串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

御宿 石川 ごはん

2014年12月30日 | 宿-甲信越

夕食は18:00~、部屋でいただく。 

大女将、若女将の手作り料理が並んだ。

お品書きはなく、運んで来られる若女将が説明。

前菜は松本名産一本ネギのきんぴら風。

何かミンチ肉のようなものと一緒に甘辛く味付けされていて実においしい。

このミンチ肉のようなモノは何?

干しエビでした。いい出しが出るから・・・と。

う~ん、こんな使い方もあるんだ。

真ん中の器には蜂の子の佃煮。

言われなくては蜂の子とは思えないフツーの佃煮で、何の抵抗もなく頂く。

右の器にはマイタケのクルミ和え、りんごトッピング。

甘さが丁度良く、胡麻和えとは違う濃厚な味でおいしい。

一本ネギが盛られた器が凄い!

はぁ、ポケットにしまってしまいそうになる。

先附は薄くスライスした梨をタコで挟んだ酢の物風。

ぶどうの産地山辺も近いので、ぶどうも添えられている。

自家製岩魚の甘露煮は甘過ぎず、頭から尻尾まで完食。

長芋と蓮根の蒸し物で、食べ進むと中から白身の魚が現れた。

米ナスの味噌田楽。真ん中に卵黄。

この宿の名物料理らしいが、ナスって夏の野菜。

年中出しておられるのだろうか?

揚げ物はこれも近郊が産地の長芋がベースになったもので、豚肉に辛子明太子を忍ばせ長芋を巻いて揚げてある。

一方は梅肉が中に。

これもおいしく、そして家庭でも出来そう。

家に帰ってからトライしてみたが、どうも明太子に熱が入り過ぎてタラコのようになってしまい、明太子の風味が消えてしまう。

この宿で食べた味は再現出来ない。

牛ステーキは梨のソース掛け。

添えられたセロリがみずみずしくておいしく、セロリ苦手な相方の分まで頂く。

ご飯は生姜の炊き込みご飯。

 デザートは杏の焼酎シロップ漬け。

果物王国の信州らしく、果物をいろいろ取り入れた料理は、私には珍しかった。


 

朝食も部屋でいただく。

体に良さそうな料理が並ぶ。

ほうれんそうとエノキのおしたしにはワサビが効いている。

ちょっと太いめのゴボーのきんぴらもしっかり味がしみ込んでいた。

食後は各種飲み物がリクエストできる。

私はコーヒー、相方は冷たい牛乳。

う~ん、コーヒーは私好みのものではなかった。

先日の「小林荘」の板前料理と違い、私でも出来そうな料理の数々。

マンネリ化した私のレパートリーに新たな料理が加わりそう、多いに参考になる。

しかし、作り慣れた、こなされた調理、どれも味付け良く、又食べに来たいなぁ・・・と、思わせる宿でした。

 復路、塩尻から寄り道し道の駅「今井 恵みの里」へ寄ってみた。

日曜日とあって広い駐車場でも停める場所を探すのに苦労するような人出。

農産物直売コーナーは人気のほどがうかがえる品揃え。

牛肉以外は全て揃っているように感じた。

リンゴが広いスペースをとっているが、新鮮な地元産の野菜も多く、あれもこれも・・・と、買いたくなる。

松本方面へ出かけた時は、是非寄って帰りたい道の駅。

 


