串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

清里 清泉寮の風呂&食事

2015年01月19日 | 宿-甲信越

 食事については、文句をたらたらと書かなければいけない。

まず、チェックインしたのは16:00とそんなに遅い時間ではないのに、18:00~の夕食枠は満員で19:30~になるという。

えぇ~、昼食食べてないのに、そんな殺生な。

不忘閣での朝食をいっぱい食べたのでお腹が空かなかったのと、しっかり昼食を食べると宿の夕食が食べられない事が多いので
旅行中の昼食はいつも控え気味にしている。

だから宿での夕食は楽しみなのに、19:30まで待たなければいけないなんて・・・。 

朝のレストラン

19:20頃席が整ったから・・・と、部屋に電話があり、いそいそレストランへ出かけて行く。

広いレストラン、テーブルクロスのかかっていない明らかに使われていないテーブルがいくつもあった。

19:30~の客は4組程。

このテーブルを全部使えば、全員18:00~食事ができたのではないかと宿の対応に不信感。

もっとも、バイキング形式なので、混雑を考えての処置かもしれないが、空腹を抱えて待たされた怒りがこみ上げる。

前菜類、スープとデザートはバイキング。

並んだ前菜を皿に取ったが、「美味しい!」と、思うものはあったかな?

シェフからのサービスと言って出てきた小鉢の中は、サンマのスモークだったが、臭みが強くて・・・。 

メイン料理を4種類の中から選ぶが、文字で書かれた料理をすぐに選べというのは無理な話で結局↑の料理を選んだが、いったい何を食べているやら?

ロールキャベツの上に鶏が乗っていたなぁ・・・。

お箸がなくナイフ&フォーク。

お箸下さいと頼んだらすぐに出てきた。

最初からお箸も用意しておけばいいのに。

4種のメインの中には和食もあったので、これを選べばよかったと後で後悔するも遅し。

主食はパン、ご飯が選べる。

パン派の私はパンを・・・と、頼んだが、バターではなくオリーブオイルで食べると聞きご飯に変更。

料理は以上で後はデザートのバイキング。

色々選んだがバターケーキ類にしっとり感はなくおいしくない。

唯一左上の牛乳プリンがおいしいと思った。

 



こちらはバイキングの朝食。

生野菜類が並ぶが、寒いこの時期、そう食べられるものではないし、スティック状の野菜が多く年寄りには嬉しくない。

パン類も多種並ぶがバターは見あたらない。

さすがにジャージー牛乳はおいしかったが、焼き過ぎてカリカリのベーコンは残念。

パンも期待したがパサパサでおいしくないなぁ。

焼きたて?

 


源泉掛け流しの風呂は23:00までと朝は6:00~9:00。

風呂場に近い部屋で・・・と、お願いしておいたので、大浴場には一番近い部屋だった。

しかし、洋服を着て行かなければいけない。

スリッパは許されているが、たくさん着込んだ今の時期、脱ぎ着も面倒。

洗い場は隣とのしきりがあり、シャンプー類はカネボウ製。

浴用タオルは脱衣所に完備されているが、バスタオルは部屋から持参。

湯は掛け流しでいい。

源泉名:KEEP温泉 温度:46.2度 湧出量:200.2L/M PH=7.7 
成分総計:5417mg/Kg の Na・Mg-HCO3泉。

Na=620.5  K=61.6  Mg=227.8  Ca=621.3

Cl=33.4  HCO3=3515.8   CO2=621.3

濃い源泉だ。

大きな湯船と小さい湯船、それに露天風呂の3つの湯船があり、それぞれ温度差がつけられている。

 

