NHKのスポーツニュースで、日ハム大谷選手の「二刀流」について尋ねられた落合元監督が、「見てみたい、楽しみだ」と答えていた。
自分が知る限りでは、野球評論家とよばれている人はみな反対を唱えていた。
そんなことは不可能だ、プロで両方なんてできるわけがないと。なかには「プロ野球をなめるな」と語っていた方もいる。
でも、そういう意見を述べている人の現役時代を思い出してみると、大谷選手ほどの天分をもっていた方はいただろうか。本気で二刀流をやろうと考えること自体、彼はその評論家先生のレベルをこえている人なのだ。
だから、落合氏の話を聞いたときに、やっぱり人の可能性を伸ばすには、その可能性を理解できる人の存在がないといけないのだと思った。逆に「野球をなめてる」とか言う人には、「人間の可能性をなめるな」と言ってあげたい。
だいたい、われわれはいつも教科指導、部活指導、生活指導、歌唱指導など四刀流か五刀流ぐらいはもとめられてるし、人としても節度あるふるまいもせねばならない。ジャパンの合宿中にさえおねえちゃんと楽しめるぐらい力がある人たちは、みんな二刀流ぐらいこなせないと。
アメリカなら、野球とアメフトの二刀流だっているくらいだ。そんなにだめだめ言うことはないのに。