野中温泉をチェックアウトし、道道664号、足寄経由で道東自動車道へ。
道東自動車道、足寄インターから池田インターまでは無料区間。
音更帯広インターで下り、六花亭本店を目指す。
六花亭であれこれ買い物を済まし、喫茶室へ行くつもりが
同じフロアーにあるレストラン ホームへ入ってしまった。
六花亭とは長いお付き合いの帯広の老舗洋食店らしい。
軽食で済ましたかったが、つぶとキノコの和風パスタの文字に惹かれてこれを注文。
つぶごろごろ、あっさり醤油味でおいしかったが、ホテルニュー幸林で食べた和風スパゲティを思い出し、あれ、もう一度食べたい・・・。
帯広から南下し、再び帯広・広尾自動車道の無料区間を走り、幸福駅跡へ。
あのブームは何十年前だったろう?
40年以上前の話だ~。
今頃になってやっと来れた。
帯広から広尾まで走っていた広尾線の幸福駅。
広尾線は昭和62年に廃線となった。
この駅舎は2013年に建て替えられたもので、中では切符も販売もあり。
車両が3台、静態展示され、周辺はきれいに整備された公園になっている。
日本人より外国人の方が多い。
私もきっと外国人に見られている事だろう。
廃墟・廃線・・・かつての賑わいに想いを馳せながら、一抹の寂寥感に浸るのは案外好き。
まるでテーマパークに居るような騒々しさに嫌気がさし早々に立ち去る。
帯広・広尾自動車道で終点の忠類大樹で下り、国道236、336号線(ナウマン国道)で、初めてのえりも岬を目指す。
海岸線へ出てしばらく走ると、右手の崖から滝が数本。
海側のPに車を停め、フンベの滝見物。
知床にはフレベの滝、こちらはフンベの滝・・・紛らわしい。
海難供養碑などが並ぶ。
ここら辺りは、北海道を南北に貫き、北海道の背骨を成す日高山脈の山並みの端っこ。
最果ては襟裳岬の岩礁となって海に落ち込んでいる。
岩の間からしみ出した水が滝になって落ちている。
その数大小数本。
滝の足元にはカキツバタ。
防波堤に晩餐の跡らしき形跡有り。
毛ガニの脚も食べたんだろうか?
甲羅の方がきれいに食べている様子。
犯人はカラスorカモメorウミネコ・・・?
昭和2年から9年にかけ、絶壁と岩礁の中、莫大な費用をかけて完成したこの道路、広尾と庶野間33キロは黄金道路と名付けられている。
今ではトンネルが断続的に続き走りやすくなっているが、かつての国道336号線は、ほんとに海辺を走っている。
中でも北海道一長いトンネルが えりも黄金トンネル4941m。
襟裳岬が近くなって来た。
百人浜でちょっと休憩。
何の木だろう?
沈丁花に似ているが背は高い。
木々の間を抜けて行くと緑化事業観察塔という展望台のようなものがあり、上まで上がって砂浜を眺めた。
人っ子一人も居ないが、暑くなればここで海水浴は出来るのだろうか?
これはズミだろうか?いい香りを発散していた。
襟裳岬に到着。
岬の先端へは漁協関係者以外立ち入り禁止の立て札が立っていて、入れないなぁと諦めかけた時、
背後から漁師さんらしき人が「入ってもいいよ」と、声をかけて下さった。
有難う!
しかし凄い風が吹き、あまり先端へ行くのは少々怖かった。
カモメかウミネコの繁殖地なんだろうか?
日高山脈が標高を下げそのまま海に沈んでいった所が襟裳岬らしい。
国土地理院の地図では小岩と記載されているこの岩礁の先2Kmも岩礁が続くという。
一般的に襟裳岬の突端を見るのは風の館から見るんだろうと思うが、岬の先端に立ち、襟裳の風を受けて眺められたのは嬉しい事でいい思い出になった。
襟裳岬を後にして今宵の宿クリフハウス柳田旅館に向かうが、霧が立ち込め太陽もごらんのとおり。
6月の襟裳、霧が多く発生。
一番良い時は5月のGW明け頃と聞いた。