ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

学校じゃない学びの場所へ

2019-11-27 09:39:00 | 音楽
テニスコーツ「ときのうた」と
松倉如子「星」
の、CD二枚だけを聞きながら北海道の有機農業の手伝いをして1ヶ月過ごしたのは、2011年の夏。

東京に住むのを止めて、仕事や音楽や本やCDを手放して、アパートを引き払ったは良いが、その先住む場所が決まっていなかった。

旧式のコンポストトイレが臭う納屋の畳の部屋に、まだ一歳の息子と相方と三人で寝泊まりさせてもらった。
隣の部屋には、おおらかな性格の台湾人のあんちゃん。福山雅治が好きだという彼に、農作業の後、薄暗い納屋の土間でギターを教えたりして過ごした。



松倉如子さんのライブが沖縄であるというので、那覇へ見に行った。初来沖らしい。


彼女を見るのは、10年位前の円盤以来。


元はちみつぱいの渡辺勝さんと二人の前半、竹田裕美子さんと勝さんメインの後半、最後に全員勢揃い。


まぁ、しかし、感激したのは松倉さんの自由奔放さ。
歌えや踊れやエッサッサ~
ギターなんか音が出れば良いんですよって位のノリなんだけど、もう音楽してるというか、歌心満載で楽しくてしかたなかった。

前に県立美術館で山下洋輔ソロを見た時にも、子供にもこの自由さを見せてやりたいと思ったけど、この松倉さんのステージも見せてやりたいな。
あと、2回沖縄であるんだけど。

山下洋輔の方は、人形浄瑠璃遣いの勘緑さんのおかげで(頼んだ訳じゃないけど)大阪の文楽ホールで家族揃って(というか親族揃って)観ることができた。

しかし、如何なる場所でも立ったままでも、夜9時になると絶対眠ってしまうという我が子供二人に、夜スタートのライブハウスはね、、、

コーヒーでも飲ませるか?
いや酒か??

旅芸人

2019-11-24 06:30:00 | 芸能
年の半分は、テントで寝泊まりしながら舞台や機材を詰め込んだ車二台で全国をまわっている「楽市楽座」の主要人物二人が我が家に遊びに来てくれた。

沖縄へ移住してからというもの、毎年この時期になると彼らがやってくるのが定番となっている。
全国公演を終えて、那覇の千秋楽目指して、中部(読谷)、北部(名護)と回っていくのが、大体決まったコースとなっている。

彼らは、演出、回転する舞台設営、音楽、全てを家族3人だけでやってきた。
そして、料金は投げ銭のみ。一緒に巡業している娘は、当然学校は行かず各地に友達を作りイキイキと成長して、今年結婚もした。
結果、団員も4人になった。

彼らは生きることの実験を、実践している。

この資本主義社会しかないと思わされているこの世の中で、こんな暮らしかたもある。




座長の長山さんは、今年還暦。

ジャズ喫茶世代だ。
お気に入りはエリックドルフィー「アウトトゥランチ」
良いね、、、

国分寺でせっせと通って色々なものを吸収したらしい。
青春期をビートルズとジャズで過ごして、未だ強い影響下にあるんじゃなかろうか。


毎回、衣装が派手で、普段着も派手なんだけど、
彼らが遊びに来るのをめっちゃ楽しみにしていたウチの娘が
「何で、白くお化粧してないの?」と、何度何度もきいていた、、、

ジョーカーをひいて、ラッキー

2019-11-02 06:24:00 | 映画・読書
一週間だけ那覇でやっている7時間18分の「サタンタンゴ」をどうやっていつ観に行くか、、、
やはり諦めとこうか、、、

泊まりがけじゃ、ことだな、
途中で腹へったらどうしよう、
普通の映画でも、コーヒー飲んだらもたないのに、
7時間オシッコもたないよな、
等々

散々悩んだあげく、

ちまたで評判が高い「ジョーカー」を観た。



これが、正解であった。



生涯、5本の指に入るお気に入り映画になった。
7時間18分の旅は、またいつかの機会で、もういいやって気分になった。


映画を観る前に、解説等は見ない主義だが、
これが正解であった。

観ていて、まるで「タクシードライバー」みたいだたとワクワクしたのは、前知識がなかったおかげ。
あと、お初にお目にかかる主演男優の狂気に圧倒された。マイフェイバリットアクター入りさせて、他の出演映画も是非観たいと思ったのは、単に無知なためだけであった。


そう言えば、エンドクレジットが流れる間、延々と連れの女に解説をたれている声がして、はた迷惑だったな。
前もってYoutubeやなんかでお勉強してきたのだろう。ラッパー風ファッションのジャージの小僧だったけど、果たして映画の感動はあったのかしら。


なんと言っても、主役ホアキンフェニックスがすごい。すごいと思ったら、やはりこの人、虚実ない交ぜの役者人生のような人物だった。

あの永遠のリバーフェニックスくんに、弟がいたとは知らなかった。それが、ホアキン。
妹二人も女優らしい。

トレーラーハウス住まいのピッピーでカルトな宗教にはまっていた親の元に生まれた子供たちが、皆俳優だってのが驚き。兄弟みな何らかのトラウマを抱えているんだと。
なんだか、ロッキーエリクソンやスカイサクソン、ヤホハ13たちの怨念のようなものが承け継げられているんじゃなかろうか。

2009年に、俳優引退宣言をして、下手なラッパーになり、次々と暴力事件を起こし、頭壊れてしまったという、壮大なバッドジョークを実生活で繰り広げて撮られた、ドキュメンタリー映画「容疑者ホアキンフェニックス」
は、業界から非難を浴びて不評だったらしいが、
ここから、ジョカーは始まっていた。

その後出る映画では、どれも狂気の役柄で素晴らしい演技と評価されて来たとさ。
「マスター」は、TSUTAYAで借りて観てた。でも、やっぱ映画館で観ないと駄目だ。

東京時代には、ぴあやシティーロードで、映画館の場所や日時をチェックして観に行ってたけど、
散歩や買い物の帰り道に、入り口のポスターを見て興味を引かれて観に行く、みたいな映画の見方が
正解ですな。






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