美ヶ原温泉 御宿石川

2014年12月28日 | 宿-甲信越

今年納めの温泉場に選んだのは松本近郊の美ヶ原温泉。

渋い造りのこじんまりした宿が何軒かある美ヶ原温泉。

宿泊は、ご当主が16代石川数正の子孫が営まれる「御宿 石川」。

温泉街にはなまこ壁の建物が多く残る。

この御宿石川もなまこ壁が美しい。

部屋は車が停まっている所の新館の1階に一部屋、2階に一部屋、そして本館の2階に一部屋。

合計3部屋あるが、新館の2部屋を使い、1日2組限定の宿。

通されたのは1階の二間続きの部屋。

一方にはすでに布団が敷かれていた。

数年前から部屋にスペースがあるなら布団は先に敷いておいて欲しいと思うようになったので、これは大歓迎。

2枚重ねの敷布団は寝心地が良かったし、足元にはアンカが温まっていた。

テレビは小さくて見にくかったが、ネットは有線でも無線でもサクサク繋がった。

襖を開けた廊下に冷水代わりの麦茶だけが入った冷蔵庫。

ポットは電気ポットではなかった。

トイレと洗面所は部屋の戸を開けて外へ出るが、これも部屋の一部で共用ではない。

洗面所の反対側にあるトイレはウォシュレット。

風呂は2ケ所あり、貸切対応。

2組なのでたいがいどちらかは空いている。

一方の風呂にはマッサージ機が置かれ・・・。

 冬至も近いので柚子も用意されていた。

こちらは館内にある、庭が望める明るい浴室。

源泉温度が42.8度なので今の時期湯はややぬるく感じるが、その分長く入ってられる。

源泉掛け流しでカランやシャワーも温泉。

不思議だったのは、ドライヤーをかけると髪がサラサラ。

コシがなくなる感じの柔らかさ。

若女将に聞くと、共同浴場へ来る地元民でリンスやコンディショナーを持って来ない人もいるらしい・・・と。

どうやら私が感じたのは錯覚ではないようだ。

PH=8.6  成分総計=448mg/Kg  の アルカリ単純泉だが、数字だけでは説明できない不思議な力を持つ湯だ。

もう一方の浴室は館内を一歩出た所にある。

昭和30年代に作られた、細かいタイルの浴室は趣があっていい。

残念ながら湯気に邪魔され写真はない。

こちらの浴槽の湯の方が熱く感じた。

残念なのは一晩中入れる訳ではなく、夜は22:00頃まで、朝は5:00~。

寒い夜に目覚める事も多くなった老人、夜中、風呂に入りたい時もあるのになぁ。

 


小林荘 ご飯

2014年12月25日 | 宿-九州・沖縄

小林荘の夕食は部屋で、18:00~とお願いしておいた。

料理の品書きはない。

ゴマ豆腐の先付が出て、前菜は豪華な海の幸が盛られた一皿。

エビも車エビ、柿の白和えも上品な味、久しぶりに食べる煮こごり。

 

刺身はサザエ、カンパチ、車エビ、石鯛にカツオ。

 

 車エビの頭部分は火が通っているという丁寧な調理。

ウナギの蕪蒸し。

板前さんの腕が光る味の良さ。

 季節ものの川蟹プランで予約していた。

出てきたのは大きな焼き蟹。

「今日は大きなカニが入りました。」と、女将さんが言われる。

らっき~だったのかな?

甲羅を割ると・・・。 

蟹ミソは濃厚な味で海のカニにも負けていない。

しかし、カニ鋏はないし、脚に切れ目も入っていない。

これだけ大きなカニなら、きっと脚にもおいしい身が詰まっているのでは?

歯で割ってみたいけど、村杉温泉の「角屋」で、歯を使ったところ、歯の根っこが折れていまい、
とうとう抜歯⇒部分入歯となってしまった苦い経験があるので、大事な歯は使えない。

この宿、料理は凄くおいしいし、湯使いもいい。

しかし、ちょっとした気遣いがもう少し欲しかった。

頼めばハサミもあっただろうが、結局脚は食べられなかった。

めったに食べる事のない川カニ、脚は食べないものなんだろうか?
 

子持ち鮎だが、残念ながら前の筑後川でとれたものではない。

この地方の特産品である柿の中にカキが入った「柿牡蠣グラタン」。 

柿も甘くて、口直しにヘタをかじった。

カニ釜飯。 

松茸の土瓶蒸しも出て・・・。 

天ぷらは鮎と季節先取りの「菜の花」。 

鮎の中骨もカリカリ。 

 デザートはいちじくのコンポート。

高級食材がふんだんに使われ、味もいいし、丁寧な調理・・・凄くおいしかった。

朝食は1階のラウンジ「菜の花」で、8:00か8:30~だが、7:30からOKという事なので7:30~に用意してもらった。

 

福岡では「ガメ煮」という筑前煮も薄味ながらしっかり味がしみておいしい。

かつて、この料理には「ガメ」とよぶスッポンの肉を使っていたが、スッポンが高級素材になってしまったので、
その代用品として食感が近い鶏肉をつかうようになったと、ご主人が説明される。

 

 小林荘、口コミ通り食事は凄くおいしかった。

次に泊まる時があれば、ノーマルな料理で充分。

そして部屋は、フロントがある2階の「筑後の間」に限る。


 

今回は往路新幹線、レンタカーで回り復路は飛行機でという旅だった。

博多駅前でレンタカーを返却し、駅に近い大地のうどんで旅の締めくくり。

 注文した「野菜天ぶっかけ」が目の前にで~んと。

天ぷらたっぷり、これで630円とは。

はぁ、大満足な九州紅葉旅でした。

 


