いただいたアンケートに目を通すと、合唱が大変よかったというご意見を多数いただいた。
毎日練習で聴いていると、うまくハモってない部分が気になったりはしてたけど、初めて聴かれた方はおそらく胸うたれるのではないかと思えるぐらい気持ちが出るようになっていた。
楽器というメディアを使いこなすよりも、技術が一段階分少なくてすむのも要因だろうか。
楽曲自体の力も大きい。
一昨年の「紅白歌合戦」で嵐のみなさんが歌う「ふるさと」を耳にしてすぐ部活でも歌おうと決め、そのあと定演の候補曲もいくつか考えたけど、これを超えるのは見つからなかった。
合唱を「ふるさと」に固定したので、震災・原発をふまえた台本にしようとも決められた。
二番に「支えたい人がそこにいる」と歌っている。
人には、「支えたい人」、自分が「支えてあげてる」と思う存在がいる。
実は自分自身も、けっこうおれって部活を支えてるよねと不遜にも思うことがある。
もっと言うと、なんでこんなこともあんなことも俺がやってるんだろ、なんて思ってしまうことも。
いつも演奏会を終えて思うのは、自分こそが彼らに支えられている、先生やってていいよと言われてるなということだ。
かけつけてくれたたくさんのOB達にも。
ありがたいことだ。
県立の先生とちがって突然の転勤もないし、おかげさまで新年度も多くの新入生を迎えられる。日ハムのヘッドコーチにまねかれることもない。顧問を命じられるかぎりは一生懸命やらせていただこうと思う。
(て、今は殊勝な気持ちだけど、練習再開すると、きっとまたオラオラ練習してしまうのだろうな)