと遠いが、坂道の古い街並や銭湯が、かなりディープ沖縄。
この地区のお弁当は1食250円が相場、安くて旨ーい。


2日目はゲート方面へは行かず、民宿近くのローカルなエイサー祭りへ。昼間は高校生バンド演奏などあっていい雰囲気。夜は近くの地区のエイサーチームが技を競います。



渡嘉敷では星砂荘に2泊。歩いて30秒で阿波連ビーチ。
しかし、残念ながらトカシクビーチもヒジュイシもハナリも珊瑚はいまいち。
本島で、今まで行った中では昨年10月の座間味の離島・安慶名敷島が最高と決定。八重山まで行かなくても慶良間で十分と思ったが、場所と時によるんだな。

しかし!渡嘉敷、一つだけ素晴らしいものに出会いました。阿波連ビーチの飲み屋、21時から三線ライブの看板。気になって2日目に入店、ここがよかった~。
ワタシが沖縄現地で感激した音楽は、ジャズのインタリュードの 与世山澄子さんとここのおじさんだけかも。
テルリンカンもびっくりの俺王国ぶりに、まいちっち。とにかく心の底から歌が楽しそう。
民謡は、過酷な歴史の上に成り立つこの島で生まれ、蒸し暑いが美しいこの島で育ったヒトでない限り良いダシが出ませんね。
休暇をとって、本土から三線かついで八重山辺りをうろつく人には絶対出せない味わいがある。



石垣のジャズ喫茶では、70年代のいかしたアフロ系ジャズ(ワールドミュージック好きにずっきゅん)を拝聴。このドイツのレーベルが今のワールドミュージックとリンクもしていて、なかなかいいんだとマスターから教わるが、その名前を失念。店で飲んだくれるアーティスト達の話題は、近々石垣のフェスに来るUAのバックのメンバーの事等等、ビギンだけが石垣ではないことを再発見。


小説にも登場する「十八番街」
いきなり薄暗闇から、「寄っていってよ~」とオバァが出てきて、化け物かと、、、


祭り目当てで行った観光天国・竹富島。泊まったのは松竹荘。


結願祭は、本番より前夜のてーげーな練習風景が印象的。


あ!竹富にきんさん。


再び石垣に戻って、バスで米原へ。宿は「民宿花城」
アメニティーもサービスもばっちり、米原ビーチへ徒歩で行ける唯一の宿です。泡盛とおつまみが、くたばるま出してもらえます。飲みすぎ注意~


知花食堂のメニューは、豆腐チャンプルー、みそ汁、そば大、そば小、焼きそば、そしてご飯のみ。沖縄初心者だったら、ちゃんぷるーにみそ汁にライスなんて頼んで、大変なことになりそう。おばちゃん一人でやってます。



毎食前食後は、店の前のこの海の見える東屋でまったり。永遠が約束される聖域。


自分への土産は、美崎町の業務用商店でゲットした「宮の鶴」3合瓶。
3日前にはなかったけど、最終日に「アウトレット塩せんべい」(割れせん)を買おうと入店すると、請福や八重泉に囲まれ、3本だけ並んでました!
ラベルがメチャ可愛いのだよ。
古酒をめざす我が家の「泡波」(空港の土産店で5000円で売ってたぞ)の仲間入り。何時まで飲まずに我慢できるか、この2本。


「風車祭(カジマヤー)」を読み進めているうちに発見!
長生きの条件を満たしてる人物に心当たりが、、、
そう、このワ・タ・シ

西荻秋祭り便り

2009-09-16 07:31:01 | 散歩
数年前、駅近くのコンビニ前になぜか座り込んでいるおばあさんを見かけた時のこと。
「おばちゃん、どうかしたの?」
「ばあちゃんね、、、ばあちゃんね、腰が抜けちゃったのよ~」
「そりゃ、たいへんだ」よっこらしょ。「お家はどこ?連れて行くよ」
「あっち、お稲荷さんのとこ、、、、」

ワタシが、へったってるおばちゃんを立ち上がらせ、お稲荷さんの近くまでゆっくり連れて行くと、急に自分ですたすた歩いていきました。
そして振り向いて
「ありがとうございました、このご恩は一生忘れません」
と、その姿は一瞬にして若返り、絶世の美女に。
その艶っぽい美しさは、ワタシの脳裏から未だ離れません。それから、いつか会えるかもと、お稲荷さんへ通うのでした。
思えばあの時、ワタシはマブイ(魂)を落としてしまったのでありました。そう、あれは狐だったに違いない、、、



