「きたぐに」での旅からそろそろ2週間が経とうとしているのに、
ブログはいっこうに進まない。
どうしてだろう・・・?
自分の中でもう色あせてしまったのだろうか?
いや、そんな事を言っては鶴岡市に申し訳ない。
鶴岡での滞在時間は3時間程。
前もって観光案内所から多種類のパンフを送ってもらっていた。
ネットから申し込んだら、すぐに大きな封筒が届き、鶴岡市の力の
入れようがよく分かった。
鶴岡が故郷の藤沢周平ゆかりの地、「おくりびと」などの映画のロケ地、
出羽三山・・・など、見るべき所はいっぱいあるのに、たった3時間とは。
バスに乗り致道博物館へ。
鶴ケ岡城跡の堀の水は凍っていた。
↑は、何年か前の秋に訪れた時の写真。
この時は湯田川温泉に泊まったものの、鶴岡市内の観光は無し。
車窓から眺めた↑のような光景に、是非今度はゆっくりと見て回らなければ・・・と、
思っていたのだが、元来の貧乏性、今回も慌しい訪問となってしまった。
月曜日とあって博物館的な所は休館が多い。
その中で「致道博物館」だけは是非見たかった。
元々この場所は鶴ケ岡城の三の丸にあたる所。
鶴岡市に点在していた明治に建てられた建物などを移築、博物館として整備された。
明治14年建設の「旧西田川郡役所」。
ペンキが剥げ落ち傷みも目立つが、ヘタに補修するよりは、この方が味があって
いいと思うのは私だけか?
平成16年の台風で倒壊したが、出来る限り古材を用いて再建された「赤門」。
明治17年建設の「旧鶴岡警察署庁舎」。
大工の棟梁が設計しただけあって、屋根の形は寺院風。
旧西田川郡役所も警察署庁舎、どちらも私の好きな「近代化遺産」に選定されている。
湯殿山の山麓、旧朝日村田麦俣から移築された民家。
2階、3階を養蚕場に利用し、兜造りと呼ばれる珍しい屋根。
雪、あられに加えて風が強くカメラどころではなくなった。
やはり雪の季節はじっとしているものなのか?
車窓から見るたんぼ一面に降り積もる雪を見てそう思った。
雪とは無縁の大阪人、雪国の生活に尻尾を巻いて逃げる・・・感有り。
それでも見たい所が2箇所ある。
大正天皇の即位を記念して建てられ、長い間図書館として使われていた。
こちらも致道博物館の洋館と同じく擬洋風建築。
当初から壁は白かったんだろうか?
赤い塔屋根と白亜の殿堂、美しい。
藩校「致道館」も定休日。
東北地方に現存する唯一の藩校建築。
明治36年建設の「鶴岡カトリック教会天主堂」。
横にある「マリア幼稚園」から賑やかな声が聞こえ、勝手に敷地へ入ってよいのか?
ちょっと迷うが、誰もとがめそうにないので、堂内に入らせてもらう。
黒い聖母マリア像があるらしいが、恐れ多くて写真には撮れない。
まだ見たい所はあったが、バスで鶴岡駅へ戻って来た。
朝・昼兼用で食事を。
ほーれんそうのジェノベーゼソースとミニトマトがのっかったドリア。
サラダの横はミルクワッフル。
ちょっとおかしな取り合せだと思ったが、おいしくいただく。
看板に「学割開始」とある。
若い女性向けのメニューなんだろう。