片の瀬温泉 小林荘

2014年12月19日 | 宿-九州・沖縄

筑後川に面し、田主丸にある片の瀬温泉「小林荘」。

堤防の上から撮った夕日を浴びる小林荘。

筑後川の対岸へ沈む夕日は絶景らしい。

どうも雨おんなのようで、今回の旅で初めて顔を見せた太陽。

片の瀬橋を望む。

その片の瀬橋のたもとに昔の温泉街の跡地が公園のように整備されていた。

かつて、日田で伐り出した木材を筏に組み、筑後川を下って家具産地の大川へと。

丁度この地で夕暮れとなり、多くの船宿で賑わったという。

かつての賑わいがウソのように、片の瀬温泉のもう1軒の宿「柳栄館」は、最近廃業され、とうとう片の瀬温泉は1軒宿となったしまった。

宿は4階建てだがエレベーターはない。

フロントは2階、風呂は1階、客室は主に3・4階。

12畳間に広縁。

広縁には椅子が一脚。

洗面所と中身の入った冷蔵庫。

背面にウォシュレットのトイレ。

冷蔵庫は朝食時に施錠されてしまうので要注意。

冷蔵庫、ウォシュレットと揃ってはいるが、ポットは電気ではない。

浴用タオルは結構使い古したものだったが、朝の風呂場にタオルが置かれていた。

風呂は男女別の内湯のみで、朝6:00~23:00まで入浴可能。

露天風呂が造れるような広いスペースがあるが、湯量が多くないため、あえて露天風呂は造らず源泉掛け流しにこだわっておられる。

かつては隣の柳栄館から湯を分けてもらっていたが、10年程前に掘削して地下400mからこの湯を得た。

100mも離れていないのに、隣の透明な湯と違うモール泉が出た。

源泉温度は34.1度、湧出量76L/M。

加温必要なのに掛け流しは立派。

ややぬるぬるし、飲んでみると薄い塩味がする。

シャンプー類は資生堂製。他にアメニティはいっさい無し。ドライヤーは風呂場にあるだけ。

 


入船 ご飯

2014年12月19日 | 宿-九州・沖縄

食事は、朝・夕共に食事処で。

さすがに焼酎はいろいろ並ぶが、九州では日本酒派の私に選択肢はない。

 

簡単な区切りで話し声は聞こえるが、様子は見えない。

朝食のテーブルだが、テーブルは足が下ろせて足元も暖かい。

小窓からは庭が眺められ、清清しい雰囲気の中での朝食。


 

夕食時並べられていた前菜。

梅酒はリピーターへのサービスのようだ。

先附は柿とアボガドの白和え。

冬瓜のレモン煮。

珍しい取り合わせで驚いたが、さっぱりした酸味が効いておいしかった。

椀の中はとろとろ湯葉豆腐、松茸も添えられ。

これで一人前の馬刺し。手前二きれはたたき。

う~ん、馬刺し苦手なのを伝えていなかった。

1枚だけ食べ、後は相方へ。

量が多いので相方も持て余したみたい。

里芋饅頭の青海苔あんかけ。

ぎんなん、たたみイワシが添えられ、辛子がよく合う。

2人分の肉は肥後牛。 

熱した溶岩プレートの上で焼いて食べるのだが、肉はちょっと固いです。

ヤマメの唐揚げ、自家製野菜の天ぷら。

付け合せに出てくる野菜は、ほとんどが社長自ら栽培されたものらしい。


 

セッティングされた朝食。

多種類のお漬物がおいしい。

小芋の煮っころがしは醤油が効き過ぎ。

新鮮な自家製生野菜だが、歯の弱い老人には厳しいかも。

有精卵は卵かけご飯にしてもよいし、スクランブルエッグにもしてもらえる。

で、スクランブルエッグを頼みました。

巾着に入ったものは・・・。

出来立て寄せ豆腐でした。

アンが醤油辛いです。

若旦那が作られる料理は手がこんでいるし、おいしい。

しかし、ちょっと醤油辛いので、もう少し薄味だったらなぁ。

 


入船 風呂

2014年12月16日 | 宿-九州・沖縄

入船では3種類の源泉が楽しめる。

日帰り施設としても人気があり、地元民の銭湯のような賑わいぶりで、チェックイン後の風呂はゆっくり入ってられない。

宿泊客にとってはあまり有難くない・・・かも。

宿泊棟から別棟になっている風呂場へは上の戸を開けて・・・。

この写真は風呂場から宿泊棟を撮ったもの。

日帰り客の入り口で、右奥に宿泊棟への出入口。

この2階にも客室が何部屋かある。

手前に男女別の露天を備えた内湯、奥には5つの家族風呂が並んでいる。

内湯は珍しい六方石を使用した湯船。

中国とネパールの国境、標高2000mの山で産出された玄武岩の六方石。

地下深い所の高温のマグマが地表に流出し急激に冷やされ六角に割れた石で、岩盤浴によく使われているらしい。

遠赤外線も多く出るので、温泉と遠赤外線の相乗効果が望める。

Na・Mg・Ca-硫酸塩泉の源泉が注がれる手前の湯船は少々熱いめ。

この立ち寄り客の居ない時の静かな内湯は大のお気に入り。

しかし、朝、女性用になる奥の内湯で香るアンモニア臭には少々まいった。

特にカランの前の排水溝から匂う。

源泉にアンモニアが含まれているかどうか?成分分析表がないので分からないが、あの内湯だけで強い匂いを感じたのは何故だろう?