ちょっと行かなかったら、いつの間にかロック飲み屋通りとなっている西荻窪南本町会を抜け、松庵稲荷神社へ。
十数年住んでいて気にはなっていたが、初めてお稲荷さんの祭りへ行って来ました。


狭い敷地に、射的や金魚すくい等の夜店がいっぱい。近所の子供たちがいっぱい、インフルエンザウイルスが気になり、思わず息を止めちゃいます。



ビールケースに板を渡せただけの座席に座る観客はおよそ20名。南京玉簾から民謡まで、平均年齢70歳はいってる人たちの出し物が永遠と続き、もう頭くらくら。


50年前はさぞかし美人と言われただろう人たちの中に混じって、紅(黒)一点、気になるおばハンを発見、「いい顔」とはこのヒトにあるようなモノ。写真は失敗だなぁ。


「お腹を空かしていてはダメ」「一人でいてはダメ」

2009-09-11 23:03:09 | 映画・読書
自宅にて、友人から借りたDVDの「WAYNE SHORTER shangrila」(Dr.のブライアンブレードが叫ぶ所がめちゃカッコイイ)とネットで探した山下達郎「僕らの夏の夢」を拝聴してから外出。
一駅歩いて、一汗流しに荻窪のスポーツクラブへ。

早歩きのお供は、ウィルコ「キッキングテレヴィジョン~ライヴ・イン・シカゴ」
近頃にしては珍しく、新しいロックバンドにはまっているのです。
湯浅学さんがベタ誉めのこのアルバム、ピンとこないまま棚にしまって置いたが、心に沁みるそのすばらしさが、やっと分かりました。このギターロックバンドの存在はまさにアメリカの良心そのもの。デッド~ニールヤング~バンド~ジャクソンブラウン~テレビジョンまで浮かんできます。
ユーチューブで最近のライブを見たら、リーダーのジェフ・トゥイーディはグラサン髭ずらにSGギター。まるで初期のジェリーガルシア!

さて、ひと汗かいて豆乳をチュウチュウ飲みながら、吉祥寺バウスへ。
見たのは爆音ロック映画、ではなくアニメ。
「サマーウォーズ」
夏に田舎へ帰ってないので、替わりに映画でトトロ気分になろうかと見たのですが。
ひょんなことから田舎の総勢27人の家族と夏休みを過ごすハメになった17歳の少年が、ネット上のデジタル仮想都市「OZ」に端を発した世界崩壊の危機に立ち向かう姿を、家族の絆を軸に、迫力のアクション満載で描き出した作品。

ゲームやアニメに興味のないワタシにもズッキュンきました。
この夏最も貴重な映画、いや今年のベスト1かも。
人と人の繋がりをテーマにしてるとこが、まずはすばらしい。そして「最後まであきらめないこと」が、なんて大事なことなのかと、、、
宇宙通信衛星を使って31ヵ国で同時放送されたビートルズの「All You Need Is Love」から40年余り。時代は大きく変わったのね。

ヤマタツのエンディングテーマが結構泣ける。僕らの夏といえば、やはりこの人だね。

イマイチだと分かっていても、見てしまうんだな~こういうの

2009-09-07 21:39:31 | 映画・読書
予測通り、アホなだけの青春映画「色即ぜねれいしょん」を吉祥寺バウスで鑑賞。
原作はみうらじゅん、監督は田口トモヲロ、音楽は大友良英。
ただ、主題歌の村八分のカバー曲
「どうしようかな」
これが良かった。

モノホンの村八分を聞きたくなっちゃったので、近くのロック喫茶・酔舎へ。
そしたら!
店内ではリクエストすることもなくフジオのリフが流れていて、もうビックリボスキー~
こんなスポットがあるから、なかなかこの辺から離れられないんだな。

UA日和

2009-09-06 21:51:43 | 音楽
毎年恒例(去年は無かったけど)となっている9月の日比谷野音UAコンサートへ行ってまいりました。
夕暮れ時の変化する空の色と、だんだん増幅する虫の音は最高の演出。