朝、小さい方の湯船は入る人がいなかったんだろうか?フレーク状の湯の花がたっぷり。

露天風呂の湯温が一番低くて長湯が出来るようにしてある。

展望はどうなんだろう?あいにく天気が悪くて何も見えなかった。

晴天の夜なら星がきれいかもしれない。

真ん中に置かれた石に頭を預けて入るのがベストポジション。

入浴目線の露天風呂。

風呂は良かったが、洋服で・・・となると行く気も失せる。

朝起きて、ねぼけまなこで服を着て風呂へ行く気にはならず、朝一の風呂は部屋の風呂を使った。

温泉は立ち寄り入浴不可の宿泊者専用なので、湯に興味がありこの宿を選んだが、この食事でオンシーズン20000円近いとは

本館のツインの部屋なら10000円ちょい、どうしても泊まりたければ本館で十分だと思う。

たらたら文句ばかり書いたが、要は自分の好みの宿ではなかったというだけ。

あまり泊まる事のないリゾートホテルはこんなものだろう。

源泉掛け流しで立ち寄り入浴不可・・・という事に目が眩んでしまった自分の選択ミス。


清里 清泉寮

2015年01月18日 | 宿-甲信越

青根温泉から遠刈田温泉経由、東北道~北関東道~上信越道と乗り継いで佐久インターへ。

見え隠れしていた浅間山の特徴的な台形の山容が青い空に映える。

久しぶりにみる青空。 

 

八が岳を背に。

 前は富士山、右手に南アルプスが望める地に清泉寮は建っている。

新館はこちら。

こちらの本館とは渡り廊下でつながっている。

ポール・ラッシュ氏がにらみをきかせているロビー。

広いロビーにはチャイルドコーナーもある。

コーヒー飲み放題。

案外おいしいコーヒーで、部屋に持ち帰り何杯か頂いた。

本館への入り口にランドリーコーナーもあった。

部屋は新館の和室。

シーズン中なら結構高い料金だが、シーズンオフの今、案外安く泊まれる。

10畳間の和室と。

広いリビングスペース。

暖房はよく効いているが、夏、クーラーはない。

標高1400mに立地するので必要がないらしい。

布団は頼めば敷いてくれるようだが、原則はセルフで。

オートロックだが鍵は1本しかない。

いつも相方と同一行動をする訳ではないので、鍵が1本だけというのは困った話だ。

鍵が1本なら、貴重品は金庫に入れ、部屋には施錠しない場合が多いがオートロックならそういう訳にはいかない。

快適な部屋だが、部屋着やスリッパで館内を歩けない。

館内着はワッフル織りの気持ち良いものだったが、あくまでも室内でのみ着用。 

入り口を入ると右側にウォシュレットのトイレ、冷蔵庫、洗面所、風呂が一直線に配置されている。 

 

風呂は広くて使いやすい。

館内には温泉の大浴場があり、普通、温泉宿にに泊まった時、部屋の風呂を利用する事はないが、ここでは使用した。

そのワケは後で。

大きな冷蔵庫は空っぽ。

保温不可の電気ケトル、煎茶、紅茶が用意されていたが、旅館のようなお着き菓子はない。

部屋はバルコニー付き。

林が広がり眺めはイマイチ。

富士山は・・・と、探したが、木々の間から見えたのは富士山の頭かな?

 


