午前中ざくっと練習して、準備をして、四回戦の応援に向かう。
あまちゃん中毒のやまぐち先生が、先日NHKに行ったおみやげに「あまちゃんTシャツ」を買ってきてくれた。それでいくことにした。GMTのメンバーも着ていた、胸に「アメ横女学園」とロゴの入ったTシャツだ。何人かの部員から、うらやましがられた。埼玉テレビに映ってしまうだろうか … というよけいなことを考えている間もないくらい、今日は見事に打線がつながっての快勝。
気温もそれほどあがらなかったので、帰りのバスは全員がぐったりと爆睡している光景ではなかった。
自分的にも体力は残っているので、講習の予習やプリントの印刷をする。
大学2年の次女が「レポートの書き方がわからない」と昨夜叫んでいたのを思いだした。「生涯学習」についてなんだけど … とか言っていたな。そんなテーマなら二時間くらいで書いてあげれるなと思ったけど、それをしてはいけない。
不思議なもので、小中学校では、「作文」を書きなさい、「読書感想文」を書きなさいと言われるが、じゃどう書くのかというと、好きに書きなさいと言われるだけで、書き方そのものがきちっと教えられていない。
高校生になると、入試に向けて「小論文」が必要になったりするのだが、その書き方がきちっと教えられている形跡がない。
そして大学に入ると、レポートを書きなさいと今度は言われるのだが、その書き方をちゃんと教えている先生はそんなにいないはずだ。
てっとりばやくレポートを書くコツだけ、教えてあげることにしよう。
1 レポートとは何か
① 先生の講義をちゃんと聴きました、それについて自分でも考えてみました、という証拠として提出するもの。
② 読者は講座担当の先生お一人。
③ けっしてオリジナリティが求められているわけではない(文系の学問では、教えてらっしゃる側の先生でさえ、オリジナルな論考を発表されている方はほとんどいない)。
2 何を書くのか
① その講座のテーマについて、おおまかにつかんだこと、定義を書く。もっとも基本的な文献や資料、または先生の著書から一節引用するといい。
(例)生涯学習とはこう定義される。もともとはポールラングランがユネスコで提唱し … (ううっ、懐かしい。教員採用試験対策で勉強したのを、今もおぼえている。受からなかったなあ)
② 現在、何が問題となっているかを書く。その先生が授業でどういう話をしたかを思い出すのが一番大事。さらに、参考文献を読んだというプラスアルファの勉強をしたこともアピールする。
(例)グローバル社会とか、情報社会とか、格差の問題とか、現代社会の問題をとりあげ、それと生涯学習との関連を書く。
③ 自分にひきよせて考えたことをアピールする。
(例)自分にとって勉強とはこういうものだった、でも …
友人が、知人が、家族が、ドラマで、映画で、小説で、新聞記事で …
80歳になる私の祖母は、今も郷里で踊りの師匠をしている …
ここは、机上の空論ではなく、自分の問題として考えることができたというアピールだ。①、②の内容でたっぷりかけるなら、③はなくてもいい。参考文献をたくさん読んで、たくさん引用できていれば、「うん、よく勉強している、よく頑張った!」と扱ってもらえる。
3 書き方
① 文章自体をわかりやすく。
一文には一つの内容。一文が長くならない。主語述語をきちっと対応させる。次元の異なる内容を混在させない。 これがきちっと出来るだけで、大学の先生の文章レベル、もしくはそれ以上になる。
② 構成を明確に。
段落をつくる。書けそうな内容から段落単位で書いていって、それをあとで並べ替えればいい。いろいろ書いてみてから、一番結論ぽい内容に見える文章を結論部におく。そして、その内容の言い換えにあたる段落、理由にあたる段落と意識しながら並べ替える。だいたい決まったら、最後に「序論」「はじめに」にあたる内容を書いて、冒頭におけばいい。
③ とにかく引用しよう。
小中高までに書かされた文章と、大学のレポートとも最も大きなちがいはここだ。
定義を書くときも、問題点を書くときも、自分レベルを書くときも、これが大事。
そして引用の一番よい点は、行数がかせげることである。
あと、オリジナルな発想はいらないけど、自分なりに考えた、この授業を受けることで、こんなことを考えることができてよかった的なまとめがあると、なおいいかもしれない。
とりあえず、これくらい言って、様子をみようかな。