夕食は、「櫓(やぐら)」の1室で。
「櫓」、昼は宿泊客でなくても利用出来る喫茶室。
立ち寄り入浴も不可な「岩の湯」に、お茶だけ飲みに来る人はいるのだろうか?
あぁ、食事前にもう出来上がっていますか。
前菜の一皿。
奥の赤いのは、「鯉の南蛮漬け」で、何か分からなかったが
共に漬けられた野菜もおいしく、もう少し食べたいぐらいだった。
柿なます、酢ごぼう・・・野菜中心。
最近は、野菜も作っておられるらしい。
胡桃豆腐、添えられた舞茸、青菜のお浸しもおいしかった。
「山里のお造り」は、サーモンの昆布〆と「信濃雪マス」。
川魚、苦手なんだけど、信濃雪マスは極薄切りにしてあるので食べやすいし、
魚の昆布〆は好きなので、これは、結構いけました。
この後、「ふろふき大根」や「姫マスの塩焼き」、「岩魚の土瓶蒸し」
が登場し、そろそろ、お腹がいっぱいに・・・。
通常、メイン料理は2種類から選んでいたが、今回、3種類の中から選べるようになっていた。
聞くと、リピーターだからと、趣向を変えていただいたらしい。
で、私は↑の写真「和牛フィレ肉のロースト」をチョイス。
ダンナは、いつもの「石焼ステーキ」。
もう、これ以上食べられない私は、この後の料理を断り、デザートだけ頂いた。
以前は、無理しても完食していたが、もう無理。
満腹のお腹を抱えて部屋に戻ってくると夜食が届いていた。
いつもと内容が違い、メインは「お焼き」。
それにフルーツ、お漬物、干し柿にスライスしたレモンを挟んだものが添えられていた。
「お焼き」あまり好きではないので、いつもの「おにぎり」の方がいいかな。
でも、これもリピーターだからという気遣いからだろうが・・・。
夕食でお腹いっぱいだったハズだが、温泉に何度も入っていると、
お腹もすいてきて、これらをおいしくいただいた。
朝食は、食事処「深仙庵」の川沿いのテーブルで。
まだ、目が覚めていないようですねぇ。
以前は、和・洋、どちらか前夜に選んだものだが、今はそれはない。
和洋折衷の朝食だ。
木の小鉢に盛られたおかずが並ぶ。
そして、温泉で炊いた名物の「蕎麦かゆ」。
「かゆ」というよりは「雑炊」。
丁度良いだしに塩味がついていて大変おいしい。
五穀米も白米のご飯もある。
「信濃雪マス」やソーセージに焼いた野菜が添えられる。
日本旅館の朝食の定番「卵焼き」や「鮭」はない。
そして、野菜サラダ。
もう、お腹いっぱいなのだが、パンもありますというお誘いにのって、パンも頂く。
さつま芋が入り、ゴマたっぷりのパンとブルーベリー(だったかな?)の入ったパンで
どちらもおいしいが、パンに味が付いているのでバターはない。
個人的には、バターをたっぷりのせて食べたかった。
デザートとコーヒーを頂いて、豪華な朝食は終了。
11月23日に泊まった時は、発熱で夕食も楽しめず、
朝食にいたっては、食事処にも出向かなかった。
その反動か、今回は、食事もじっくり味わい、今まで不満が残る料理だったが、
地元産にこだわった山里料理に「これでいいのだ。」と感じた。
ただ、やたらと焼いた野菜が添え物に使われ、これで結構お腹がいっぱいになる。
でも、宿の料理で、これだけ野菜が食べられる所が他にあっただろうか?