蔵王温泉 おおみや

2015年01月16日 | 宿-東北

以前立ち寄りで入浴し、浴室や湯が良く、いつか泊まりたいと思っていたおおみや旅館 

玄関を入り暖簾がかかっている所が浴室で階段を上がり部屋へ。

ロビー奥に乾燥室、手前の囲炉裏では冷水と甘酒が自由に頂ける。

部屋はう~ん、遠い。

階段を上がり、しばらく歩いて又階段。

なるべく階段使用の少ない部屋で・・・と、予約時頼んでおいたが、立地的に上へ上へと展開するのは仕方ないんだろう。

それでも2階(と、思うが)で、まだ階段を上がる上には客室があった。

館内は全て畳敷なのでスリッパはない。 

暖房が効いた8畳間の部屋に通された。

レトロ客室というお安い方の部屋。

残念ながら広縁はないので、椅子とテーブルのセットはない。

 窓からの眺めは良くない。

部屋に入って右手に洗面所。

洗面所の奥にウォシュレットのトイレ。

バスタオルも掛けられる大きなタオル掛けもあり重宝した。

女性は色浴衣を選べる。

細かいところにまで気配りされた宿だと思った。

いろんな宿でも案外ないのは小物入れだが、ここはジュエリー入れが用意されていた。

入れるジュエリーはないが、携帯電話や時計をこの小物入れに。

お着き菓子は2種、部屋の鍵も2本。

電気ポットに空の大きな冷蔵庫。

広縁はないが、部屋の設備、備品は文句のつけようがないぐらい周到に用意されている。

翌日泊まった青根温泉の不忘閣もこれぐらいのサービスがあれば・・・。

風呂は一晩中入れる男女別に内湯があるのみ。

石垣から湧く源泉を注ぐ露天風呂は寒い時期は閉鎖されている。 

19:00~19:30は清掃時間で、その時に男女の風呂が入れ替わる。

丸い玉子風呂、チェックイン時は男性用。

凄い湯気で写真は写らない。

シャンプー類はポーラ製。化粧落としをはじめアメニティはよく揃っている。

部屋にも用意されていて、蔵王の湯でガサガサになった手・指を潤すのにこの乳液を度々使用した。

夕方は立ち寄り客も多く、そう広くもない浴室・脱衣所はざわついていた。

姉妹館の両ホテルの風呂も入れる。

上記の手形をもらったが、雪道を15~20分歩かなければいけない。

車は駐車場に居座ってしまってるし・・・。

チェックイン後でもokだが、相方はそんな気無し。

結局使う事がなかった。

又、3軒ある共同浴場の入浴券もサービスでくれる。

上湯共同浴場は宿のすぐ前にあり、ここだけ入浴。

食事は朝・夕共に食事処で。

この食事処は部屋のすぐ横で、これは楽ちん。

いつでも一番乗りに近い私達。

ひざ掛けも用意されテーブルも食べやすい高さだが、仲居さんが両側の通路を通るのでちょっと落ち着かない席だった。

「できるだけ郷土の味をそろえた」という「冬の蔵王山懐膳」。

ちょっとお粗末な前菜類。

箸は2膳で片方は肉用。

この量なら肉用のお箸が必要ない・・・かな?

刺身は2人分一皿に。

虹鱒昆布〆、タケノコ、それに白いものはコラーゲンだとか。

山形名物芋煮鍋はおいしく、お腹も満たしてくれた。

これがなければ、なんだか物足りない夕食だった。

「つったい肉蕎麦」、つったいとは冷たいの方言。

つや姫のご飯にけんちん汁。

デザートはずんだ餅。

朝食は、生野菜や納豆、ドリンク類などのフリーコーナーもある。

 

山芋すりおろしやほうれん草の胡麻和え、ぜんまいの煮物などヘルシーな朝食。

 焼き豚と野菜の陶板焼き。

 

チェックアウト時、次回宿泊割引券やふきんのお土産を頂く。

預けたキーにはガム1枚。

そうそう、館内使用の500円券も付いていて、これでお土産を買った。

凄いコスパの良い、サービスたっぷりの宿だった。

土曜日泊まりだったので@12000円だったが、平日ならこの内容で@10000円。

GW前辺りが比較的空いている時期らしい。

その頃には露天風呂にも入れるかもしれないので、花見を兼ねて又泊まりに行こうと思う。

もうちょっと料理が良ければいいのに。

仕方ないなぁ、この料金だもの。

 白い林を通り山寺を目指す。

 


蔵王温泉へ

2015年01月14日 | 旅-東北

スキーをする訳でもないのに蔵王温泉に泊まる。

まずは新潟で1泊。

1/3早朝の万代橋、車も通行人も少ないが、風は凄い勢いで吹いてくる。

器用なものだ。

数センチの積雪だがスイスイ自転車が走る。

雪国で暮らすにはこれぐらい出来なくちゃ・・・だろうか?慣れているんだなぁ。

日本海東北道自動車道の胎内インターで下り国道113号線へ。

関川村の道の駅で塩引鮭を見た。

欲しかった~。

1本なら10000円。

切り身にしたパック詰めを買う。

日本語しか喋れない鮭だそうな。

これがホワイトアウト・・・?