 犯人は誰かなぁ・・・?

デザイナーズ露天が併設されているが、まるで足湯のようで、これはいただけない。

2度泊まったが、この露天に入ってる人はほとんど見かけなかった。

朝、男性用になる手前の風呂の露天には一人用の湯船が2つあり、ぬるい目の源泉が注がれていて気持ちいぃ。 

笹濁りの湯から上品な硫黄臭が感じられ、いつまでも浸かっていたい。

残念ながら奥の浴室の露天風呂には、この源泉風呂はない。

夜中に男女が入れ替わる内湯なので、手前の湯船の時には楽しまなくちゃ。

家族風呂の料金は人気のバロメーターかな?

内湯は23時まで、朝は6時から10時までだが、家族風呂は一晩中入浴可能。

もちろん宿泊者は無料で、受付でフダをもらって中から施錠。

受付に人が居ない夜間、早朝は勝手に入る。

多分一番人気だろう「阿蘇火山の湯」へは何度か入った。

ここの湯だけが芒硝泉。

ぷ~んと薬品臭い香りを楽しむ。

「王者の湯」の湯口はライオン。

「たまちゃんの湯」はネコかな?と、思っていたら、一時人気者だった多摩川のアザラシたまちゃんだった。

他の「白鳥の湯」の湯口は、ちょっと気持ちの悪い白鳥。

シャンプー類は全て「馬油」製品。

立ち寄り客の多い風呂でこの「馬油」を置いているなんて珍しい。

そして、全てのカランから出てくるのは温泉。

多分、あのぬるい露天風呂と同じ湯だと思う硫黄臭のする湯。

入船の温泉は3種類の源泉が楽しめ、家族風呂めぐりもおもしろく、風呂には大いに満足。

 


入船 あれこれ

2014年12月09日 | 宿-九州・沖縄

ナビはいつも細い道を案内する。

えぇ~、こんな所にあるんかしら?と、思いながらも、
所々に宿の道しるべが立っているので、どうにか着いてしまう。

裏道を案内しているみたい。

建物の奥の方に立ち寄り入浴の入り口がある。

こちらは宿の玄関。

ここがフロントでチェックインもこちらで。

右横の階段を上がれば2階客室へ。

1階には客室はなく全て2階。

 

前回のウェルカムドリンクは野草茶とムースだったが、今回は柿茶だった。

 女性は色浴衣を選べる。

薪ストーブがあるロビー。

朝早く、社長自ら火を熾しておられた。

滞在時いつでもコーヒーが飲める。

好きなカップを選んで・・・。

 好みはこれ!

このコーヒー案外おいしくて、私は何杯飲んだだろうか?

ロビーから浴室棟へ続く廊下にも休憩所がある。

 

 

 

前回泊まった部屋は「ザ・和室」

 

広い二間の部屋で、すでに布団が敷かれていた。

 

洗面所とトイレは別々で、この背面にトイレがある。

この部屋の方が良かったけど、宿のサイトで割引になるプランでは、
この部屋は3名以上からの予約となる。

 


内牧温泉 入船

2014年12月07日 | 宿-九州・沖縄

内牧温泉「入船」。

今回で2度目の宿泊。

丁度1年前の紅葉時期に訪れ、食事もおいしく、多彩な泉質と風呂、居心地の良い部屋・・・多いに満足したものだった。

近くの産山村にもお気に入りの宿「やまなみ」さんがあり、どちらに泊まろうか悩んでしまう。

今回部屋タイプを変えて2度目の宿泊となったが、多分3度目はないと思う。 

今回は2階のハリウッドツインの部屋。

ツインベッドの洋間と6畳程の小上がりスペース。

洋間には椅子とテーブルのセットが置かれ、これは重宝した。

左手奥にトイレと洗面所。

湯沸かしケトルにお茶は煎茶のティバッグが1つづつ。

ティパック1つかぁ・・・。

しかし、コーヒー派の私は、1階のロビーでいつでも飲めるコーヒーサービスがあるので困らない。

金庫と中身が入った冷蔵庫の左横がトイレ。

右横が洋服を掛けるスペースだが、これは狭くて使いにくい。

ウォシュレットのトイレと洗面所。

この洗面所で湯のみを洗ったりするので、別々のスペースの方がいい。

女性は色浴衣を選べる。

足袋もあり、浴用タオルは各自2枚づつ用意されていた。