チェックインして部屋に通された時、仲居さんから「今なら空いています。もう少しすれば150名程の団体が
チェックイン予定なので、お風呂に行くなら早い方がいいですよ。」と、言われた。
それではと、大急ぎで浴衣に着替え、エレベーターで1階へ下り、宿泊者専用の大浴場へ。
さすが!多くの入浴客を迎える脱衣所、広くてきれい。
文化勲章受賞 二代目 浅蔵五十吉氏の手による九谷焼の陶板で描かれた壁画が壁一面に。
女性用は海辺にカモメが舞う「海辺飛翔」。
男性用は「四季ノ花園」らしいが、風呂は男女入れ替えではない。
この壁画大浴場はチェックインからアウトまで一晩中入浴可能。
しかし、この広い大浴場で夜中に一人入浴は怖い!
浴槽は手前に梅の形をしたジャグジーの風呂、その横に大きな湯船が2つ、
一番奥の窓辺に金太郎風呂と4つある。
メインの浴槽は、やや白濁し、湯もぬるめ。
その横のこちらも大きい浴槽。
湯ノ花で真っ白にコーティングされた湯口。
手ではらうと、塊になって湯の中へ。
この湯船の湯が一番熱くて透明度も高い。
きっと源泉投入量が多いのか、源泉槽なのか?
ずらり並ぶカランも21ケ所。
硫黄による腐蝕防止か、カランは塗装(コーティング)されている。
シャンプー類のメーカーは・・・?
固形石鹸や売店で販売されているアメニティが多種置かれていた。
これだけのアメニティを引っ越すのが大変なので、男女入れ替えはしないのだろうか?
一番奥に金太郎が座る六角形の湯船はジャグジーに。
ちょっと怖い金太郎。
他に入浴客がいない時、誰か居るのか?と、どきっとしたが、なぁんだ金太郎だった。
壷の中から源泉が出ていて、コップが置かれていた。
飲むと塩辛く、えぐみもかなりある湯だった。
こちらは立ち寄り客用「カルナの館」の宿泊者専用の脱衣所。
日帰り客用の脱衣所は別にある。
宿泊者は朝の5:00から入浴可能で夜は23:00まで。
日帰り客は9:00~なので、この差の4時間はゆっくり入れる泊まった者の特典だ。
ここにだけタオルが置かれていた。
以前、立ち寄りで入浴した時にも驚いたが、やはりこの銘石の乱立に驚かされる。
メインの浴槽から湯があふれ出す。
健康道場と名づけられた各種変わり風呂があり、どの浴槽にも温泉が使われている。
全身用ジャグジーはエステバスと名づけられ、一番人気があるようで、
「使用はお一人様5分で・・・」と、貼紙がしてあった。
しかし、端っこには不気味な泡がたっぷり溜まっていた。
源泉掛け流し・・・?、この泡を見る限りそれは???。
この長方形の浴槽は、源泉浴槽だと常連さんが言う。
確かに湯は透明に近く、湯温も高い。
2つ浴槽がある露天風呂にもふんだんに銘石。
軒屋根しかないので、夏の日焼けや雨が降る時は辛い。
右奥の方から源泉が注がれているようで、石が抽出物でコーティングされている。
はぁ、ここは気持ち良い。
宿泊者専用の風呂場近くに、銘石を陳列したコーナーがある。
ははぁ、今は取れないと聞いていた佐渡の赤玉石ってこれかぁ・・・。
部分的にコケに覆われた庭石。
石、私も結構好きなので見入ってしまったが、この宿、こんなに石にこだわるのは何故?
源泉は金太郎温泉1号、2号、3号井の混合泉。
昭和40年、地下1000mより湧き出した、73.5度の含硫黄-Na・Ca-塩化物泉。
Na=4580 K=292 Ca=1303 Cl=9610 Br=39.7 HCO3=107
成分総計16,170mg/Kg という凄く濃い温泉。
久しぶりに嗅ぐコゲ硫黄臭は嬉しかったが、源泉の使用方法についての掲示はない。
あれだけの浴槽を源泉で満たすには相当な湧出量が必要だろう。
湧出量の表示も見当たらなかった。
まぁ、いいか、あれだけ温泉を楽しめたんだから。