いや、こんなものではないだろうが、雪とは無縁の大阪人、こわいぃ。

小国町に入り道の駅「白い森おぐにぶな茶屋」へ。

 

ここで昼食。

以前はオンシーズンだったので、この食堂も人で賑わっていたが、今日はガランとしている。

惣菜がいっぱい、めし屋だ。

おかずは電子レンジで温められるようになっていて、全てセルフサービス。

野菜中心にあれこれ選び、ご飯は小盛り。

下、真ん中の山ごぼうの煮物がおいしかった。

再び白い路を走り赤湯方面へ。

途中立ち寄った道の駅「いいで」は広くて、山形県の物産が全てそろうような品揃え。

走った距離は短かったが、慣れない雪道の連続で、横に座っているだけでも随分気を遣った。

今宵の宿、「上湯共同浴場」そばの「おおみや」に到着。

しかし、車を停める場所がない。

連泊しているスキー客が多いのだろうか?おおみやの駐車場は満車状態。

遅い時間のチェックインでもないのに・・・。

宿のスタッフに誘導してもらいやっと駐車。


青根温泉 湯元 不忘閣

2015年01月13日 | 宿-東北

日本秘湯を守る会の宿でもある不忘閣。

スタンプ帳に押印してもらうには、電話予約でないといけない。

宿のサイトから予約できるのに、それでは押印不可らしい。

面倒くさい、なんで? 

暖かくて広々としたロビー。

以前はこの階段を上がった不忘庵の一室に泊まったが、この階段の上り下り、結構大変だったので、今回は1階に4室ある西別館で予約。

入り口を入ると右手にウォシュレットのトイレと広い洗面所。

 洗面台は広くて使いやすいが、アメニティ類は最小限。

部屋は10畳の和室と寝室になる洋室。

広縁はなく、椅子やテーブルセットもない。

チェックイン時、すでに布団が敷かれ、横には有料飲み物が入った冷蔵庫。

この掛け布団が重かった~。

朝食時に布団は片づけられ、布団が敷かれていたスペースは畳敷きの小上がり風。

部屋からは青根御殿が望まれる。

朝食後の8:50から青根御殿案内ツアーが開催されるが、前回見たので今日はパス。

 

食事処になった金泉堂の1階にくつろぎ処が設けられ、風呂上がりにちょっと休憩。

なんと太っ腹な。

そういえば、忘れていたけど前回泊まった時にも驚き、喜んだものだった。

いただきました!ぐぃ~っと。

味噌田楽、餡ドーナッツ・・・酒のアテも置かれ。

ドリップコーヒーやお茶もここで一晩中頂ける。

部屋のポットは電気ポットではなかったので、持参したドリップコーヒーは淹れられなかったが、ここで何杯かコーヒーを頂いた。

 食事した金泉堂の2階にある洒落たコーナー。

年代を重ねた椅子などが置かれていて思わずカメラを向けるが、座り心地はきっとよくないだろう、座ってみようとは思わなかった。

 

 

 金泉堂の1階にかつては使われていただろう部屋が何室もあるが、今は客室としては使われていない。

マッサージチェアが置かれた部屋が2室もあった。 

 天井と窓ガラスの意匠に見とれた。

古いものも素晴らしいインテリアになっている。

 

 風呂場にあった新年飾り。

料理、風呂は実に素晴らしい。

布団が重い、ゴミ箱は小さなもの1つ、椅子とテーブルセットがあれば・・・部屋の快適さには少々欠けるものがあるが、
温泉とおいしい料理で
これらの不満は宿の名の通り忘れてしまい、又泊まってみたくなる。 

 


