午前中の講習で、評論文の構造をしつこいけど復習する。
何らかの話題について一般的にはこう言われているが、それに対して自分の考えを述べるのが評論。
一般的な考えが提示され、「しかし」の後に書いてあるのが「主張」。
あとはその説明。「たとえば」と「具体例」をあげていくか、「なぜなら」と「根拠」が述べられるかのどちらかだ。
各段落、各パーツがどれにあたるかを意識して読むんだよと話していると、いつも音楽の構造が思い浮かぶ。
序奏、第一主題、第二主題、展開部、再現部。
話題の提示、主張、一般論、具体例、結論。
「評論はソナタ形式で書かれている」というフレーズを思いついたのが、国語の時間でも、部活でも、どっちで使ってもそんなにくいついては来ないだろうな。
午後は、明日に備えてDチームの通し練習から。
さいたま市文化センターは、チューニング室が土足禁止なので、ローファーをはかせ、それを脱いで中に入る練習、サポートの上級生がそれをきれいに並べる練習、そして打楽器の入れ方の練習。
男子校勢がのきなみDの出場を見送ったので、全員初心者の本校は、明日の出演校のなかでは相当初々しいというか、とびぬけて幼い音色に聞こえてしまうことが予想される。
それでも出ることに意味はある。登録選手が9人しかいなくて、結果として5回コールドでやぶれたチームも、その結果だけで評価されるべきではない。
プロだったら結果がすべてだけど、高校生の部活は別物だ。
へたくそでも命までとられるわけではない。思い切ってやればいいのだ。やってくれるかなあ。
Aチームの合奏をフルートの先生に聞いていただいたら、今までになかった観点でのお話を聞くことができた。
「課題曲」はいかにポップスらしくするかだけに考えがいっていたが、もう少し深めてみようかと思った。
昨日新幹部からあがってきた文化祭の候補曲を、やっとスマホのYouTubeのボタンがわかったので、それで聞いてみたり、他の候補を考えてみたりして、いくつか楽譜を注文する。
秋に文化祭がある学校の半分ぐらいが、「あまちゃん」のテーマってやるだろうな。
それは当然お約束として注文しておいた。「暦の上ではディセンバー」は楽譜が出るだろうか。
もしやれるなら、今のうちのメンバーなら結構クオリティの高いダンスをつけることができると思う。こっちを考えるのは楽しい。
居残りの部員を送ったあと窓を開けて走っていると、なんか少し秋っぽいにおいがしたような気がした。