メンツは、新宿ピットインでおなじみのコンポーザ&ギターの内橋和久、ベースは不明(席が後方でして)、ドラムは芳垣安洋?滅茶苦茶気持ちいいリズム。あとコーラス隊やホーンも。
構成的には、ワタシが好きになっちゃった名盤「la」の頃と同じ。
UAなんてぜーんぜん興味なかったけど、「la」を聞いてグサリとやられたのです。痛い!!!
ティムバックレーがもし生きてたら、今頃同じ道を歩んでいたかも、、、

一曲目からして、いい意味で力の余り入ってないUAの歌に、ドラムがボコスカボコスカ叩きまくり。
もうたまりません、曲が進むにつれドラムのこぎみ良さに私の身体はもってかれます。豪華なジャズ系のバックは、昭和40代の歌謡曲のようでもありますが、ピットインでやるような実験的なサウンドもあり。本当のところ、UAがいなくてインストでもカッコッチョいいのね。

そして、ウーアのトークタイム。
は~い!会場の中で一番面白い惑星の名前を言った人!お話しましょ~

ワタシの相方、小声で「猿の惑星~」

いやいや、ワタシ「便所わくせい」

そんな事言ってくれる人は、誰もいなく、単に「土星」と言ったひとがUAとおしゃべり、、、
意外と客層は、おばさんや赤ちゃん連れた奥さん等幅広く、それはそれでいいもんだと思いました。

アフリカ系実力派アイドルを発見

2009-09-06 10:31:03 | ワールドミュージック
大城美佐子さんを見に行った時、偶然手にしたチラシ
「巨匠ファムドゥ・コナテの子供たちとギニア・マリ・セネガル・ケニアからのおくりもの」
どうやらアフリカ音楽のイベントのようだけど、、、

出演者の名前も内容も良く分からないまま、再び青山スパイラルまで出かけました。
なんってったって、千駄ヶ谷から表参道へ向かう通りが好きなんです。オープンエアーの店が多いのは白金や麻布十番同様。並木通りに居心地の良いカフェってのは西荻などの中央線にはないので憧れちゃいまして。

そのイベントで、ファンになってしまいました。
「アニャンゴwithニャティティ・ワレンボ」
アニャンゴこと向山恵理子さんは、本来は男性しか弾くことができない楽器ニャティティ(8弦のケニア・ルオー族の伝統弦楽器)の習得・演奏を許された世界初の女性だそうです。
大師匠に弟子入りを依頼するものの「女性にニャティティは教えられない」と、断られ、それでもあきらめずに頼み込み、大師匠の家に住み込み最後には免許皆伝。
とにかく爽やか、アニャンゴの歌声にしみったれた気分が吹っ飛びました!
パフューム聞いてる場合じゃないよ、おじさん!

阿佐ヶ谷の彼の部屋であたし平和よ

2009-09-03 23:20:31 | 映画・読書
最近見た3本。

1「サンシャインクリーニング」
2「美代子阿佐ヶ谷気分」
3「女の子ものがたり」

どれも悪くない出来の作品。

1当然のごとく、題名まで似ている「リトル・ミス・サンシャイン」と比べられて評価が下がります。非情な現実に前向きに立ち向かって前向きに生きるしみったれた一家。
エイミー・アダムスよりも脇役のキャラに目がいきましたね。

2阿佐ヶ谷の飲み屋に張ってあるポスターを見て、何故か見なきゃいけないと思ってました。最初、近くで上映してなかったけど、東中野でやるってんで行きました。ちょうど、トークショーがあってこれがよかった。かなりおしゃべりな林静一さんの貴重な話が聞けました。それに比べ映画の方は、、、意味不明なラストシーンがダメ押し。
ここはポレポレ。安部慎一のドキュメンタリー映画と思えばいいのかも。

3女の友情?やっぱりわかんねえな~
貧乏でさえない女の子達と小奇麗なキャスト。放蕩無頼な西原理恵子と深津絵里。どれもつながんねえなー。
四国の田舎の景色が綺麗でいいけど。

こりゃこりゃ、よく考えたらどれも女性向けの映画だった。どれもピンとこなっかったのはワタシのせいか~
どうも近頃、山の手まで映画を見に行く気がしないんです。
遠くても「エルカンタンテ」や「パティスミス・ドリームオブライフ」見に行かなきゃっと。