青根温泉 不忘閣の風呂

2015年01月11日 | 宿-東北

 伊達藩の御殿湯を守り21代目というご当主の温泉に対する想いがひしと伝わる風呂揃いだった。

まずは前回宿泊時には工事中だった大湯から。

今回、宿泊者はそう多くないという事で、3ケ所の風呂が貸切対応となった。

混雑時には時間によって男女入れ替え制となる。

一人で大湯へ行った私、浴室の戸を開け思わず「おぉ~」っと声が出た。

広い、泳げそうな長さの湯船に毎分50Lもの源泉が投入され掛け流しにされている。

使われている木は青森ひば、内壁の土は茶室の炉を造るのにつかわれるもので、京都の稲荷山から運ばれた。

この土、火が当たると赤く染まるので、火伏せの意味で熱したものが使われている。

湯船は1546年に造られた古い石組みの浴槽をそのまま使っている。

以前はしきりを設けた男女別の共同浴場だったが、その当時の事は私は知らない。

2006年、老朽化のため町は別の場所に共同浴場を造ったが、壊してしまうのはもったいないと、
不忘閣が土地を借りて2年の歳月をかけこの宿泊者専用の大湯を造られた。 

石鹸類は使えない。湯と雰囲気を味わう。

蔵の湯も貸切対応だった。

部屋に一番近い風呂だが、いったん外へ出て、いくつかの蔵の前を通り最奥へ。

 蔵は3棟あったかな?

使っていない蔵を風呂に変えてしまうそのアイデァに驚く。

広い蔵の奥に鎮座する湯船。

奥に脱衣カゴ。

こちらも石鹸類はなく、湯を楽しむ。

フロント横に「大湯」「新湯」「蔵の湯」と、貸切対応になる風呂の札が置かれている。

3つ札が揃っているのは、どの風呂も空いているという事で、入りたい風呂の札を持って浴室へ。

浴室前に置かれた台の上に札を置くと、使用中という合図で、風呂から出た時は必ず持ち帰り、フロント横に返却しなければいけない。

この台の上には、混雑時に男女別になる時間帯が書かれている。

連泊だった男性、前日は男女別だったので、そのつもりで札も置かず入浴されていた。

そこへ私が「空いているわ・・・」と、浴室へ。

「おぉ~、見てはいけない。」私も驚いたがその男性も「宿からそんな事聞いていなかった。」と。

宿側もちゃんと説明しなくちゃ。

新湯は建物の一番奥にあり、更に階段を下る。

こちらも古くからある湯船のようで、石造りの湯船が一つあるだけ。

シャンプーが置かれていた。

シャンプー類が使えるのは、男女別の「御殿湯」だけと聞いていたが・・・。

チェックイン時女性用だった「御殿湯」。

カランは1ケ所あるのみ。

混雑した時、女性には辛い。

男女の入れ替えは、20:00と8:00。

20:00~8:00までは女性用となった一方の「御殿湯」。

やはりカランは1ケ所あるのみ。

湯は単純泉で、飲むとごくわずか塩味を感じ、湖沼臭に近い香りがし、ややとろみを感じる。

半露天の「亥之輔の湯」は、青根御殿への渡り廊下の下に造られている。

露天風呂はこの1ケ所だけで、青根御殿の石組みしか見えない眺めはいただけないが、当時の石組みを見てるのも興味深いかも。

こちらは札はなく、中から施錠して貸切対応。

 廊下に興味深いものが架かっていた。

今なら当たり前の事ばかりだが、当時はこういう注意書きも必要だったんだと、ほほえましく眺めた。

貸切対応の風呂も含めて全ての浴室が一晩中解放されている。

おまけにどの湯船も源泉掛け流し。

カラン・シャワーが1ケ所しかないという不便さはあるが、温泉、湯を楽しむ事においてはピカ一の宿だ。

 


