飫肥、厚焼き玉子を買う目的だけで10年以上前に訪れた事があった。
その時は飫肥の何も見ていない。
霧島ホテルをチェックアウトし、神の郷温泉へ投宿するまでに寄ってみた。
酒谷川の蛇行する箇所に町が開けているんだ。
まずは飫肥城へ。
右手の石垣に切り込みが見える所が小村記念館。
小村記念館。
小村寿太郎の生い立ちから業績までを展示している。
洒落た石段に苔むした石垣。
明治の初めに取り壊され、昭和53年に再建された大手門。
再建にあたって、飫肥営林署から樹齢100年の杉4本の提供を受けたらしい。
そうだ!飫肥といえば、すぐに思いつくのは飫肥杉だった。
空堀に覆いかぶさる青モミジが美しい。
工事中に発見された礎石が大手門の内側に置かれていて、
そこには総奉行や棟梁の名前が刻まれている。
石垣にびっしり張り付いたの苔を見ると、取り壊される前のものかな?
石垣の色がくっきり違う。
黒いのは昔からの石垣で、その上は新しいものか?
資料館に行けば、そのあたりの説明も聞けるのだが、
相方は車で待っているから、そうゆっくりしてられない。
夫婦仲良く散策しておられるのを羨ましい気持ちで見る。
趣味の違いで、相方は街並み散策など大嫌い。
「俺は車で待ってる」と、いつも一人で行動する。
まぁ、待っててくれるだけマシかもしれないが。
趣のある塀の支え。
飫肥城大手門から左へ武家屋敷通りが続く。
いいなぁ。
昭和52年に国の重要伝統的建造物保存地区に選定されている。
重伝建、大好き。
その通りの中に、明治を代表する外交官小村寿太郎の生家がある。
一人、二人、観光客を見かけただけの静かな通り。
昼食を摂ろうかと思っていた服部亭はお休みの模様。
石垣のカタツムリはカップルかな?
お目当ての飫肥厚焼き玉子は、間瀬田厚焼本舗で買おうと思っていたが、こちらも休み。
それではその向かい側にあるおび茶屋へ。
卵20個を使った一番大きいサイズのものは2500円。
卵を溶き、7~8時間寝かし、炭火で1時間かけて焼かれる
手間がかかった卵焼き。
その半分サイズの1300円のを買い、スライスしてもらう。
これは、今晩の神の郷温泉の夕食にこっそりと頂いた。
甘い!
甘いのが好きでない人は一切れ食べたら充分でしょうが、
私は酒の肴に3切れぐらい食べた。
食感は固めのプリン。
すり身でも入っているのかと感じる食感だが卵だけらしい。
う~ん、ちょっとクセになってしまう。
又、この辺りへ行く事があれば買おう。
帰りの宮崎空港の売店でも売ってたが・・・。
東京からの連れと日程を合わせたため、桜にはまだ早かった。
まだ茶色い桜の木を眺めながら、後10日遅かったら満開なのに。
道中、かろうじて山桜の満開に心和ませた。
背後は有名な飫肥杉の林。