ちょいと入ったスーパーのおばちゃん
「えー!東京からきたの?」 『お、おばちゃん、つり、、、』
「富山のスキヤキ、そんなに有名なの?!」 『いや~、、、』
「おばちゃんも何年か前に見に行ったわ、でもスタンディングでね~、疲れるんよ、何がいいんだか分からないけど、若い人にはいいんでしょう?楽しんできてね!」
富山は、女の人が元気いいです(どこでもそうか~?)
富山空港からバスで小1時間の南砺市 福野、タイムスリップしたような街並みもすばらしい文化的町。何処を歩いていても、心地よい水の流れの音が聞こえます。
田舎町にぽつんとありがちなコンビ二などはどこにも見当たりません。商店街は多くが閉まってますが、建物は保存されているようで(町から補助金がでるのかな)虫食い状態ではなく、いつか再生するんじゃないかという気配があるのです。
富山のワールド・ミュージック・フェスティバル
「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2009」
へ行って来ました。
そりゃ、有名でないですが、この文化の低落した日本の、ある田舎町にこんな素敵なイベントが行われているなんて、嬉しい限り。
これから政治や庶民の意識が変われば、地方も復興するかも、、、
到着初日は、雨
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バスを降りてさ迷っているとこんな所発見、何かいいことありそう。
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狭いけれど設備がそろった今時なビジネスホテルもあったけど、地元旅館ぽい名前のとこをあえて予約。
散歩中、雨に降られ軒下で雨宿り。そのすぐそば、寂れた商店街の真ん中に、外見はつげ義春が好きそうな商人宿風の旅館を発見。
ありゃりゃやたら狭そうだぞ。大丈夫か?
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しかし!間口は狭いがマレーシアのマラッカの建物並みの奥行きの長さ。入ってみると、部屋は何部屋もあり、小さいがいい感じの中庭が眺められる落ち着いた和室にチェックイン。
股引姿で出てきたご主人に「鶴の間ね」と言われ部屋へ入ると、あら立派。
この宿、外見は古いながら、トイレはウォシュレットだし、入るだけで明かりは点くし、風呂は一定温度で常に入浴可、部屋には空気清浄機まで。完璧なるアメニティー。
毎日昼近くまで、畳の上で読書&お昼寝。2階なんで、目の前でミンミン蝉が泣きまくり。
客は他に、東京から同じ便で着たらしいバックパックに雨よけカバーを付けてた旅行装備完璧な若者1人だけ。静かなもんです。
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初日の屋外のライブは、各ミュージシャンのワークショップに参加した地元民の発表の場。入場無料。テント席でテーブルにビールとつまみを広げてゆるりと鑑賞。
フジロックだけ出演するために来日する外タレのように、ただ田舎町でライブをやって金と飯食ってとんぼ返りするのでなく、このフェスはミュージシャンが福野に滞在して音楽を伝えていくのです。自分の子供や孫の晴れ姿を見に来る客多し。
昼間羽田の屋上でビール飲んで、ここでも飲み食いしすぎのせいか、お眠になり途中退席。ヘリオスのほうのカフェでさらに寝酒の地ビールをひっかける。
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2日目の屋外ライブの前、みんなが駅前からパレード。
スーパーで買い込んだ地元つまみをテーブルに並べます。さす(クロカワカジキ)
昆布じめ、べっこう(溶いた卵の入ったゼリー?)、こずくらという魚の焼いた物(味噌がのっかってました)、まだまだ日本にも聞いたことの無い食べ物があるのだよ。
フローラルステージ1発目は、韓国伝統打楽器チャンゴを使った「ソナギプロジェクト」
レインフォレストで見た韓国の「NOREUMMACHI」も強烈でしたが、これも凄かった~。韓国のこの手の音楽シーンは盛り上がってるのかしら。10月の蔚山行きが楽しみ。
2つ目、サカキマンゴー&~は、興味がないのでちょいと外出。田んぼの真ん中から夜空の星を眺めます。
トリは、トーゴのピーター・ソロ。砂漠のブルースからラテンのりまで、世界一周リズムの旅。何でも出来て、人をエンジョイさせるハコバン的なノリは嫌いじゃないです。
2、3日目ともに高校生以下は無料。シルバーも無料にしてもいいんじゃない?
3日目は2時半から屋内劇場にてのフィナーレ。
スキヤキ・スティール・オーケストラのスティールドラムですっかり気持ちよくなりウトウト。
2番目は、カメルーンの歌姫カレース・モチオ・フォツォ。
親指ピアノやアコギを叩きながらのパフォーマンスは、ある意味ガサツな感じ。それが逆に私には楽しめました。
7月のボルネオのレインフォレストの時も感じましたが、洗練されたフージョンサウンドより、田舎丸出しというか辺境の地丸出しの強靭なサウンド、器用じゃなくともその人にしか出来ないモノ、それしかできねえんだって音にどうしても魅せられます。
大トリは、ジンバブエ「表現の自由」「人権」「社会平等」のために歌い続けているチウォニーソ。「ムビラ」(親指ピアノ)を使った洗練されたバンドサウンド。
ANAの最終に乗るため、4曲目で会場を後にし、大慌てでバス乗り場へ。
ああ、残念だが田んぼの中を空港へ。
おまけ。
昼飯をいただくために入った寂れた街の最後の寂れた食堂。中川食堂。
戸が開いているんで(私エアコン嫌い)、旨いビールがゆっくり飲めそう~と、意を決して入店したんですが。
高校野球を無言で見ているジイサンと、待ってましたの元気百倍のばあさん。
こちとら、飛んで火に入る夏の虫。
ビールを頼むも、戸を閉められエアコンをバチコンと点火?!
ばあさんが、こちらの注文する間もなくしゃべり始めました。止まりません!!
ばあさんに、めっぽう弱い私は言いなりで、、、
選挙に行かなきゃ行けないことから、ノリノりで楽しんできなさいということまで。
なんとか、親子丼を頼んだら、殆んど子しか入ってなかったし。
ビールと勝手に出てきたつまみ込みのお会計もちょいとお高いのはなんとも、、、
このあたり、スナックなど繁華街の跡地広がっていてその昔はさぞかし栄えていたようですが、何の産業があったのかな~?