ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

子供と台南小旅行。

2020-01-05 18:49:25 | Weblog
学校という場所には、どうやら居場所を見つけられないでいるヒビ(小3)と、この世の中に安住の地を見つけられないワタシと年末二人旅。
「服着させて」とか、「おんぶで運んで」とか、完全アマちゃんなヒビさんに、簡単な買い物や乗り物のやりとりとくらいはやらせようと、小銭とイージーカード(台湾のスイカ)にカメラとリュックを持たせるつもりで準備。学校に行くコースから外れるんだったら、せめて自分で何でもできないとね。
ウンコしたあと、必ずケツの穴を向けて「トーちゃん、キレイにふけた?」
と、確認するのはもう卒業してくれよ。


出発初日、朝飯のオニギリを食った途端にもよおしたヒビさん、、、腹とケツを抑えながらシートに斜めにうずくまったまま、本部発那覇空港行きのバス(トイレ休憩なしの特急)は定時に到着。
朝は必ず自宅でトイレ済ませなさい、座れば出るから、と言っても
「俺ご飯食わないと出ないんだよ」
と頑固な息子。

先ずは空港でゆっくり、うんこタイム。

離れ小島の倉庫空港から戻ってきたPeachのチェックインは預け荷物も無いので、機械に予約番号とパスポート番号入力のみで簡単。

しかし!ここへ来てヒビさんのデジカメが行方位不明なのが発覚。
バス会社に問い合わせしたらやはりシートに落ちてたらしく、JTBカウンターまで取りに行く。
そうこうしてたら、出発45分前。で、急いで入ろうとしたら、、、




 
この有様。





沖縄はアジア各国から観光客が集まる人気の場所というのを忘れていた!

3回くらい係の人に催促しては、そのまま並んでろと言われ、杓子定規なサービスのPeach(以前、目の前に飛行機いるのに乗せてもらえなかった経験あり)だけに不安になりつつも、出発時刻5分遅れで搭乗口へ。
飛行機の入り口は、まだ開いていた!


沖縄からは高雄へのピーチ便は、片道4,980円+α、就航セールの時も自分のブログを見たら2,980円とたいして変わらなかった。直前でも大体似たような価格なんで、思い立ったら台湾というのは結構良い。離島や内地へ行くより安い外国。




骨付き豚肉弁当


高雄の国際空港は小ぢんまりしていて、両替→携帯のSIMカード購入→日本のスイカのようなイージーカード購入、が半径15m以内で即完了。パスポートの番号を入れて、街のWiFiであるiTaiwanにも接続準備オッケー!

ただ、子供料金になる優待イージーカードは扱いがなかった。売り切れ?それとも元々取り扱いないの?ここだけは日本語が通じなく、自分の英語では説明しきれず、理解不能だった。セブンイレブンで買ってくれと言われ、何軒か入ったがどこも売ってなかったぞ。

空港から地下鉄で街まで直ぐなのも便利な高雄。まずは台南へ向う台鉄の「自強号(特急)」にて食す記念すべき台湾飯1号は、「台鉄弁当」。
鶏肉その他の入ったチョイ豪華なのをチョイスしたが、ヒビさんの買ったシンプルな豚の背骨弁当(60元)の方が美味かった。




fuqi hostel he ping(台南)






台南はリノベ天国で、いにしえの内装をうまく残した宿も多数あるなか、倹約のためバックパッカー向けの宿にする。が、ここも格好良いレトロ宿。



何処でも自宅の様に寛ぐことができる才能

最高に居心地良かった。ヒビさんは共有リビングにあるスマートボールに夢中。夜市へ行くとソーセージ屋さんの店先にあって、点数でカスか何本か中るやつ。
鉄筋コンクリートで、壁の仕切りはレンガ積み、日本の長屋のように間口が狭く奥行きがあり趣き抜群。リビングの奥の外は坪庭みたいになっており、京都のレトロ喫茶を思い起こした。何故か屋内に井戸があり、覗き込むと金魚が泳いでいた。
台南の建築物は若い世代にリノベされるか、ぶっ壊されて味気ないビルに成り下がるのかの真っ只中。良い時期に来れたと思う。






部屋は狭いロフト式ツインの個室。秘密基地ぽくてかなり喜んでいた。2泊で6,500円!





pon pon woo hostel

高雄もレトロで趣のあるリノベ宿のドミを取ろうと思ったが、うかうかしていたら売り切れ。そこで、高層ビルの建ち並ぶ街中のビルのワンフロアにテントや小型ロッジを並べた変わり種ホステルを予約。
早速眠くもないのに布団に潜りご満悦の模様。
犬小屋がお似合いだねというと怒るヒビさん。





夜市三昧





台南では花園夜市、大東夜市。高雄では六合国際観光夜市はさけて、ゲームの有りそうな青年夜市へ。タピオカミルクティーをチュウチュウしながらレトロなゲームをご堪能。
ビンゴのゲームは店のオジサンの気前の良いサービスも嬉しく2日通った。


 十鼓文化村













廃墟になった巨大製糖工場をリノベした、アートと娯楽の施設。インダストリアルデザイン+アート+アクティビティ+ドラムパフォーマンス。
工場の屋上を結ぶジップラインのコースや、ウォールクライミング、アジアで一番高いと言われる巨大滑り台、トロッコ列車に汽車ぽっぽ、、、ドラムパフォーマンスの時間には疲れてワタシは居眠りしちまった。

ピンクのハナズオウの咲き乱れる施設内は、うるさいバイクを避けるストレスもなくいたって平和。まる一日楽しめた。

もうこれは、リノベ文化と言っても良いと思う。元々、ドラムパフォーマンス集団が練習場所としてここでやりだしたのが発端で、こんな面白施設になったのだ。
台南全体に良い空気が流れている気がしたよ、本当に。




