水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

逢ひ見ての

2013年09月04日 | 日々のあれこれ

 やっと通常授業になった。古文の時間は、一学期音読するだけだった百人一首を解釈していく授業をしばらくやる予定。
 ていうか教員二十数年目ではじめてなんだけど。その昔、本校にやんちゃな生徒さんが多かったころ、ホームルームの時間にTOSSの「五色百人一首」をやった。
 小学生どころか、不良の高校生でも熱中すると向山大先生がおっしゃってて、ほんとかなと思いながら自分のクラスでやってみたら予想以上の盛り上がりに驚いたものだ。
 学年主任になった当初も、クラス巡回五色百人一首をやった。
 ほんとは今もやってみるといいんだろうな。
 ただ … 、授業やHRを盛り上げることよりも、とにかく点数とらせなきゃ、偏差値あげなきゃ、進学実績上げなきゃになってしまっているなとふと思う。
 
  逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔は物を思はざりけり

 色恋の分野でなくても、大人になると、昔は思いもしなかったことが見えてくる。

 昔にもどりたいと少し思う。いま持っているちょー莫大な知識・智恵をもったまま二十代とかにもどれたら、どんなに効率良く生きられることだろう。でもそれができないのが人生なのだ。
 たんにジジくさい若者になるかもしれないけど。

コメント
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