青根温泉 不忘閣の食事

2015年01月09日 | 宿-東北

宮城県 青根温泉 湯元 不忘閣の食事は凄かった。

品数多く、まだ出るのか・・・と、贅沢に嘆きながらもどうにか完食。

手がこんだ板前料理で味付けも最高、食材にお金がかかっている。

写真を整理していると、又、あの料理を食べに行きたくなる。

食前酒の苺ワインを頂きながら、前菜と先附の見事な彩りを眺める。

 河豚の白子と焼き河豚の酢の物。

いきなりの高価な食材に驚くが、これが始まりで、次々と出てきた。

先附は2種。

↑は鯛と菜の花の昆布〆で数の子餡がかかり、紅白のちょろぎが添えられた。 

蔵王牛乳豆腐は、ほんのり甘くておいしい。 

緑のボールは青梅のふくめ煮で、柔らかくて甘く実においしい。

きゅうりの薄切りを巻き、竹に見立てたお寿司。薄いきゅうりなのに、きゅうりの味はしっかり残っている。

久しぶりに食べるカラスミはすり身にくるまれて。

右手前は「石垣むかご」でチーズが効いていた。

造りは、蔵王マス、北寄貝、カンパチに大きなボタン海老。

山の中なのに新鮮な海のもので、川魚、少々苦手な私には嬉しい。

政宗鍋と名付けられた一人鍋の中身は、キジ肉と蕎麦団子。

いい味のだしでいただく。野菜やキノコも多種。

あいなめの汁物。

しのぎに蕎麦が出たが、き~んと冷えた蕎麦に薄いめのつゆと相まって、口の中はさっぱり、おいしい蕎麦だった。

なんと煮物はロブスター。

野菜の煮物が定番なのに、ここはなんと贅沢な食材を提供してくれるのだろう。

タケノコも新もので、新年早々タケノコが食べられるなんて。

アワビのバター焼きに和牛サイコロステーキ。

おしのぎの蕎麦あたりで満腹になっていたが、それはまだコースの半分ぐらい。

せっかくの御馳走なのに、満腹気味でよく味わえないというもったいない話だ。

天ぷらは、カニ真薯を詰めたものや舞茸。

茶わん蒸しには穴子、根曲り竹、栗の甘露煮、半殺しのご飯のような物も。

はぁ、もう食べられない。

ご飯はほんの少し、口直し程度の量をいただく。

デザートは、抹茶きんとんとチョコケーキ。

青根御殿に灯が灯る。

奈良のご隠居が泊まられた時の食事内容と比較すると、↑ の内容は各段良い。

正月明けで食材が残っていたからだろうか?

同じ宿泊料金なのに、大きな違いを感じる。

この夕食内容が普通だとは思わないで予約して欲しい。



こちらは朝食。

食事は、朝・夕共に「金泉堂」という旧館の2階の部屋(個室)で頂く。

明治40年に建てられ、芥川龍之介、与謝野晶子・鉄幹、川端康成など多くの文人もこれらの部屋に泊まったという年代もので
、少々傾いてはいるが大切に使われている。

厨房と食事場所がえらく離れているので、仲居さんは大変だろう。

ごちそうさまでした。

さぁ、朝食は・・・。

手前右端、何か分からなかった。

マグロをたたき、山芋のとろろでくるんだびっくりボール

う~ん、マグロ苦手な私でも、もう一つ欲しいと思うおいしさ。

キノコやつみれの鍋も。

ほんとに食事は豪華でおいしかった。

これで宿泊料金はオール込で18000円程。

後で書くが、あれだけ温泉も楽しめて、この料理で、この料金は超お得。

 


2015年の始まり

2015年01月07日 | 旅-東北

2015年お正月、大荒れの北陸道を通って山形県へ。

名神は京都東インターから先雪のため通行止め。

京都東から湖西道路へ出て、敦賀インターから北陸道へ出ようと、渋滞覚悟で名神へ。

渋滞4Kと出ていたが、インター前での開通待ちの車のせいかな・・・?

しかし、これは甘い予測だった。

京都東でどの車も高速を下りなくてはいけない。

料金所への道路は一車線。

ほとんど車列は進まず、4キロの渋滞を抜けるのに2時間近くかかってしまった。

新潟で一泊し、蔵王温泉から山寺へ。

いつも多くの観光客で賑わう山寺(立石寺)もガランとしていた。

階段は滑るすべる。

行きはまだしも帰りの下りは、本当に危険な参詣道。

そんな中、エサを求めて山寺ネコ。

厳しい環境下、これぐらいたくましい顔つきでなくちゃ生きていけないよ・・・と。

やっと晴れた日、清里の清泉寮から富士山が望めた。

夕暮時、ピンク色の空に悠然と聳える富士山。