小公園担仔麺

台湾名物肉そぼろめん、夜食にバッチシ。


康樂街牛肉湯
こだわりの無添加スープに生の牛肉を入れたもの。大一つに白飯2つ注文。朝から贅沢気分。


屋台の臭豆腐

これだけで腹が膨れてしまうので困る



台南武廟肉円

千と千尋の神隠しでも登場している肉圓(バーワン)
餡かけ小籠包みたいな。
何屋かわからず入って一皿だけ注文。中の肉だけ食ってこのフニャフニャの皮を残そうとするヒビさん、、、アホだね。有名店らしい。





肉圓屋の対面で愛玉子(オーギョーチー)を二人で分け分け、けっこう気に入った模様。ワタシは根津のレトロな甘味屋で食ったのが初めてだったな。


林百貨

豆花、これもシェア。

南豊魯肉飯

高雄へ移動、宿の近く自強夜市にある人気店。
魯肉飯は角煮が絶品!トロットロ〜



豊円小篭湯包 新光店

朝飯に小籠包を人気の屋台からワイダイ(テイクアウト)
お口にくわえると、熱々お汁がダクダク〜
もう、死んでもいい!!






雑多で生々しい市場に、古ビルを改装したカフェ、宿、日本人の作った林百貨、、、レトロ感満載な台南&高雄に大満足でありました。また行こう〜






 


2019年ベストな映画、逃がした映画

2020-01-03 11:09:14 | 映画・読書
こういうのは、普通なら年を超す前にやるんだろうし、そもそもわざわざとりあげるほど封切りを観てはないけどね。
正月って、子供の相手する以外こちらにいるとやる事もなく、何もやる気もせず、暇なもんでして。

旧作は、相方が入っているアマゾンプライムビデオと、ツタヤのレンタルが安くなったタイミングで借りるようになった。地元本部に個人商店のビデオ屋があるけど、やはり在庫少ないから行かなくなっちゃったね(台風直前に借りるには便利だけどね)
嬉しかったのは、「断絶」のモンテヘルマン監督の「コックファイター」等のB級ものが借りて見られたこと。
あとは、「ザ・コミットメント」をはじめとするバンドものをたくさん見れたこと。「シング・ストリート 未来へのうた」なんてもろ80’sNEW WAVE全開でとても笑えたわ。
昔は映画と言えば監督名で見てたけど、今は「国境もの」とか「イカれ男もの」とか小さいテーマでくくって見ていくのが良いね。


映画館でも公開された「ローマ」、
見るのに半日かかる「サタンタンゴ」
の2つは、やはり劇場で観ておきたかった。
ビルエバンス、デビッドボウイ、ジョアンジルベルト、ブルーノート等のドキュメンタリーも見逃したが、家のショボいテレビの音と画面だと今一だろうな。
100インチのスクリーンとめっきり安くなった精度の良いプロジェクターの購入
を保留にして一年以上経つが、どんなかな〜
昨年末、那覇よりは近い沖縄市のプラザハウスに大人向きの映画館ができ、この手の映画がかかるようになったので嬉しい。やはりいつかは映画館のある街に住みたい。



さて、ロードショーに関しては、おそらく世間的に評価されているものしか観てないはず。

・ジョーカー(トッド・フィリップス)
「タクシードライバー」のビデオとサントラを何度も繰り返し見たり聞いたりしていた我が20代を彷彿させるというか、時代が再び暗くなってきた結果なのか、
しっくりくる。
日本が世界の中で一番輝いていた事など一度もないし、これからそうなる事など絶対にあり得ない。もちろん、どんな国が世界の中心になるべきでもない。
人間の理想が作り上げるユートピアが、過去に一度も無かったように、この先に現れるはずが無い。過去の人々が夢想してきたものは全てデストピアと分かってしまった21世紀に生きるとはどういうことか、、、

・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(クエンティン・タランティーノ) 
ヒッピーカルチャーの歴史を書き換えた云々よりも、実在したチャールズマンソン、シャロンテート、ロマンポランスキー達のいた時代の空気の中に居られるのが何とも嬉しかった。


・グリーンブック(ピーター・ファレリー)
主人が戻るまで、車の中でタバコ吸ったり本読んだりして待っている、おかかえ運転手というのに成りたいと、ある人が言っていたが(少し同感)、この映画の運転手はそうでは無い。

・運び屋(クリント・イーストウッド)
老後におかかえ運手の仕事が無理なら、運び屋にでもなるか。荷物運びの車の仕事も悪く無いな。好きな音楽聞いたり出来そうだし。
運び屋をテーマとして見るのも良いかもな、フローズンリバーとか面白いのがいっぱいありそう。
それにしても、ニール・ヤングとイーストウッドだけは長生きしてほしいね。

次点で案外曲が良かった「イエスタデイ」ってとこかな。

しかしながら、何だかんだいっても一番感動したのはテレビドラマの「いだてん」
傑作だね。
現在に繋がる日本の本当の歴史を垣間見る事ができた気がする。〇〇年に何とかの事変が起きました、とかじゃなくて、国民全体の細かな描写や心の動きの積重ねで歴史はできてるんじゃないかな。音楽は昨年子供も一緒にお世話になった大友さん。

こんな山の中にこもって世間から離れて暮らしていても、2020年が良い年になるとは到底思えない。けど、新年早々縁起の悪いこと言っていれば、ハズれて良い年になるかもと、僅かな希望ばかりは捨てないO型双子座生まれ。